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甲州御庭番劇帖  作者: 蕃石榴
壱ノ巻-第二章『黄泉竈食ひ』
44/57

#44 貪婪 破「同室操戈」

時は2031年。

第22代江戸幕府将軍の治める太陽の国、日本。

此処はその天領、甲斐国・甲府藩。


豊かな水と緑を湛えるこの地は今…


その一割を「彼岸」に蝕まれている。

 ~同室操戈(どうしつそうか)~


 ─2031年3月29日 21:40頃─


 〔黄泉比良坂 棺袼街〕


 虹牙の姿が雑踏の中にちらりと見えた。


 空気が凍り、張り詰めている。

 それが肌の感覚でもわかる。


「ハワワ…ッ!?な、何で御座いましょうかこれはぁッ!?」

 背中からガタガタと震えが伝わってくる。

 ヒドラさんが虹牙の雰囲気に怯えているようだ。


 無理もない。

 琴声蟲との戦い際に現れた時には、その威圧感で僕らはおろか筆頭の晶印さんや国音さんすら動けなくなっていたんだ。


「あ…ああ…あああ…あの方…わ、わ、ワカリマセーン!あのお方、魂が…!死者なのか生者なのかワカリマセーン!」

 慌てふためき喚き散らすヒドラさんを、目白は強い口調で牽制する。

「ちょっと黙れ…魂がどうのこうのよりもっと先にわかることがあるだろ。」

「下手な動きは、即、死だ。」


 虹牙は僕らに気付いていないのか、街路の先へとひたすらまっすぐ歩き、離れていく。

 虹牙の進もうとする道の先には、山吹一色の巨大な鳥居が何個も連なっている。


「お、おい…あっちは…」

 晶印さんが細い声で呟くと、ヒドラさんが反応する。

「彼方は黄泉比良坂終点より裏比婆山へ到ります、『大鬼門(だいきもん)』で御座います。」

 晶印さんは掠れ声を張って言い返す。

「裏比婆山って…黄泉比良坂をまっすぐ行った先にあるんじゃねぇのかよ…!?」


 ヒドラさんは口をへの字に曲げて説明を続ける。

「それをここに来てエクスプレインするつもりだったのですが〜…黄泉比良坂はここ棺袼街を起点に2分岐しております。」

「通常の大冥道としての『大黄道(だいこうどう)』と、裏比婆山に繋がる『大鬼道(だいきどう)』で御座います…皆様が御所望の桃の実こと『大神実』は、大鬼道の先に御座います裏比婆山に御座います。」

「大鬼道へ繋がります大鬼門は、ワタクシのような冥道の管理者あるいは専用の通行手形がなければ、凡ゆる魂の侵入を拒絶するようにできております…ですからあのお方も入ることはできな…」


 僕は背中からヒドラさんを下ろして胸に抱えると、近くの五十塔に駆け上って壁に貼り付き、ヒドラさんの顔を虹牙の居る方向へ向けた。

「じゃあ、あれは何なんですか?」

 虹牙は立ち止まることなく、大鬼門の鳥居を素通りして奥へと歩みを進めていく。


 ヒドラさんはあんぐりと口を開ける。

「あれ…えぇ…?な、何故で御座いましょうか…?」

「虹牙が通行手形を持っている…なんてことはありませんよね?」

「あ、有り得ませんッ!通行手形は黄泉の国の主神・黄泉津大神(よもつおおかみ)様あるいは黄泉醜女(よもつしこめ)様からの直々に手渡しされる以外に入手手段が…つまりあのお方は選ばれし者…!」

「簡単に説明すると、彼の属する一味は、僕らの住む地を侵略し手中に収めようと暗躍しています…どのようにしてここまで来て、どうして大鬼門を通れたかはわかりませんが、僕らと同じく大神実を目的としていたら…」

