#38 玉響 破「死の沓音」
時は2031年。
第22代江戸幕府将軍の治める太陽の国、日本。
此処はその天領、甲斐国・甲府藩。
豊かな水と緑を湛えるこの地は今…
その一割を「彼岸」に蝕まれている。
破 ~死の沓音~
─2031年3月28日 12:00頃─
〔甲府城 楽屋曲輪 能舞台〕
箏・三味線・胡弓、あるいは、箏・三味線・尺八。
これら三種の楽器を、まとめて「三曲」と呼ぶ。
いずれも独立した音楽分野であるが、箏曲は地歌に、地歌は箏曲に合わさることが多く、そこに胡弓や尺八が加わることも多い。
三曲と呼ばれる所以である。
音は一つだけでも、奏者の腕によって深い味が引き出されるもの。
しかし幾重も合わされば、さらに深い味わいが引き出されるとともに、新たな味が生まれる。
二つ、三つ、四つ…音が合わされば合わさる程、その味のレパートリーは青天井に広がっていくのである。
味というだけでは表現不足か。
音楽には味だけでなく、香りがあり、手触りがあり、そして姿がある。
音楽とは聴くだけのものではない。
音を混ぜ、練り上げ、五感全てに届く形を成すのである。
此度の「甲斐三曲団」による演奏会も素晴らしいものだ。
聴いていればわかる…爪や弦の質の良さ、それを繰る奏者の腕の良さ。
甲斐三曲団は甲府藩に留まらず全国に名を馳せる、高名な三曲の合奏団である。
かつて音楽家を志していた私も憧れ、オーディションを受けに行った程である。
三曲の腕前なら日本一に匹敵し得る、完成された美しい音色と、自由ながらも規則正しい旋律。
故に、気に掛かってしまう。
あの少女一人だけ、周りに遅れを取っている。
一曲終わり拍手が鳴る中、夕斎様は能舞台の方を見つめながら話しかけてきた。
「どうした国音、何か気掛かりなことがあったか?」
「些事に過ぎませんが…あの左手端に居る少女の奏者、先程から少し顔が青ざめています。」
「ふむ…不調を押して演奏会に出ているかもしれぬな、それは心配だ…」
「単なる緊張かもしれませんが、それにしても調子が悪く聴こえる…」
「聴こえる、か…お前らしいな国音。静粛を要する演奏会とはいえ、急病などあってはならん…明らかに異様と見ればすぐ儂に伝えよ。」
「承知。」
その後も演奏は続くが、少女の顔色の悪さは変わらない…どころか、ますます悪くなっていく。
箏や三味線の音に紛れて皆には聴こえないのだろうが…何か呟いているぞ。
「…して…ゆる…して…」
「許して」?
緊張を解すにしては、あまりにも物騒な掛け声だ。
合奏は一気に盛り上がりのパートへと差し掛かる…少女の手は明らかに、そのベースについて行けていない。
「…いや…いや…」
どう考えても様子がおかしい。
ここらが潮時だろう、演奏を止めていただこう。
夕斎様に目線を送る。
「夕斎様。」
「…わかった。」
夕斎様が頷くと、私は声を張り上げる。
「御免!演奏中申し訳ないが、緊急につき一時中止…」
そう言いかけたところで、少女が大声で叫んだ。
「いや…嫌…!やめて!止めないで!」
次の瞬間、少女の弾いていた箏がひっくり返り、音穴(箏の裏側にある穴)から単眼と歯の生え揃った口が現れ、白い触手がヌルヌルと伸びて箏全体を覆う。
さらに、触手は少女に絡み付き、口を塞ぐ。
私はすぐさま夕斎様の前に出る。
すると音穴に現れた口は、高音のエレキギターのような奇声を上げた。
「キョエエエェェェー!」
なんて声を出すんだ…鼓膜がビクビクと痙攣する。
この怪物…何かの妖魔か?
そう思った矢先、手元にある浄化瘴気の携帯型モニターが反応を示す。
違う、ただの妖魔じゃない…こいつは怪魔か…!
