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SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級美少女たちの攻防戦〜  作者: 沢田美


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断る勇気と、終わる恋仲

次の日、俺はいつも通りに起きていた。昨日の姉の怒気は凄かったが、今はその気配はない。まず姉はもう既に出勤している。


 朝起きて、リビングに行くと、テーブルの上には姉が作ってくれた朝食が置かれていた。おにぎりと味噌汁。そして、付箋に「今日も頑張ってね。無理しないで」と書かれている。その文字を見て、俺は少しだけ胸が温かくなる。


 姉の言葉が未だに脳裏を駆け巡っている。『もし、その四人のうちの誰かを本当に好きになったら、ちゃんと向き合いなさい』という言葉、俺にとってはまだ答えは出すつもりはない。俺はまだあの四人に好意を抱いていない。"究極の恋愛耐性"を得た俺は敵なしと言ったところだ。


 そう、俺は恋愛から距離を置いている。去年の失恋以来、俺は誰かを好きになることを恐れている。もう二度と、あんな痛みを味わいたくない。だから、四人のことは、友達として大切に思っているだけだ。それ以上でも、それ以下でもない。


 制服に身を通して、身支度をしていた時だった。インターホンが鳴った。誰だろう、こんな朝早くに。まさか、また姉が忘れ物でもしたのか。


 俺はカバンを持って、そのまま玄関の扉を開けた。


「やほ! おはよう! 八杉くん!」


 そこに居たのは神行だった。相変わらずの太陽のようなオーラに俺は目を瞑りそうになる。金髪をポニーテールにまとめていて、満面の笑みを浮かべている。その笑顔は、朝日よりも眩しい。


 しかし、そんな俺の様子をものともせずに神行は俺の手を引いて、外へ連れ出した。その力は、思ったよりも強い。


「ちょ、神行……」


「いいから! 一緒に学校行こ!」


 神行は、嬉しそうに言う。その表情は、どこまでも無邪気だ。


「なんかこうやって、一緒に登校するの久しぶりだね!」


 神行が、楽しそうに言う。


「そうだな。小学生以来か?」


 俺は、過去を思い返す。


 小学生の時から神行は俺のことを気にかけてくれたりして、俺はそんな波乱万丈で破天荒な彼女にずっと振り回されていた。神行は、いつも明るくて、元気で、俺を引っ張ってくれた。俺が落ち込んでいる時も、神行はいつも笑顔で励ましてくれた。


 ――でも、中学生になってからは思春期だの男女間の壁を感じ始めて、俺と神行は一緒に登校することはなかった。というより、俺が一方的に距離を置いていた。中学生になって、神行がどんどん可愛くなっていくのを見て、俺は少しだけ意識し始めた。でも、それを認めたくなくて、距離を置いた。


 神行には昨日のことを話すべきだろうか。不良三人に襲われたこと、銀咲に助けられたこと、姉に怒られたこと。いや話したら話したで、色々と面倒事になる気がする。それに昨日の荒事を知っているのは姉と銀咲と俺だけだ。これは三人での秘密にするか。


 そんなことを思いながら、俺は神行と共に学校へ登校した。道中、周りの特に"男"からの視線が痛かったが、俺はそれを気にせずに学校に向かう。その間は神行の圧倒的なコミュ力で時間は潰せた。


 神行は、色々な話をしてくる。昨日見たテレビドラマのこと、友達のこと、最近ハマっている音楽のこと。その話は、どれも楽しそうで、神行の明るさが伝わってくる。


「ねぇ! 最近、麗華さんは元気にしてるの?」


 神行が、俺の姉のことを尋ねる。神行は、小さい頃から姉のことを慕っている。


「あ、ああ。昨日殺されそうになったけど元気にしてるよ」


 俺は、思わず本音を漏らす。


「ん? どゆこと?」


 神行が、不思議そうに尋ねる。


「いや特に何もない……」


 神行から不審な視線を送られたが、俺はそれを突き通して、靴箱で上履きに履き替えて一年棟に向かった。神行と話しながら教室に向かっていた時、俺の前に見覚えのある男が通りかかった。