「そ、それは一大事で御座いますっ!」

「ヒドラさん、いきなり捕まえて背負ってまでおいて申し訳ありませんが…あの鬼門、開けてくださりませんか?」

「ぐぬぬ…こんなことをすると、黄泉醜女様から大目玉を食らうわけですが…命を守る助けていただいた恩が御座います、協力いたしましょう。」


 ──────


 ─2031年3月29日 21:50頃─


 〔黄泉比良坂 大鬼道〕


 水桜の解呪条件まで、タイムリミットはあと二時間ちょっと。


 僕らは急いで町屋の上を駆け、大鬼門へ向かう。

「大鬼門のロックはワタクシが開錠いたしますので、皆様方はその隙にご浸入ください!」

 ヒドラさんの呼び掛けに僕らは黙って頷き、大鬼門へ向かって突っ込む。


 ヒドラさんはどの言葉ともつかない意味不明な言語で詠唱を始める。

「『…、…、…娑婆訶(ソワカ)』!」

 それと同時に、鳥居の真ん中の空間が歪み、穴となって拡がる。


「申し訳御座いませぬ黄泉醜女様…!生者三名、大鬼道へ御案内ですッ!」

 鳥居をくぐると、周囲の景色はまたガラリと変わって、今度は鬱蒼とした樹海の中となる。

 天まで木々の葉に覆われて暗いけど、木漏れ日は黄金のように明るく眩しい。

 足元には絹色をした横長の長方形のパネルが続いていて、踏む度に鉄琴のような音が出る。


 ひたすら道を駆けて進む。

 虹牙の目的は不明…だけど、味方に氿㞑が居る以上、大神実の存在は知っていないと見る方が不自然だろう。

 大神実を食べることで何が起きるかはわからないけど、大いなる力を得るという話が本当なら、彼らもまたそれを狙っているはずだ。


 では何故、氿㞑はわざわざ敵である僕に、黄泉比良坂へ行く手掛かりとなる情報を残したんだろう?

 いや、今はそれを心配している場合じゃない。


 大神実を取られてはいけない…一番を許せば、水桜は二度と戻って来ない。

 水桜…待っていてください。

 たとえ立ちはだかる敵が虹牙であろうと、僕は何としてでも大神実を手に入れて、あなたを取り戻してみせる!


「キュイ!キュキュッ!」

 首元のコモンが鳴き声を上げ、僕らにアピールする。

 強大な魔力の反応が近い…虹牙に追い付いてきたんだ!

 わかる…魔力の塊が「におい」として伝わってくる…!


 道を進めば進む程、森の闇はいっそう深くなっていき、今や手元を見るのがやっとな程まで暗くなっている。

 それでもわかる…魔力の塊はもう十歩程先まで迫っている。

 そこにいる…!


 僕は送梅雨を抜き、真っ向に上から下へ斬り下ろす。


 スカッ


「えっ?」

 手応えが全く無い。

 ただ空気を斬っただけ?


「お、おおお桜華様ッ!左斜め上で御座いますッ!」

「あっ…」

 振り返ると、既に虹牙の剣の刃は鼻先程にまで迫ってきている。

 まずい、反応が遅れた…死ぬ…!


「おらあァッ!!」


 ゴキイィン!


 刃が僕の顔に当たるギリギリで、晶印さんの積土が横入りして虹牙の剣の軌道を逸らす。

 積土は銀色に、虹牙の剣は黒く、それぞれ激しい光を放つ。

 聖剣同士が共振してる…!


「ヒイイイ!恐ろしや…!」

 ガタガタ震えるヒドラさん。


「ようやく干戈を交えられたなぁ、魔神・虹牙ァ…!」

 晶印さんは冷や汗を垂らしつつも、牙を見せてニヤリと笑う。


 晶印さんが刀身を翻して逆に斬り返すと、虹牙は目にも留まらぬ速さで裏比婆山方面の側へ飛び退いた。

 晶印さんは慌てて斬撃を中断し、剣の両端を持って押し出す。


 ザクザクッ


 見えなかった、今の一瞬…

 虹牙は飛び退きながら剣で二回払い、晶印さんは急遽散力で受け流した…らしい。

 逸らされた斬撃は道の両側の木々を薙ぎ倒し、まるで舞台の照明のように、漏れ出した光が僕らから虹牙へ続く道を眩しく照らした。


「目黒さん…いや、魔神・虹牙!」

「あなたはどうやって大鬼門を通ったのですか!?そして何が目的なのですか!?」

 声を張って問い掛けても、虹牙は何も言わず黙ったまま。


 虹牙はそのまま、剣を手元でクルリと回し、真上に大きく突き出した。

 今度は何をする気なの…?


「こりゃマズい…桜華、目白、オレから離れんなよ!」

 晶印さんは片腕で僕と目白をグイッと引っ張って抱き寄せ、もう片方の腕で剣をグルグルと高速で回転させる。

「オォ…ッ!『(だい)(せん)(ばん)』!」


 ガギギギギギギギ!


 天から降ってきたのは、無数の斬撃の礫。

 天に向かって放った一発の刺突の斬撃が、空中で分裂して雨のように降ってきているのだ。


 どうしよう…

 せっかくあれだけ、詰め込みで特訓を重ねてきたのに…

 虹牙に隙が無さすぎる…ほとんど差が埋まってない…!


 夕立のような斬撃の雨が止まない中、虹牙は両手で剣の柄を握りしめ、腰を少し低くする。

 激しくピリピリとする「におい」を感じる…これは…これは、「殺意のにおい」…!


 攻撃が来る!

 晶印さんはまだ降ってくる斬撃の対処にあたっていて、他の攻撃に対応する余裕は無い。

 ここは僕と目白で止めなきゃ…!