怪魔は何度も息を吸っては、繰り返しけたたましく奇声を上げ続ける。
「キョエエエェェェー!キョエエエェェェー!」
~乙種怪魔~
【琴声蟲】
この声、ただ喧しいだけじゃないぞ…
怪魔が奇声を上げる度、辺りの土がボコボコと盛り上がっていく。
まさか…
ドババッ
土から出てきたのは、箏、三味線、尺八、琵琶…様々な楽器の姿をした妖魔の数々。
妖魔たちは雄叫びを上げると、パニックを起こし逃げ惑う観客や奏者たちへ襲い掛かろうとする。
かなりマズい。
まずは散在する妖魔に対処する。
「『鬼術・五十番』」
「『紀伊の黒鉄 天魔の一声』」
「『緋鉄砲』」
左掌から次々に火球を放ち、妖魔を狙撃していく。
「怪魔発生だ!筵は展開されていない!各員観客及び奏者を御護り致せ!二の丸まで誘導せよ!」
さらに、能舞台に待機していた武士たちに指令を出す。
雑兵の妖魔は他の武士に任せ、私は夕斎様を護りつつ…あの少女を助けなくては。
しかし、今の私には…
怪魔に対抗し得る聖剣が無い。
──────
─2031年3月28日 12:00頃─
〔甲府城 本丸 見晴台〕
今日のお昼は棗さん作の三段お重。
なんだか毎日豪勢なお昼ごはんをいただいてる気がするけど、そこはかとなく「たくさん食べて早く強くなれ」という圧を感じないでもない…
「んぅ〜、おいひいです〜!」
「喋るならちゃんと全部飲み込んでからにしろ。」
蜜柑と目白もすっかり復活した。
大沢さんが大急ぎで帰ってきて治療にあたっていたのもあるけど、それにしても治りが早いな…僕も人のことはあまり言えないけど。
「…桜華、どうした?」
「えっ、はい?僕がどうかしましたか?」
突然目白に話しかけられてきょとんとする。
「いや…あんまり箸進んでねぇなって思っただけだよ。」
目白は本当に観察眼が鋭い…というか、僕や蜜柑の一挙手一投足をよく見ている。
目白の言う通り、さっきから箸があまり進んでいない…
その原因は、簡単に言うと「におい」にある。
そのことを伝えると、目白は怪訝な顔をした。
「におい?弁当から異臭でもするのか?」
「いえ、そういうわけじゃないんです…どう表現すればいいのかわからないのですが、何か気になる、ピリつくような“におい”がして…胸がザワザワして落ち着かないというか…」
目白はスンスンと鼻を鳴らした後、少し首を傾げた。
「いや…俺にはわかんねぇな…何の匂いなんだ…」
すると蜜柑が目白の背中に乗り上げてきた。
「事件のにおい!…とかどうでしょうか?」
事件のにおい…
それってすごく抽象的…とは思う一方、どちらかといえば“気配”に近いこの感覚に名前をつけるならば、その表現が一番近いかもしれない。
「“事件のにおい”か…確かに違和感は感じたのだな、桜華殿。それはどの方向からだ?」
小笠原様に声をかけられた。
「はい、おそらくここから西の方角…楽屋曲輪の方向です。」
「そうか…ならば、様子を見に行ってみよう…何か起こるかもしれない。」
こんなに大雑把で得体の知れない感覚を、そんなにすんなりと信じてくれるのですか?
逆に僕の方が訝しんでしまうくらいだけど…小笠原様が言うからには何かあるに違いない。
僕らは小笠原様の提案に従って、楽屋曲輪の方へ様子を見に行くことにした。
──────
─2031年3月28日 12:10頃─
〔甲府城 楽屋曲輪 能舞台〕
二の丸から見下ろした先にあったのは、逃げ惑う人々、それに襲い掛かろうとする妖魔の数々、さらにそれを止めようとする武士の方々。
僕が小笠原様を見上げると、小笠原様は黙って頷く。
僕の感じた“事件のにおい”は本物だった…?
