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甲州御庭番劇帖  作者: 蕃石榴
壱ノ巻-第四章『中部藩校合同林間合宿』
63/66

#63 神速 破「HOPE YOU !!」

時は2031年。

第22代江戸幕府将軍の治める太陽の国、日本。

此処はその天領、甲斐国・甲府藩。


甲府藩を守る「甲府御庭番衆」に入隊し、御家人研修を経て、正式に侍として認められた竜の少年・硯桜華。


悲劇の傷が癒える暇さえ許さぬかの如く、次なる試練が桜華に襲い来る。

中部地方の藩校同士が激突する、全国最大規模の合同強化訓練……「中部藩校合同林間合宿」である。


舞台は信濃。

いざ、混沌極まる激戦の渦中へ!

 ~急「HOPE YOU !!」~


 ─2031年4月22日 11:13頃─


 〔上田藩 上田市 菅平高原 菅平湖周辺〕

 〈狛虎・弾姫・桜華チーム〉


 この恐竜、見たことある……スピノサウルスっていうやつだった気が……って、今はそんなこと考えてる場合じゃない!

 バチバチと音を立てながら、枝葉が顔や体にぶつかってくる……痛い……

 龍翔ノ舞(りゅうしょうのまい)で体を捻ろうにも、マフラーがだいぶ首元のあたりで引っ掛かってしまっているので、そもそも体勢を変えるのが難しく、キーホルダーのように宙ぶらりんになってしまっている……何気に首も締まっていて苦しい。

 マフラーを引きちぎるわけにもいかないし……としょぼくれていたら、恐竜の目線がこっちに向けられた。


「何やらカスでも歯の間に挟まったのかと思えば、貴様……噂の硯の竜の子か、何処から貼り付いてきた……?」

 恐竜の口から重く低い声が響く。

「きょ、恐竜が喋っ……!?」

「喋る竜は貴様もだろうが。」

「あ、あなたは……?」

「答える義理は無い……と言いたいが、名を尋ねられたなら答えるのが武士の礼儀ではあるな。」


「福井藩から馳せ参じた、小浜酒井家次期当主・酒井忠撓(さかいただたわ)……この名をよく覚えておけ。」


酒井(さかい) 忠撓(ただたわ)

~順造館(じゅんぞうかん)(小浜藩校)高等部12年生 / 小浜藩主家・小浜酒井家の次男~


「では酒井先輩……僕は別にあなたに貼り付いたのではなく、突進してきたあなたに巻き込まれてしまっただけなんです。降ろしてくださりませんか?」

 話がどれくらい通じるかわからないけど、とりあえずまずはお願いしてみる。

「断る、貴様に時間を費やして、この好機を逃す理由は無い。」

 ですよねー……やっぱり断られた。

 でもそれならそれで、酒井先輩を攻撃してでもここから脱出すればいい。

 問題はどのタイミングで実行するか……もっと酒井先輩があの雀蜂型妖魔に接近してからの方が都合が良いはずだ。


「桜華君!悪いが僕らは決して勝ちを譲るつもりは無い!そのフルーレ、頂いてみせる!」

 後方から、珠寿華さんをぶら下げながら、ジェット噴射で飛行して追跡してくる勝臣さん。

「桜華君〜!そのまま粘ってろよ!今助ける!」

 さらに孝春先輩の槍を避けながら、成瀬先輩も突っ込んでくる。


「くそ……貴様のせいで羽虫がどんどん集まって来るな……」

「だったら尚更僕をさっさと降ろしてください!成瀬先輩が居る以上じきに追い付かれますし、そうなったらもっと面倒なことになりますよ!」

「馬鹿者!振り落とせるならとっくに振り落としている!それができぬ程深く引っ掛かっているから時間を費やすと言ったのだ!」

「そうですか……それなら良い方法がありますよ。」

 気付けば雀蜂型妖魔は残り20mくらいのところに見える……

「はぁっ……!」

 僕は「龍翔ノ舞」で後ろへ体を振りかぶると、そのまま両足の踵を酒井先輩の顎にぶつける。

「『海嘯撃(かいしょうげき)』!」


「ぬぐっ……!?」

 さっきまでは引っ掛かりが浅くて、背中が下顎に干渉して体勢を変えられなかったけど、深く引っ掛かってくれたおかげで後ろに動けるスペースができていた。

 顎は頭蓋の重心……的確に強い衝撃さえ加えれば、脳も一緒に大きく揺れる。

 酒井先輩の大きく細長い口が蹴りの衝撃でバカッと開き、酒井先輩は大きく横に倒れかける。

 横転の衝撃で、プチッという音とともに僕も斜め上へ投げ出された。


「桜華君!そのまま追えぇ〜ッ!」

 叫ぶ成瀬先輩。

「はいっ!」

 背後からは、珠寿華さんの小型ミサイル数発と、孝春先輩の放った斬撃数発が迫ってきている。


 そして……


 ドズッ……ガンッ!