「『水月・移流遷行(いりゅうせんこう)』!」

「『(トゥルエノ)()(デスペラード)』!」

 流水を纏った乱れ斬りと、雷電を纏った乱れ突き。

 予想通り虹牙は突進してきた…そして、僕らの攻撃をすり抜けるように刺突の連撃を放ってきた。


 前は受け止めきれなかった。

 その技を知らなかったから。

 でも今は違う…!


『シン陰流・律速抜刀』


 ガガッ


 えっ…?勝手に剣を…下ろしてしまった…?

 虹牙は僕らの振るう剣を、一瞬で、それでいて丁寧に、刺突の剣を横にスライドさせて払い除けていた。


 ま…まずい!

 剣を下ろされてしまったら、反撃どころか防御ができない。

 剛躰…剛躰で防がなきゃ…

 それでも虹牙の剣の鋒がキラリと光るのを見て思った、剛躰をしても無駄だと。


「『鬼術・三十番』」

「『要害玄武(ようがいげんぶ)』!」

 突然目の前に現れたのは、銀色のハニカム状の防壁。

 晶印さんの発動した鬼術だ…!


 すると晶印さんは腕の一部を熊に変身させ、僕の背中をヒドラさんごとガシッと掴むと…

「ほぐわっ!?アウチで御座いますぅ!?」

 裏比婆山方面へ向けて勢いよく山なりに放り投げた。


「しょ、晶印さん!?」

 驚きながらもどうにか軟着地。


「御庭番衆隊長の現場判断だ!コイツはオレ一人で引き受ける!」

「止まるな!そんまま行けぇ!急げ!」

 叫ぶ晶印さん。


 虹牙は僕の方へ振り返る…そのすぐ眼前を、目白は逆さに落下しながら、頸目がけて刺突を繰り出した。

「『雷槍(ブリッツ・ランツェ)』」


 刺突が当たる寸前で、虹牙はパッと真横へ素早く移動する。

「くっ…!あくまで当たらない気か…」

 目白はすぐに空を蹴ってその場を脱し、晶印さんの真横に控える。

「1人ってのは間違いですよ、晶印さん…あんたと俺、2人で引き受ける。」

「ったく…無理すんなよ?」

「時間稼ぎくらいなら役に立てますよ。」


 躊躇っている暇は無い。

「二人とも…頼みました!」

「おおお、お願いプリーズです〜!」

 僕はヒドラさんを背負い直すと、駆け出した。


 目指す場所はただ一つ、裏比婆山。


 ──────


 ─2031年3月29日 21:13頃─


 〔甲府城 清水曲輪 山手御門付近〕


 焼けるような激痛が全身に走る。

 ここはどこだ…

 どうなっている…

 何が起きた…?


《国音くーーーんっ!!》


 通信機越しの大声でようやく目が覚めた。

 ここは…甲府城、なのか…?


 そうだ、俺は鬼火の突進を受け止めきれずに…そのまま城まで連れて行かれたのか…

 甲府城は三ノ堀~内城にかけて、大きく分けて4層の防衛結界を張っていて、特に有事の際はマニュアル式で結界強度を高めることができる。

 内側になる程結界強度も高くなり、特に内城結界は、結界強度を最大にすれば特種妖魔ですら容易に突破できない程強固なものとなる。


 鬼火が内城に接近した時点で、蜜樹さんは内城の結界強度を高めていた筈。

 それでも破られたということか…なんという凄まじい威力だ…


 はっきり目を開けると、私は自分が石垣にめり込んでいることに気付いた。

 熱い…これは火傷の感覚ではない…

 穴の外では火の粉が散り、堀の水面には赤い光が反射している。


 マズいぞ…!

 これは火事だ。

 甲府城で火事が起きている!


 急いで穴から飛び出し、曲輪の石垣の上に立つと…

 清水曲輪のあちこちから日の出が上がり、建物や石は黒く焦げ、パチパチと何か弾ける音もする。


《甲府城内城にて火災発生中!清水曲輪と人質曲輪以外の曲輪には今のところ延焼していないとのことよ〜ん!》

《消火活動も避難誘導もバッチリ徹底してるんだけど、鬼火が居るせいで清水曲輪には誰も近付けない状況よ〜ん!》


「『炎獅子演武』…『蛍火・恋しぐれ』!」

「『烈風剣舞・円転』!」

「おうおうおう!良い意気だ!もっともっと来ぉい!」

 姫様と恋雪が鬼火と交戦している。

 どちらも額や頬が煤けて血で滲んでいて、私が気絶していた間にも激しい交戦が行われていたことを窺わせる。


 鬼火はいくら攻撃を受けても余裕な様子を崩さない。

《国音くーん!無理しちゃダメよ〜ん!》

「お言葉だが蜜樹さん、この状況で無理しない手は無い。」


「『繁絃急管・弾けよ“神樂”』!」

 神樂は剣と銃の両方の機能を併せ持った聖剣だ。

 通常時はサーベルナイフ、刀身を折り畳めば大型の拳銃と化す。


 ドン!ドン!ドン!ドン!


