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ペンダントの誓い
ある夜。
森の隠れ家。
焚き火。
星は、灰色の雲に隠れ。
エメトは、懐から、小さなペンダントを取り出した。
銀製。
剣の紋章が、刻まれている。
――養成所で、密かに作ったもの。
――「勇者」の、象徴。
「セナ、これを」
彼女に、かける。
セナは、それを胸に押し当てた。
「綺麗……」
エメトは、言った。
「俺たちは、戦う。
――ただの英雄譚じゃなく、
この真実を、生き延びて伝えるために」
セナは、頷いた。
瞳に、炎。
「約束よ。
――一緒に、未来を」
その夜。
二人は、再び肌を重ねた。
――愛。
――希望。
――子を、宿す夜。