「逃がさない……っ!!」

 勝臣さんが斜め上から高速で追突してきた。

「『鏡花水月・流れよ“水桜”』!」

 なんとか剣で受け止めたけど、途端に手先から肩までビリビリと反動が伝わってくる……なんて推進力……!


「僕の能力は熱湯を作り出す『スチームボーイ』!最高出力の蒸気圧で君を討つ!」

 能力を宣誓した……!ピィーっというヤカンのような音を出して、勝臣さんの肘のピストンが重く動き出す。

 僕が翼を出して雀蜂型妖魔の方向へ再び飛び出すと、勝臣さんも振り落とされまいと僕にくっついたままジェット噴射で体勢を立て直し、再び拳を構え直してきた。

 見るからに伝わる拳への大きな自信、凄まじい危険のにおい……この一撃は絶対に喰らっちゃダメだ。

 でも何より危険なのは……


「勝臣さん、勝利に執着するあなたの心意気は素晴らしい……でもこれ以上圧力をかけて、そのパワーでパンチを出して、あなたの体は耐えられるんですか!?」

 さっきの攻撃の後も少しよろけていたのを見るに、勝臣さんはあり余るパワーに対してその反動に十分体が耐えられていないみたいだった。

 あれを遥かに上回る今の出力でパンチを放てば、その反動は少しよろける程度じゃ済まないだろう。


 ──────


 〜〜〜〜〜〜


 徳川四天王の一角・榊原家の嫡男にして、次期藩主。

 しかしこの生まれは、恵まれた人生が約束されるものではなかった。


 上越に位置する高田藩。

 この藩は徳川幕府400年の歴史の中で、一際粗雑な扱いを受けてきた藩だった。

 かつてこの藩に入れられることには懲罰的な意味合いがあったとされ、転封や改易で藩主は幾度も入れ替わり、最終的には落ちぶれながらも辛うじて改易を免れた榊原家が藩主となった。

 しかし既に内政は荒廃しており、さらにその後の戊辰戦争で朝廷側について実質敗北した結果、ますます扱いは悪くなり……榊原家も高田藩も痩せ細るところまで痩せ細ったのである。


 生まれた時から、世界は仄暗かった。

 両親も含め周りの大人たちは皆「高田藩はもう終わる」と嘆き続けたものだから、僕も自然と未来というのは細く枯れた道としか考えていなかった。


 潮目が変わったのは僕が3歳になった頃。

 それまでにも高田藩領地から大量に産出されていた原油の精製法が確立し、突然石油利権が降って湧いた頃のことだった。

 藩の財政回復の希望だった石油は、たちまち家中を狂わせた。

 

 それまで燻っていた家中騒動がとうとう過熱したようで、少しでも石油利権で優位を得ようと、主君・家臣に関係なく苛烈な駆け引きが繰り広げられた。

 このままでは藩諸共お取り潰しは免れない……父は病臥に伏し、母は心を病んで閉じ籠るようになり、祖母は一家心中を計画し出し……暗く貧しいながらもなんとか支え合ってきた榊原家は、まさに行き着くところまで行き着いてしまったという感じだった。