 魔力を音に変換し、その音を銃弾として撃ち出す。

 その威力は…


 バカッ


「ぐぁ…っ!今のはなんだ!?これは…銃か?」

「フッ…通るみたいだな…」


 少なくとも、鬼火の頭蓋のヒビをより広げてやれる威力はあった。


「国音さん!目覚められたんですね!」

「よかったッス〜!生きてたよおぉ〜!」

 笑顔を見せる姫様、泣き出す恋雪。

「筆頭ともあろう者が失態を見せたこと、詫びさせてくれ…私が気を失っている数分間、よく持ち堪えた!」


 これは私の推測だが、鬼火の狙いは決して甲府城とは限らない。

 こいつは単純に破壊を楽しんでいる…派手に破壊できるなら対象は何だっていいのだろう。


「『三巻読了』…『クラッシュ・(バッツ)・アルペジオ』!」


 ドガガガガガガガッ!


 鬼火が腕を伸ばして振り下ろしてくるのを掻い潜り、鬼火のそばに転がり込んで、堀側へ向けて銃撃する。

 音から変換された大量のキャンディーの粒が、鬼火の背に雨霰のようにかかる。


「うおぉ…!な、なんだこれはぁッ…!」

 鬼火は振り返ろうとするが、連射されるキャンディーの圧力に耐えきれず、ずり動きながらやがて堀の下へ転落した。


「やりましたね国音さん!」

「これならメラメラがお堀に落ちてプスプスになるッス!」

 堀を見下ろす私の所に、姫様と恋雪が駆け寄ってくる。


 リチウムのような特殊な金属類や石油などでない限り、燃えている物は大抵水に沈めれば窒息・冷却・鎮火される。

 だが相手は魔力を燃料とする怪魔…これだけで本当に抑え込めるのか…?


 そんな疑問はすぐに打ち消された。

 堀の水面が明るく光り、鼓動を打つように波打ち始めたからだ。

 水面にはひっくり返った魚たちがプカプカと浮かび上がってくる。


「ハァ…ハァ…これでもダメか…」


 ドバアアアアンッ!


 噴き上がる巨大な水柱。

 その中から見える、二つの眼光。


「こんな程度で…止められるとでも思ったのかぁ…?こんな、子供騙しでぇ…ッッ!!」


 鬼火は背から身の丈程もある長剣を取り出すと、全身に纏う炎をますます激しく燃え上がらせる。

 鬼火はまだまだ衰えていない…

 今度こそ城が危ない!


 ──────


 ─2031年3月29日 22:10頃─


 〔黄泉の国 裏比婆山殯宮(ひんきゅう)


 柱から屋根の先端に至るまで、全てが真っ白な社殿。


 蓮華の葉の紋様が刻まれた扉を前にすると、廿華から貰った髪飾りが煌々と輝き出した。


「…?」


 疑問に思って髪飾りを覗き込んでいると、扉が開き、仄暗い女性の声が飛んできた。

「おい…生者がここで何をしておる?」


「ひ、ひえぇ…」

 背負っているヒドラさんの震えが今まで以上に激しくなる。


 扉の中から出てきたのは、目元が髪で隠れた長髪の、黒い肌の全裸の女性。


 俗に言うメリハリのついた“グラマラス”な体型で、唇は緑色。


「其方は何奴じゃ…?」


「不埒な輩め、ここは聖域なるぞ。」


黄泉醜女(よもつしこめ)

~裏比婆山殯宮の管理者~


 〔つづく〕


 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

〈tips:人物〉

【鬼火】

 甲府藩転覆を狙うテロ組織「石見宗家」に加担する特殊怪魔で、同組織の特務部隊「魔神団」の戦闘員。

 骸骨に筋骨隆々とした肉体が加わった悪魔のような姿をしており、見た目に違わず短期で粗暴な性格。

 炎を操るソウル能力を持ち、火球に変身して空を飛び、着地の一撃で一町分の建物を丸ごと全焼させるなど、飯石蜜柑の炎獅子演武とは桁違いのスケールを誇る。

 爆発炎上を伴う破壊行為を非常に好み、指図を受けることを頑なに嫌うため、高い危険性から前線に出向かされることは少なかった。

 その実力は非常に高く、虹牙と比肩するレベルといわれる。

 何故か蜜柑が持っているものと同じ「割れた赤珊瑚の簪」が、胸のコアに突き刺さっている。

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

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黄泉醜女さま、醜女って入ってるけど、絶対美人だと思う。 女性的な身体つくじゃなくて、背が高くて胸もなく、スラっとしてて、肌が黒いから「醜女」な印象受けました。 (解釈違ったらすみません) もしかし…
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