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偽月  作者: 皇 白夜
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序章

遥か昔、人類は月に移住した。

地球の空気は過度の有害な化学物質によって汚染され、呼吸を補助する機械無しでは生きられない程だった。

環境の整備が不十分だった地域の人類は死に耐え、その数は地球全体を合計しても僅か一万人にまで減少してしまった。

いつだって、人間は同じ人間の発明した高度な文明に頼って生きて来た。

しかし、生活を楽にするつもりが逆に自分達の首を絞める事になるとは誰一人として考えなかったらしい。

豊かな生活の副産物として、人間は生命の源である地球から撤退せざるを得なくなってしまったのだ。

幸い、転送技術が発達していた事で食糧や生活用品の確保には困らなかった。

もはや、住む必要の無くなった地球に物体を残す意味など無い。

まだ、人類には地球の衛星である『月』という居住空間が残されていた。

人類は、生活に必要と思われる物を見境無く全て月面基地に転送した。

当然、地球は廃墟の様に寂れた静寂が支配する死の星になってしまった。


「海を転送しよう」


人類の誰かが言い放った。

結果、転送技術を最大限に活用して海を月面に転送させる事になった。

理由は、生物が生きて行く為に必要不可欠な生活用水の確保。

汚染されていない海が月面に転送され、もはや地球からは唯一の象徴である海の青すらも消えてしまった。

地球は、人類自らの手で何者も住む事の出来ない死の星へと変貌したのである。

最後に、一万人の人類も一人残らず月面に建設されている基地に転送された。

これが、今から百五十年前の話。


【歴史資料・地球の過去から一部引用】

プロローグです。大体の世界観を説明する為に書いたのですが…何と無くあらすじと対して変わらない様な気がしています。今回の舞台はアレなんですが、ジャンルは間違い無くファンタジーだと思います。一応、一日置きを目安に更新して行きたいと思うので、一人でも多くの方々に楽しんで頂けたなら携帯物書きとして幸いです。稚拙な部分が目立つ所ですが、どうか最後までお付き合い下さいませ。

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