 幼いながらに、未来は無いと思った。

 藁の一本のように細く繋がっていた希望すらも、糸切れの一本程の細さまで千切れかけている気がした。

 それでも手を離したくなかった。

 きっと今それを掴めているのは僕だけで、僕が手を離せば家族も一緒に暗い海の底へ沈んでいく気がしたから。

 失うのが怖くて手を離さなかった……でも、沈みゆく家族の重さを、たった3歳の子供が支えきれる筈もなかった。


「貴方はまだ、守られるべき側の人間です。」

 江戸幕府は榊原家の改易を避けるべく、一人の若年寄に高田藩の騒動平定を委任した。


 その名は硯風弥。


 日本全国にその名を馳せる、甲府藩の筆頭家老だった。


 幼い故、風弥様が何をしていたのかはほとんどよく理解できなかった。

 でも二つわかったことがある。

 一つは、風弥様が高田藩に繰り返し介入するようになってから、家中騒動は急速に鎮静化していったこと。

 もう一つは、次期当主の幼子を駆け引きのカードとして利用しようと企む、石油利権に狂った家臣や商人たちから、僕を守ってくれたこと。


「当然のことをしたまでです。」

 何が正常で何が異常かもわからないこの世界で、為すべき目的を見失うことなく、怯むことなく正義を貫き通す。

 それが如何に困難で危険なことで、それを涼しい顔でやってのけることの如何に凄まじいことか。

 彼は多くを語らなかったが、その背姿には確かな強さと聡さが滲み出ていた……本当に頼もしくて、本当に格好良かった。

 彼が何故甲府藩のヒーローと持て囃されているのか、その理由がよくわかった。


「風弥さま……ぼくは、あなたみたいになりたい。」

 頻繁に出張に来るたび面倒を見てくれていた風弥様に、そう告げたことがある。

「私のように、ですか……それはあまりお勧めできませんが……」

 風弥さんには苦笑された。

 僕と同い年の御子息が居るらしく、同じことを言うのだそうだ。

「みんながケンカしなくていい、みんななかよくできる高田藩にしたいんです!」

 それでもめげずに伝えると、風弥様は優しく微笑んでくれた。

「それは大変御立派な志です……貴方が平和な高田藩を作ってくださること、期待していますよ。」


 〜〜〜〜〜〜


 対抗戦での活躍は、結果次第では御家人ひいては家の評価に加えられることもある。


 僕は「硯風弥」になりたい。

 正義を貫く強さを得て、高田藩の希望になりたい。

 もう二度と、誰も憎み合い争わなくていいように。


 そんな望みを前にして、骨の一本や二本が惜しいものか。

 こんなところで負けていて、「硯風弥」に近付けるものか。


 強さを示し、チームの勝利にも貢献する。

 この一撃は絶対に外せない!


 ──────


 今現在、僕と勝臣さんの速度は拮抗している。

 珠寿華さんからの攻撃も止まないし、酒井先輩がいつ起きて巻き返してくるかもわからない。

 そんな中、雀蜂型妖魔はさらにスピードを上げて逃げようとしている。


 この状況を打破する方法……それは単純明快。

 胸に力を込め、右手首のミサンガを握り、大きく息を吸って吐き、目を閉じて見開く。

「『冥詣(めいけい)』」

 唱えるとたちまち、腕が、脚が、黒ずみ、白い模様が浮かび上がってくる。

 

 〜〜〜〜〜〜


「黄泉醜女様の癒術はどうやって自動発動させているんですか?」

 素朴な疑問だった。

 黄泉醜女様が送梅雨に入って以降、僕の体は毒や異物への耐性を得た。

 それは黄泉醜女様の癒術のおかげ……とざっくりは理解していたけど、この癒術の「起こり方」に僕は少し疑問を抱いていた。

 黄泉醜女様の癒術は、水桜の自動回復と同じように「内側」から効いてくるのだ。


「早い話が、一時的に其方と同化しているが故だな……」

「同化!?僕とくっついてるということですか?」

「如何にも!これは妾が霊体と実体を行き来でき、他者に憑依もできるという技術の応用だ!術式はアウトプットを挟むよりも、内部で回す方がより速く確実に効くからな……それに麗しき女神と身も心も一つになれるのだ、年頃の男の子には嬉しかろう?」

「黄泉醜女様……それ、もっと長時間同化できたりしませんか?」

「おお?もっともっと、奥深くまで妾と一つになりたいと申すか♡」

「もうそれでいいです。」


 〜〜〜〜〜〜


 黄泉醜女様はグラマー界を介して僕と同化する。

 黄泉醜女様の意思で動く時は黄泉醜女様の側からアクセスし、逆に僕の意思で動く時は僕側からアクセスしなければならない。

 グラマー界……即ち己の精神世界へのアクセスには、星辰潜行(アストラルダイブ)が必要不可欠。


 集中……集中……

 深い海へと潜るように、自分の内側の奥へ奥へと手を伸ばす。

 僕の星辰潜行は不完全だけど、黄泉醜女様の方からも手を伸ばし、掴んでくれる。


 ──────


 硯桜華が独自に修得した技術「冥詣」。

 黄泉醜女の憑依能力および実体・非実体化能力による部分的な一体化を、桜華は自身の竜化の感覚で操作する。


 スピード自慢同士が団子となった状況を打破する、単純明快な策……桜華が打ち出したのは「自身がこの場に居る誰よりも速くなること」。

 実際に、腕と脚を黄泉醜女と同化させた桜華の最高速度と機動力は……


 ドヒュンッ!