「お、お前なんで……」


 俺は、思わず立ち止まる。


 佐藤だった。佐藤はどこか怯えた様子で居て、俺をじっと動揺するように見つめている。その表情は、明らかに昨日のことを引きずっている。不良三人を使って俺を襲わせたが、失敗した。そして、その不良たちは警察に捕まった。


 俺はそんな彼を睨みつける。当たり前だ、昨日はあんな目にあったんだ。――怒らせてはならない姉を怒らせる羽目になったから。それに、優里を危険に晒した。許せない。


「おい、テメェ。次優里に近づいてみろ。ただじゃおかねぇからな?」


 俺の声は、低くて威圧的だ。その言葉には、怒りが込められている。


 それは脅迫に近かったかもしれない。だが、そうでもしないと姉にまた怒られるし――なにより優里をまた危険に晒すかもしれないからだ。優里を守るためなら、俺は何でもする。


「わ、分かったよ……」


 佐藤は逃げるようにその場を去っていった。その背中は、どこまでも情けない。佐藤の足取りは、早い。まるで、逃げるように。


 そんな佐藤の去ろうとする姿を神行はべーっと舌を出して煽った。その仕草が、どこか子供っぽくて可愛い。


「ざまーみろ!」


 神行が、嬉しそうに言う。


 あれを見るからにもう外部の力を使うことは無いだろう。昨日の不良たちは、警察に捕まった。もう、佐藤が使える手駒はない。


 だがそれが優里に近づかないという理由にはならない。佐藤は、まだ優里を諦めていない。あの執念深い視線を思い出すと、背筋がゾッとする。


 ここからは優里がケリをつける番だ。佐藤を強く拒絶するようなそんな行動を。優里自身が、佐藤に立ち向かう。それが、一番大切だ。


 俺と神行は、教室に入る。


 教室には、既に多くの生徒が集まっている。その中に、優里の姿も見える。優里は、自分の席に座っていて、スマホを見ている。


「おはよう、優里ちゃん!」


 神行が、元気よく挨拶する。


「あ、おはよう晄っち! 八杉っちも!」


 優里は、笑顔で答える。その笑顔は、いつもの明るい優里の笑顔だ。でも、少しだけ不安が残っている。


 俺は、優里の席に近づく。


「優里、ちょっといいか?」


 俺の言葉に、優里は少しだけ驚いたような表情を浮かべる。


「うん、どうしたの?」


「少し話したいことがあるんだ。昼休み、屋上に来てくれないか?」


 俺の言葉に、優里は少しだけ不安そうな表情を浮かべる。


「う、うん。わかった」


 優里は、小さく頷く。


 そして、授業が始まる。


 午前中の授業は、いつも通り淡々と進んでいく。でも、俺の頭の中では、昼休みに優里に何を言うか、ずっと考えていた。


 優里に、佐藤を強く拒絶させる。そのためには、優里の勇気を引き出さなければならない。優里は、優しくて、気が弱い。だから、佐藤に強く言えない。でも、このままでは、ストーカー行為は終わらない。


