第一章=過去の記憶3
ゼロは首を傾げながらも二つの刀に顔を近付けて見ようとした時
向こうの方から、
「レックス様、ゼロ様…」
っと息を切れながら若い兵の声がだんだん近いて聞こえてきた
「ハァハァ…」
っと若い兵は息を切れながら
鎧をまとった体から汗がなだれ落ちていた
「どうしたんですか?アル」
レックスはアルと言う若い兵に問いかけた
すると近くにいたゼロが
「ああぁ…」
っと叫び始めた…
「剣術の練習忘れてた…」
ゼロはレックスに向き言うと
レックスも思い出すように
「あっ…」
っと口を開けた
するとアルが
「どうしたんですか」
っと聞いて来た
するとゼロは持っていた魔剣をアルに向けた
アルはビックリして思わず手を上げた
「アル…アルは俺達に無理矢理、仕事押し付けたんだよな…」
ゼロは魔剣をアルの首に突き付けた
「そんな…そんなこと言ったら、僕殺されますよ」
アルは怯えながら言った
「今殺されるのと、あと殺されるのどっちがいいのかな」
ゼロはアルを睨みつけた
「そんなむちゃくちゃなぁ…」
アルから涙が流れそうだった
「そういえば…アル、僕達に用事があるみたいでしたが…」
レックスはアルに問いかけた
するとアルはキリッと、顔を変え
ミスタート王から至急、レックスとゼロを王室に来るようにと、伝言を頼まれた事を二人に告げた
「いったい…なんなんだろ…」
レックスは腕をくみ考え始めた
その時スッとレックスの服のポケットから一冊の本が落ちた…
「あの時も呼んでいたみたいだが…それ…なんなんだ」
ゼロはその本から妙な空気を感じた
「僕にもわからないけど…この本1ページしか書かれていないんだ」
レックスは答えながらポケットから落ちた本を拾い、ポケットへと戻した
「じゃあ僕は城でまだ仕事がありますので先に失礼します」
そういうと、アルはまた走って帰っていった
「僕達も行こうか」
レックスはそう言うと古箱から取った
白い二刀の魔剣を古箱に戻そうとしたとき
ゼロはレックスに
「まて」
っと叫んだ
その時のゼロは何かに脅えているような顔をしていた
「何だか嫌な胸騒ぎがする…レックス…魔剣を持っていた方がいい」
レックスはいつもと違うゼロに驚き
ゼロの言った通りに魔剣を持っていく事にした
そして二人はミスタート王の元へ向かった