 成瀬狛虎を除き、この場に居る者たちの中では最高である。


 桜華は勝臣の拘束から抜け出すと、景色を追い越さんばかりの勢いで一気に地を駆け、さらに離陸して雀蜂型妖魔の背に飛び移る。

「きゅ、急に速すぎるわね……何が起きたのかしら……!?」

 狛虎と打ち合いつつも、驚愕を隠せない孝春はあんぐりと口を開ける。


「こちら硯桜華、ゴールに到達しました!」

 桜華の叫びは、後方からチームを追う弾姫の耳にも入る。

「よーし!そのままいっけ〜!」

 弾姫の叫びに応じ、桜華はすぐさまフルーレを突き立てようとするが……


 ガスッ


 フルーレが滑って刺さらない。

 桜華は続けて頭や頸にもフルーレを突き立てるが、やはり結果は変わらない。

「(そんな……もしかしてフルーレを刺せる場所は決まってる……?でも、頭にも背中にもそれらしき感触は……もしかして……!?)」

 何かに気付いた桜華は、再び大声で弾姫に呼び掛ける。


「織田先輩〜!この妖魔を湖に誘導できますか〜!?」

 水桜の水探知能力により、桜華は付近に湖があることを既に察知している。


「おっけー……落ちないでね!」

 弾姫はその場に立ち止まると両掌を揃えて上に向け、地球ゴマのような式神を浮かび上がらせる。

「『レヴェレーション・スペース』」

 そして弾姫が地球ゴマをぐるりと捻るように回すと、雀蜂型妖魔の前方の空気がぐにゃりと右へ曲がる。


 織田弾姫のソウル能力は空間操作。

 自身の半径1kmに領界を投影し、内部の空間を自在に歪曲できる。

 ただし、発動中に本体は移動できず、立ち止まる必要がある。


 桜華は振り落とされまいと、雀蜂型妖魔の胴をがっしり掴んで離さない。


 ブアッ!


 そして妖魔が湖に飛び出すと……少しして妖魔の姿勢が急に崩れ、見るからに減速して上下にふらふらと振れながら飛び始め、だんだんと高度を下げていく。

「あのデカ蜂、湖に出たら急に失速しやがったぞ……?」

 湖岸で尚も孝春を押し留め続ける狛虎は、眉を顰めてその様子に目をやる。


 蜂は通常、腹側の視覚情報を用い、地面との距離を測ることで、平衡感覚を維持している。

 このため真下が鏡であった場合、蜂は視覚情報を得ようと高度を下げていく。

 しかしどこまで高度を下げても有効な視覚情報は得られないため、蜂はそのまま鏡に衝突してしまう。


 幼少期の記憶を着々と取り戻しつつある桜華は、幼い頃に一緒に遊んでいた飯石蜜柑が披露した「蜂は鏡の上に飛ぶと落ちてしまう」という蘊蓄を咄嗟に思い出し、実行に移した。


「よかった、今日は快晴、風もほとんど無いから……空が湖面によく映る。」

 波の無い水面は鏡と同様の働きをする。

 桜華は湖面を巨大な鏡に見立て、そこに雀蜂型妖魔を墜落させようとしたのである。


 暴れて錐揉み回転しながら墜落していく雀蜂型妖魔から、桜華はパッと手を離して離脱すると、回転する妖魔の腹部に赤い的の印を見つけた。

「やっぱり……狙うべき目標は反対側にあった……!」

 

 水没すれば失格。

 桜華は目を閉じ、フーッと細く息を吐きながら落下していく。


 〜〜〜〜〜〜


「目白の突き、どうやってあんな一瞬で正確に狙いをつけられるんですか?」

「そうだな……まずは標的をまっすぐに捉えて、次に一瞬目を閉じる……そうすることで視界内の全てへの認識をリセットして、集中の分散を防ぐ。」

「ふむふむ……」

「一気に集中力を高めたら、目を開いた時には標的以外の一切に目を向けるな。」


 〜〜〜〜〜〜


 そこから着水……から少し遅れ、爪先が少し水に浸かったあたりで、目を開く。


「『冥月・水刃石穿(すいじんせきせん)』!」


 ブシャアァッ……ドズゥッ!


 そして次の瞬間、水柱を立て続けに起こしながら水面を切って駆け、瞬く間にフルーレで妖魔の腹を貫いた。


《ゴーーーーールッッ!!成瀬狛虎・織田弾姫・硯桜華チーム、一番乗りでゴールに到達ッッ!!》


「や、やったぁっ!狛ちゃんやったよ!桜華くんが!」

 狛虎と孝春の打ち合いがすぐ中断するや否や、狛虎は勢いよく胸に飛び込んできた弾姫を抱き止める。

「あぁ、やったな弾姫!桜華君がやってくれた!」


 ──────


 向こうから成瀬先輩たちが手を振っているのが見える。

 翼で滞空しながら、僕からも振り返そうとすると……


 ガクンッ


 突然全身の力が抜け始めた。

 ここまでの過集中と運動のリバウンドだ……指一本にすら力が入らなくなっていくのを感じる。

 このまま落水したら……流石に溺れちゃう……


 ビュンッ!