 優里自身が、佐藤に立ち向かう。それが、一番大切だ。


 ※ ※ ※


 そして、昼休みになる。


 俺は、優里を連れて、屋上に向かう。屋上のドアを開けると、夏の日差しが俺たちを照らす。空は、青く澄んでいて、雲一つない。風が吹いて、優里の髪が少しだけ揺れる。


 優里は、少し緊張した様子で、俺の隣に立つ。


「それで、話って何?」


 優里が、不安そうに尋ねる。


 俺は、優里の方を向く。


「優里、佐藤先輩のこと、どう思ってる?」


 俺の質問に、優里は少しだけ表情を曇らせる。


「怖い……正直、すごく怖い」


 優里の声は、震えている。その手は、小刻みに震えている。


「でも、このままじゃダメだ。佐藤先輩は、まだ諦めてない」


 俺の言葉に、優里は少しだけ驚いたような表情を浮かべる。


「今朝、廊下で佐藤先輩に会ったんだ。俺が脅したから、もう外部の力は使わないだろう。でも、それだけじゃ足りない」


 俺は、続ける。


「優里自身が、佐藤先輩に立ち向かって、強く拒絶しなきゃいけない」


 俺の言葉に、優里は少しだけ不安そうな表情を浮かべる。


「でも、怖い……私、佐藤さんに強く言えない……」


 優里の声は、どんどん小さくなっていく。


「優里、聞いてくれ」


 俺は、優里の肩を掴む。


「佐藤先輩は、優里が弱いから、付け込んでくるんだ。優里が強く拒絶しないから、まだチャンスがあると思ってる」


 俺の言葉に、優里は少しだけ驚いたような表情を浮かべる。


「でも、優里が強く拒絶すれば、佐藤先輩も諦める。『私は、絶対にあなたのことを好きにならない。もう二度と関わらないでください』って、はっきり言うんだ」


 俺の言葉に、優里は少しだけ考える。その表情は、真剣だ。


「でも、私一人じゃ……」


「一人じゃない。俺がいる。それに、銀咲も、神行も、足立さんもいる。みんなが、優里を守る」


 俺の言葉に、優里は少しだけ安心したような表情を浮かべる。


「本当に……私、できるかな……」


「できる。優里は、強い子だ」


 俺は、優里に言う。


「昨日だって、廊下で佐藤先輩に手首を掴まれた時、ちゃんと『離して』って言えただろ? あれは、勇気のいることだった」


 俺の言葉に、優里は少しだけ頬を赤らめる。


「それに、優里は一人じゃない。俺が、ずっと一緒にいる」


 俺の言葉に、優里は少しだけ涙を浮かべる。


「八杉っち……」


「だから、優里。勇気を出して、佐藤先輩に立ち向かおう。そして、この問題を終わらせよう」


 俺の言葉に、優里はしばらく黙っていたが、やがて小さく頷く。


「……わかった。頑張ってみる」


 優里の声は、まだ震えているが、でもどこか決意が感じられる。


「それでいい」


 俺は、優里の頭を優しく撫でる。


 優里は、少しだけ驚いたような表情を浮かべるが、すぐに笑顔を見せる。


「ありがとう、八杉っち。八杉っちがいてくれるから、私、頑張れる」


 優里の言葉に、俺は少しだけ胸が温かくなる。


 そして、放課後。


 俺は、優里と一緒に学校の中庭にいた。中庭には、多くの生徒が集まっていて、談笑している。その中で、俺と優里は、ベンチに座っている。夕日が、中庭を照らしていて、木々の影が長く伸びている。


 優里は、少し緊張した様子で、俺の隣に座っている。その手は、膝の上で握りしめられている。


「大丈夫か?」


 俺は、優里に尋ねる。


「うん……大丈夫」


 優里は、小さく頷く。でも、その手は、小刻みに震えている。俺は、優里の手を握る。その手は、少し冷たい。


「俺が、ずっと一緒にいるから」


 俺の言葉に、優里は少しだけ安心したような表情を浮かべる。


 そして、佐藤先輩が中庭に現れた。


 佐藤先輩は、優里を見つけると、こちらに向かって歩いてくる。その足取りは、少し躊躇っているが、でも確実に近づいてくる。その表情は、どこか複雑だ。


「優里……話があるんだ」


 佐藤先輩が、優里に言う。その声は、どこか懇願するような響きがある。


 優里は、立ち上がる。その手は、まだ震えているが、でも表情は、どこか決意に満ちている。俺も、少し離れた場所に立つ。優里を見守る。


「佐藤さん、私からも話があります」


 優里の声は、震えているが、でもはっきりとしている。


 俺は、少し離れた場所で、優里を見守る。銀咲、神行、足立さんも、少し離れた場所で、優里を見守っている。みんなが、優里を応援している。その視線が、優里に勇気を与えている。