「うん……あれ……?」

 気付くと僕は、湖岸で狛虎先輩の胸の中に抱えられていた。

 続いて突然、伸びてきた腕に頭をわしゃわしゃと撫で回される……織田先輩だ。

「がんばった!がんばった!ほんとによ〜くがんばったよ!桜華くんカッコよかったよ!」

 さらに成瀬先輩も頭をがしゃがしゃと撫でてくる……まるで動物のふれあいみたいだ。

「弾姫にまでそう言わしめるとはなぁ……妬いちまうが、今回は認めるしかねぇ……クレイジーだったぜ、桜華君。」


「そうでしょうか……僕、ほとんど二人の後ろにいて、戦いも二人に任せきりで……孝春先輩たちだって、成瀬先輩が引き受けてくれなかったらとうに撃墜されていましたよ。」

 僕がそう呟くと、二人はへらっと笑って首を横に振る。

「でも最後の最後に勝負を決めてくれた君が一番偉いぜ……まあ俺の働きはその分地味になっちまったが、それがチームってもんだし、なにより……」

「なにより?」

「あのカオス極まる状況の中、君が咄嗟に下した勇気ある判断を、俺は後悔させたくなかった……そんだけだよ。」

「成瀬先輩……!」

「カッコいいだろ?それが派手好き尾張藩の未来を担う、成瀬狛虎様のカッコのつけ方ってもんだよ。」


「キャー!サイコー!さすが私の最推し狛ちゃん〜♡」

 ベタベタとくっつく織田先輩の頭に手を置く成瀬先輩。

 本当に頼りになるカッコいい先輩だった……織田先輩が惚れてしまうのも納得だ。


 そんな成瀬先輩に訊いてみたいことが一つだけあった。

「孝春先輩を抑えていた時、成瀬先輩は領界から外れた動きを繰り返していましたよね……怖くないんですか?失速のリスクを冒すのは……前に進む勢いを失うのは……」

「んー?そうだな……まあせっかく上げた速度が無くなるのは勿体ねぇし、次に加速した時にまたあの速度を出せるか不安がねぇわけでもない……でも俺は“最速”だからな……いつかまたあの速さで飛べるって、俺自身を信じてるし、亀の歩みだろうと前進自体は止めねぇ。後ろ歩きでも前には進めるし、止まらねぇ限り何かしら掴めるもんは必ずある。本当は派手も地味も関係ねぇ、前に進もうって意思自体に意味があるんだよ……前進あるのみってのはそういうことだ。」

 進もうとする“意思”が大事か……あの時から心はずっと前に踏み出せずにいるままだけど、それでも強くなりたくて冥詣を生み出した。

「桜華君が何に悩んでるんだか俺はわからねぇが、何となくわかるんだよ、君は地べた這ってでも前進しようと踠くタイプだろ?泥臭ぇけど、俺はそういうの大好きだぜ。」


「桜華君……!ケガは無かったか?」

 心配そうにこちらを覗いてくる勝臣さん。

 いつの間にか孝春先輩のチームも僕らのもとに来ていた。

「問題ありませんよ、勝臣さんこそ……」

「ああ、僕は問題ないよ、君のおかげだ。」

 身体に危険が及ぶレベルまで圧力をかけたパンチを打とうとしていた勝臣さんだったけど、実は僕は離脱する際に勝臣さんの腕のシリンダー内の水蒸気を操作して、シリンダーの壁にいくつか穴を開けて破裂させておいた。

 拳が触れて、次に衝撃が来るまでの、ほんの一瞬の間だったけど、冥詣による超加速を使って瞬時に対応できた。


「僕の憧れの人……君の御父上を思い出したんだ。あの混沌とした状況の中でも、目的を見失わずに突き進み、それでいて手の届く人を助けることも忘れない……そんな姿を。」

 勝臣さんはそう言うと、僕の右手を両手でそっと握って、割れたバイザー越しにまっすぐ目を合わせてきた。

「ありがとう、桜華君。僕も君のようになりたい。」

「どうでしょうか……僕なんてお父様の足元にも遠く及びませんよ?でも……ありがとうございます、無事でいてくれて。」

 まっすぐな感謝と憧れを向けられて、照れ臭いことこの上ないけど、憧れのお父様と自分を重ねてもらえたことがとても嬉しいと思えた。


【狛虎・弾姫・桜華チームの得点】

10万(距離残高)×3(フルーレ本数)×2(順位ボーナス)=60万点


 ──────


 ─2031年4月22日 11:10頃─


 〔上田藩 上田市 菅平高原 菅平湖周辺〕

 〈蜜柑・目白・直升チーム VS 智三・頼重・タテハチーム〉


 新閃目白率いるチームと田沼智三率いるチームの戦闘は、文字通りの「泥沼」へと向かっていた。


 ここは森林。

 可燃物は大量に存在する。

 5分前とは一転、智三らは飯石蜜柑の起こした炎の壁に囲まれ、動きを制限されていた。

「確かにそもそもウチらを対象にせず、しかも指向性も特に無い炎の壁は、ウチのソウル能力じゃ対処が遅れるねぇ……」


 タテハは蜜柑が次々に放つ火を受け流しながら周囲を見回すが、残り二人の姿を見つけることができない。

「ちょっと姫様、あと二人はどこに居るのかな〜?既に何かハメられた感があるけど、まだ何か仕込んでたりするのかな〜?」

 タテハの問い掛けに、木の上に立つ蜜柑はギクッと肩を一瞬震わせ、少し目を泳がせる。

「さ、さあ〜?なんのことでしょう〜?お散歩にでも出てるんじゃないでしょうか〜……?」

「相変わらず絶望的に誤魔化しが下手だねぇ……」


 ──────


 目白と直升の姿は……それより10m以上離れた、木々の中にあった。

「コース取りは大丈夫そうか?」

 目白は直升を抱え、猛スピードで疾走する。

「問題無い、このまま行ってくれ。」

 直升はそこかは半身乗り出し、右手を地面に擦り続ける。


「たださっき説明した通りだ、この作戦には“穴”があるリスクが……」

「構わない……お前は今回の作戦の要だ、抜け漏れは俺たちがなんとかする。」

「で、でも……」

「躊躇うな……お前が作った“穴”は俺たちが埋める!」

「……!!」

 直升は少し驚いた顔をして頷いた後、再び正面に目を見据える。


 ──────


「『気炎・漁火(いさりび)の舞』」

 一方の蜜柑はというと、炎の壁に囲まれた智三らがいつまでも大人しくしている筈も無く、火麟を片手に木々の間を舞いながら迎撃を続けていた。

 自身に高温の炎を纏い、舞を踊るように火麟を振り回す蜜柑に、タテハは手を拱く。

 「ダウンワード・スパイラル」の矢印を貼り付けるには、タテハ自身あるいは式神で直接対象に触れる必要がある。

 しかし自身はもちろん、式神にはダメージフィードバックが存在する……故に、この状態で蜜柑に直接触れると、矢印を貼るよりも先に手を炙られるリスクがある。


「まるで猿の如き身のこなし……素晴らしい、これが御庭番ですか。」

 しかしその状況に、笑みを崩さぬ者が一人……諏訪の神童・諏訪頼重である。

「『(ニヤマ)』」

 頼重は錫杖で地面に五芒星を描くと、次にタテハの両手をそっと掴んで判別不能の呪文を唱える。


 智三はやがて蜜柑の動きを見切ると、蜜柑の進路に飛び出し、十手の刺突の猛ラッシュを叩き込む。

「『シン陰流・律速抜刀』……『播磨灘(はりまなだ)』!」

 蜜柑はすぐさま呪文を唱え、前方に分厚い六角形の氷の盾を作り防ぐ。

「『白銀に咲け 六星の華』……『鬼術・三十五番』!『六華晶盾(りっかしょうじゅん)』!」

 しかし突然、盾に矢印が貼り付けられ、明後日の方向へ飛んでいき、蜜柑は無防備になる。


「ナイスですよ諏訪センパイ、コレなら熱さもへっちゃらだね♫」

 諏訪頼重のソウル能力は「バフ」。

 特定の呪物・魔導具・簡易的な儀式を組み合わせ、そこから発生する有益な魔術的効果を自分や他者に付与できる。

 頼重は耐熱のバフをタテハに付与することで、高熱を纏う蜜柑に対してもタテハが矢印を貼り付けられるようにした。


 ガンッ!


「う゛っ……!」

 智三の一撃が当たり、墜落する蜜柑。

 ところが蜜柑が地面に触れた瞬間、その場に穴が現れ蜜柑が吸い込まれる。

 

「な、何だ……!?穴……!?」

 思わず着地して確かめに行こうとする智三だったが……

「落ち着け、説明してやる。」

 その直後、タテハたちの後ろから声が響いた。

 声の主は新閃目白……小脇に直升を抱え、隣には胸を撫で下ろす蜜柑の姿がある。


「ふぅ〜ん?これは直升くんの能力かな?蜜柑ちゃんも目白くんも能力でこんなことはできないからねぇ……」

 タテハが目を細めると、直升が目白の小脇に抱えられたまま話し出す。


「俺のソウル能力は『陥罠法術(かんびんほうじゅつ)』、あらゆる物体に硬度を無視して穴を開けることができる。開けた穴は別に作った穴に繋げることもできる……これだけで移動手段や回避手段としては十分優秀だが、それだけではない。俺の能力は、漆ノ番まで進化している。穴を開けることに関してならほとんど何でもできる自負はあるんだ、たとえば……」

「これはマズい……かなり宣誓されちゃってる……何か発動される前に仕留めちゃいますよっ!」

 直升のやや早口な一人語りに、タテハは危機感を覚え、頼重と智三との3人ですぐさま目白たちに飛び掛かろうとする。


 直升は少し顔を背け、目を細めながら続ける。

「たとえば、地面の中に大量の穴を開けて、陥没させることだって……」


 ボゴッ……


 直升の言葉に合わせ、地面が突然泥状になり、タテハたちは足を取られて沈んでいく。

 直升は接敵直後から地面を陥没させる手法での攻略を考えてはいたが、地表面に固定化のバフを付与する頼重の存在があり、実行できないまま翻弄されていた。

 陥罠法術の発動には時間がかかり、より深い場所であれば尚更である。

 直升は目白の機動力を借り、時間稼ぎを蜜柑に任せ、距離残高のペナルティを負ってでも、頼重よりも広くかつ深い範囲を“下拵え”したのである。


「やりましたね直升君!落とし穴で一斉にスタックさせる方法は直升君が居なければできませんでしたよ!」

「あ、あぁ……」

 蜜柑からの賞賛に、照れ臭そうに頬を掻く直升。


 ブオォンッ!