「佐藤さん、何度も言いましたが、私は佐藤さんのことを好きにはなれません」


 優里の言葉に、佐藤先輩は少しだけ驚いたような表情を浮かべる。


「でも、俺は――」


「聞いてください」


 優里は、佐藤先輩の言葉を遮る。その声は、どこまでも強い。


「佐藤さんが、私に好意を持ってくれているのは嬉しいです。でも、私には、佐藤さんを好きになる気持ちがありません」


 優里の声は、どんどん強くなっていく。その表情は、どこまでも真剣だ。


「それに、佐藤さんのやり方は、間違っています。私を付け回したり、家の近くまで来たり、友達に危害を加えようとしたり……それは、愛情じゃありません」


 優里の言葉に、佐藤先輩は言葉に詰まる。その表情は、どこまでも複雑だ。


「私は、佐藤さんが怖いです。佐藤さんのせいで、毎日不安で、眠れない日もありました」


 優里の声は、震えている。その瞳には、涙が浮かんでいる。でも、その涙は、弱さではなく、強さの証だ。


「だから、お願いです。もう私に関わらないでください。これ以上、私を苦しめないでください」


 優里の言葉は、どこまでも真剣だ。その表情は、どこまでも決意に満ちている。


 佐藤先輩は、しばらく優里を見つめていたが、やがて小さく頷く。


「……わかった。もう、お前には近づかない」


 佐藤先輩の声は、どこまでも小さい。その表情は、どこまでも悔しそうだ。


「でも、優里。お前、絶対に後悔するぞ。俺のこと、いつか好きになる日が来るから」


 佐藤先輩は、そう言って去っていく。その背中は、どこまでも寂しそうだ。でも、もう振り返ることはない。


 優里は、大きく息を吐く。そして、俺の方に駆け寄ってくる。


「八杉っち! 私、言えた! ちゃんと、佐藤さんに言えた!」


 優里の声は、喜びでいっぱいだ。その瞳には、涙が溢れている。でも、その涙は、嬉しさの涙だ。


「ああ、よく頑張ったな」


 俺は、優里の頭を撫でる。


 優里は、俺の胸に顔を埋める。


「怖かった……でも、八杉っちがいてくれたから、頑張れた」


 優里の声は、震えている。その身体も、小刻みに震えている。


「大丈夫だ。もう、佐藤先輩は来ない」


 俺は、優里に言う。


 銀咲、神行、足立さんも、俺たちに近づいてくる。


「優里ちゃん、すごかったよ!」


 神行が、嬉しそうに言う。


「本当に、よく頑張ったわね」


 銀咲も、優しく言う。


「優里ちゃん、偉かったね」


 足立さんも、優しく微笑む。


 優里は、みんなの言葉を聞いて、少しだけ笑顔を見せる。


「ありがとう、みんな。みんながいてくれたから、私、頑張れた」


 優里の言葉に、みんなが笑顔を見せる。


 そして、その日の夕方。


 俺は、優里を家まで送る。


 道中、優里は少しだけ元気を取り戻していた。その表情は、どこまでも安心している。夕日が、街をオレンジ色に染めている。その光が、二人を照らしている。


「八杉っち、本当にありがとう。八杉っちがいなかったら、私、きっと佐藤さんに言えなかった」


 優里が、俺に言う。


「気にするな。当たり前のことしただけだ」


 俺は、素っ気なく答える。


「でも、私にとっては、すごく大きなことだった。八杉っちが、私に勇気をくれた」


 優里の言葉に、俺は少しだけ照れくさくなる。


「それに、八杉っちが一緒にいてくれたから、私、安心できた」


 優里は、俺の腕にしがみつく。その感触は、柔らかくて、温かい。


 俺たちは、しばらく無言で歩く。その沈黙は、どこか心地よい。夕日の光が、二人を包んでいる。


 そして、俺は口を開く。


「もうこれで終わりだな、俺とお前の恋仲も」


 俺の言葉に、優里は少しだけ驚いたような表情を浮かべる。その足が、少しだけ止まる。


「え……」


 優里の声は、どこか寂しそうだ。