 そんな彼らの上空に突然、雀蜂型妖魔が通過しようとする。

「あ、あれって……!」

「何て偶然だよ……あれだ……」

 真上を見上げて驚く蜜柑と、納得したような様子の目白。

 「動くゴール」の存在、目白は既にフルーレのメーターの動きから独自にそれを予想し、蜜柑や直升に共有していたのである。


 上空を高速で飛行する妖魔。

 硯桜華や成瀬狛虎のような飛行能力を持たない蜜柑や目白にとって、その捕獲の困難性は高い。


 すると再び直升が語り出す。

「一度に短時間で広範囲を陥没させると、周囲の大気もそれに引っ張られる形で大きく動く……これはあくまで陥没を耐えられた時のための保険だったが、俺は今その大気の動きを固定している。」

 直升はそう語ると、すぐさま両掌をパンと打ち合わせ、地面に勢いよく振り下しながら叫ぶ。

「目白、蜜柑、フォローは頼んだ!『陥罠法術・漆ノ番』……『落下星(らっかせい)』!」


 ズドッ


 妖魔は大穴の真上に差し掛かった瞬間、吸い込まれるように勢いよく墜落し……


「『(ブリッツ)()(デステージョ)』!」


 穴へと落ちる寸前、目白の雷撃を纏った刺突が一閃、妖魔の腹部を貫いた。


《ゴーーーーールッッ!!飯石蜜柑・新閃目白・溝口直升チーム、2着でゴールに到達ッッ!!すごいわ〜ん目白〜♡姫様もナイスファイトよ〜ん!》


「全体向けの放送であからさまに俺たちの肩持ってんじゃねぇよ……」

 目白は呆れた様子で放送を聞き流しながら、息を切らす直升の右肩に手を置く。

「直升、ありがとう……お前が居なかったらこの作戦は成功しなかったし、ゴールにも辿り着けなかった。」

「お、俺は別に……」

 謙遜する直升の左手を、蜜柑が笑いながら両手で握る。

「何を言いますか!本チーム一番の功労者ですよ!もっと胸を張ってください!」

「そ、そうか……その……俺の考えたことにもちゃんと価値があるんだなって、ちょっと自信が持てたんだ……話を聞いてくれて、ありがとうな……」

 おどおどしながらも感謝を述べ返す直升に、蜜柑と目白は少し目を合わせつつ、微笑みながら頷いた。


「あ、あの〜……大団円のとこ悪いんだけどさ〜……助けてくんないかなぁ……ハマっちゃってさぁ……全然動けなくなっちゃってぇ……」

 大穴の中から聴こえてきたのは、タテハの呻き声。

「す、すみません先輩方!今すぐ救出いたします〜!」

 慌てて駆けていく蜜柑に、目白と直升も苦笑しながらついて行った。


【蜜柑・目白・直升チームの得点】

10万(距離残高)×2(フルーレ本数)×1.9(順位ボーナス)=38万点


 ──────


 ─2031年4月22日 11:15頃─


 〔上田藩 上田市 菅平高原 菅平湖周辺〕

 〈真冬・佳麗・恋雪チーム VS 幸乃・伍郎・團蔵チーム〉


《ゴールは残り3つ!ななななーんと!どこかに固定されてるんじゃなくて、動いてることがわかったぞ!?さあ見つけられるかな〜?》


 真田幸乃らによるルールの虚を突いたファーミング戦法に巻き込まれた、柳沢真冬らのチーム。

 接触から10分以上が経過し、1着・2着のチームが確定する中、真冬らの戦闘は既に決着がついていた。


「タネが判ってスッキリしたよ。」

「猿飛伍郎の能力は事前の移動先指定を必要とする物体の短距離転移、霧隠團蔵の能力は単純に霧を発生させるだけ、そして真田幸乃の能力は体積に関係なく物体を一定容量の入れ物に変化させる能力。」

「團蔵が霧を発生させ、幸乃がそれに入れ物の性質を持たせ、伍郎が奪ったフルーレを霧の中に転移させて隠す……そりゃ初見じゃ何が起きたのかわからない。」

「ファーミング戦法といい、よく考えるねこんなこと……姫君はマジで頭良いと思うよ、足りなかったのは運ってとこかな。」

 そう語る真冬の傍には、大太刀を落として力無く横たわる幸乃、そして両手両足を縛術で拘束された伍郎と團蔵の姿があった。


「結局全員、真冬先輩に頼ってしまいましたね……」

「仕方ないッスよ、真冬先輩チョー強いんだもん。」

 肩を落とす佳麗の背中を、恋雪がよしよしと摩る。


「強くてごめんね〜♫でも2人が忍者2人組の相手をしてくれてたから、こっちも伸び伸びと戦えたんだよ、ちゃんとチームプレーはできてたさ。」

 得意気に振る舞いつつも、二人を労う真冬。

「それにしてもファーミング戦法、本当に強力だったのですね……フルーレが9本も……」

「めっちゃ恨まれそうなプレイング……ルール違反じゃなきゃ何やってもいいってのはちょっと嫌ッス……」

 ゴロゴロと出てくるフルーレをまじまじと眺める佳麗と恋雪。

「ま、ちょっと悪い気はするけど……収穫は収穫、しかと回収させていただくよ……って、うん……?」


 ブオォンッ!


 突然、3人の頭上に、雀蜂型妖魔が飛来する。

「うわぁ!?な、何ッスかぁ!?蜂さん!?」

「これは……」

 驚愕する恋雪と佳麗に対し、真冬はニヤリと笑みを浮かべる。

「ふーん、噂をしなくてもやって来てくれるとは……今日の星座占い、運勢は10位くらいだったんだけどなぁ……」


 次の瞬間、真冬は妖魔のさらに真上に居た。

「案外アテになんないね。」

「『天御柱(あまのみはしら)』」


 ドズウゥンッ!!


 頭上から勢いよく振り下ろされた金棒が、妖魔をグシャリと押し潰し、轟音と土煙を立て、地面にヒビを入れる勢いで叩きつける。


「ちょ……真冬せんぱ……」

 呆然とその様子を眺める恋雪。

 地面に降り立った真冬は、涼しい顔で恋雪の頭を撫でると、地面に置かれていたフルーレのうち1本を、動かなくなった妖魔の腹に突き刺した。


《ゴーーーーールッッ!!柳沢真冬・藤堂佳麗・狗神恋雪チーム、4着でゴールに到達ッッ!!フルーレ本数は現状記録2位よ〜ん!すごいわ〜ん!》


「4着でフルーレ本数は2位……3着の情報は放送されていましたか?」

 怪訝な顔で真冬に尋ねる佳麗。

「そうだね……向こうの誤報か、あるいはほぼ同時だったから後続を優先して発表してるのか……気になるんだよね、突然妖魔たちが動き出した理由が。もしかして……“天敵”が居たりして?」

 真冬も顔を顰める。


【真冬・佳麗・恋雪チームの得点】

10万(距離残高)×10(フルーレ本数)×1.7(順位ボーナス)=170万点


 ──────


 ─2031年4月22日 11:17頃─


 〔上田藩 上田市 菅平高原 菅平湖周辺〕


「1着も2着も甲府に譲ることになるとはな……」

 そうぼやきながら雀蜂型妖魔を片手で持っているのは、加賀藩・壮猶館の主将・前田利雅。


「だが戦いの火蓋はまだ切って落とされたばかり……チャンスはまだある。」


「必ずその面拝んでやるぜ、硯桜華……!!」


 そう語る利雅の目は血管が浮き、爛々と輝いていた。


【利雅らのチームの得点】

10万(距離残高)×24(フルーレ本数)×1.8(順位ボーナス)=432万点


【第1戦終了時順位トップ5】

1位:壮猶館(加賀藩)

2位:明倫堂(尾張藩)

3位:徽典館(甲府藩)

4位:道学堂(新発田藩)

5位:津藩(有造館)


 〔つづく〕


 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

〈tips:人物〉

成瀬(なるせ) 狛虎(こまとら)

 尾張藩両家年寄・成瀬家の長男で、明倫堂の高等部12年生。

 18歳で、段位は乙位。

 「最速の貴公子」や「ジャガードッグ」の異名を持つ、明倫堂のトップエースにして尾張藩最強の藩校生であり、その実力は甲位にも届くレベルといわれる。

 尾張藩の人物らしく大の派手好きで、金髪にジャラジャラとしたアクセサリーの数々や軽快で陽気な態度から、「チャラい陽キャ」と受け取られがち。

 一方で軟派な見た目や振る舞いに似合わず、高家の世嗣としての自覚は強いほか、後輩好きで面倒見の良い性格から、桜華からは高い実力も併せて強い信頼を得ている。

 いつも一緒に居る織田弾姫は幼馴染かつ許嫁で、藩内外で「おしどり夫婦」と呼ばれる程仲の良いカップルとして有名。

 実はにんじんとピーマンが大の苦手で、弾姫の手料理で克服しようとチャレンジ中。

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

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