「佐藤先輩も諦めた。もう、俺が偽の恋人を演じる必要もない」


 俺は、続ける。その声は、どこか淡々としている。


「優里、お前は強くなった。自分の力で、佐藤先輩に立ち向かった。もう、俺がいなくても大丈夫だ」


 俺の言葉に、優里はしばらく黙っている。その表情は、どこか複雑だ。


「そっか……そうだね。もう、偽の恋人を演じる必要はないね」


 優里の声は、小さくて、震えている。


 俺たちは、再び歩き始める。でも、その沈黙は、さっきまでの心地よいものとは違って、どこか重い。


「でも、友達としては、これからもよろしくな」


 俺は、優里に言う。


「うん……友達として、ね」


 優里は、小さく答える。その声には、どこか寂しさが混じっている。


 そして、優里の家が見えてくる。白い外観の一軒家。その前で、俺たちは立ち止まる。


「ねぇ、八杉っち」


 優里が、俺の方を向く。その瞳には、涙が浮かんでいる。


「ん?」


「私ね、本当に八杉っちのこと……」


 優里が、何かを言いかけた時、家の玄関が開く。


「優里、おかえり!」


 優里の母親の声が聞こえる。


「あ、ママ……」


 優里は、少しだけ残念そうに言う。その表情は、どこか悔しそうだ。


「じゃあ、また明日な」


 俺は、優里に言う。


「うん……また明日ね。八杉っち、本当にありがとう」


 優里は、笑顔で言う。でも、その笑顔は、どこか寂しそうだ。


 そして、優里は家の中に入っていく。玄関のドアが閉まる前に、優里は一度だけ振り返って、俺を見つめる。その瞳には、言葉にできない感情が溢れている。


 そして、ドアが閉まる。


 俺は、その場にしばらく立ち尽くす。


 優里の「私ね、本当に八杉っちのこと……」という言葉。


 あの続きは、何だったんだろう。


 俺は、その答えを知りたいような、知りたくないような、複雑な気持ちだった。


 でも、今はまだ、その時じゃない。


 俺は、そう自分に言い聞かせながら、家に向かって歩いた。


 夕日が、街をオレンジ色に染めている。


 その光は、どこまでも優しくて、でもどこか儚い。


 俺の青春は、また少しだけ前に進んだ。


 そして、俺の心も、また少しだけ揺らいでいた。


 優里との偽の恋人関係は終わった。


 でも、何かが終わったと同時に、何かが始まろうとしている。


 その予感を感じながら、俺は夕暮れの街を歩き続けた。


 空は、オレンジ色から徐々に紫色に変わっていく。


 一日が終わろうとしている。


 そして、新しい一日が、また始まろうとしている。


 俺の恋愛から距離を置く日々も、少しずつ、でも確実に、変わろうとしている。


 その事実に、俺はまだ気づかないふりをしていた。


 でも、心の奥底では、わかっていた。


 もう、元には戻れない。


 優里との時間が、俺の心に、小さな変化をもたらしていた。


 その変化が、いつか大きなものになる。


 そう予感しながら、俺は家に向かって歩き続けた。


 月が、空に昇り始めている。


 その光は、どこまでも優しくて、俺を照らしている。


 明日は、また新しい一日が始まる。


 そして、俺の青春も、また少しだけ前に進むのだろう。


 その先に、何が待っているのか。


 俺は、まだ知らない。


 でも、一つだけわかっていることがある。


 俺は、もう一人じゃない。


 四人の美少女が、俺を見守ってくれている。


 そして、姉が、俺を支えてくれている。


 だから、俺は前に進める。


 たとえ、その先に何が待っていても。


 俺は、そう信じながら、夜道を歩き続けた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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