でも今は、そんなことを考えている場合じゃない。
能舞台の真ん中で人を拘束している怪物…浄化瘴気の匂いからして、あれはたぶん怪魔だ。
我樹木子や大名飛蝗の分体といった例外を除いて、基本的に怪魔は聖剣でなければ根絶できない。
あの現場には今、夕斎様の付き人として国音さんが居るけど…国音さんは聖剣を持っていない。
ここは僕たちが助けに入るべきだ。
「『鏡花水月・流れよ“水桜”』!」
始令を叫びながら、楽屋曲輪へ向かって石垣を飛び降りる。
「『気炎万丈・猛れよ“火麟”』!」
「『紫電清霜・叫べよ“霆喘”』!」
蜜柑と目白も同じことを考えていたらしく、僕に続いて石垣を飛び降りてくる。
風を切りながら能舞台の方を見る。
観客席に居る敵は、一、ニ、三、四、五…十匹。
そして、舞台上で人に絡み付いている怪物が一匹。
合わせて十一匹。
《蜜樹さん登場っ!みんな聴こえてる〜!?》
《役割をスイッチしちゃうよ〜ん!》
《国音くんは夕斎様を護りつつ警護の人と一緒に観客・奏者の避難誘導!》
《桜華くんは能舞台の上の子に絡み付いてる怪魔をなんとかしてちょーだいっ!》
《姫様と目白は取り巻きの妖魔たちをお願いするわ〜ん!》
《敵の推定等級は乙種!油断は禁物よ〜ん!》
通信機が起動すると、蜜樹さんが即座に指示を飛ばしてくれた。
目標は舞台上の怪物…
剣を構え、翼を開き、掬い上げるように滑空して舞台へ突っ込む。
「『水月・潮先の鯔』!」
貼靠を習う中で考えついた技。
複数重心を利用して、地にしっかり足を着けつつ、高速で多方向に剣を振り回す。
所謂「乱れ斬り」だ。
ズパパパパッ
触手をバラバラに切り刻み、すぐに捕われていた女の子を受け止める。
「大丈夫ですか?」
問いかけると、女の子は僕の顔をゆっくり見上げ、目を合わせた途端にビクッと肩を震わせた。
「あっ…あぁ…」
僕の顔を見て…怯えているの?
「オオォ…ヤメ、ルナ…弾クノヲ、止メルナアァ…」
すぐ側でひっくり返った箏から呻き声が漏れ、再び触手が伸びてくる。
「蜜樹さん、これ、怪魔なんですよね?」
《ロンモチよ〜ん、しっかり浄化瘴気を発してるわ〜ん。》
「ではなぜ…筵が展開されていないのですか…?」
《…そこがわからないのよ〜ん…》
不可解だ。
これまでの怪魔たちは、どれも発生時に必ず筵の展開を伴ってきた。
怪魔と筵の関係は未だに謎も多いけど、夕斎様の話によると、怪魔と筵は互いに存在を支え合う関係にあるらしい。
怪魔は筵の内側という環境でなければ活動できず、筵は怪魔の存在によって成立している。
だから、一部の例外を除いて、怪魔と筵は通常セットで出現するのであって、怪魔だけで出現することはあり得ない…はず。
…今はそれよりも、怪魔を退けて、この女の子を逃すことの方が重要だ。
伸びてくる触手は合わせて三本、僕が剣を振りかぶると、突然別々に緩急をつけ出す。
肩透かしを狙っているようだけど…それならこちらは、剣速を変えながら一太刀にすればいい。
「『シン陰流・律速抜刀』」
ズパパッ
「ウワァ!一撃ダト!?ドウシテ…今何ヲシタ…グエッ!?」
間髪入れず、水桜の鋒を箏の音穴に突き立てる。
四叉野槌に比べると攻撃が貧弱な気がするけど…それでも相手は乙種、手加減はしちゃダメだ。
「『二巻読了』…『水月・海嘯鉄砲水』!」
肩から腕へ、腕から剣へ、魔力を震わせ伝えていく…鋒に籠められた魔力は、幾重も押し寄せる津波のように炸裂する!
ズドッ…ドッ、ドッ、ドッドッ、ドドドド…!
刀身から白波を噴き上げながら、剣は怪魔を箏ごと貫き、舞台の外へ大きく吹き飛ばした。
「グギョオォ〜ッ!?」
響き渡る断末魔。
箏はそのまま壁に激突して大きくひしゃげ、中身は空っぽになっていた。
《ありゃ?これで終わり?》
「終わり…みたいですね…?」
怪魔の匂いは消えて無くなった。
蜜樹さん曰く、浄化瘴気の発生も検出されなくなったらしい。
あまりにも呆気なさすぎて拍子抜けだけど、たぶんこれで討伐完了…?
「あ、桜華くん!お疲れ様です!」
「こっちは終わったぞ。」
取り巻きの妖魔も倒されきったようで、蜜柑と目白が駆け寄ってくる。
「よくやった三人とも、すぐに来てくれて助かったぞ。」
国音さんもやって来た。
皆んなで壊れた箏のもとに集まると、国音さんが箏を持ち上げてあちこち舐め回すように観察し始めた。
「これに怪魔が入っていたわけだが…構造に特段変わったものはなし、浄化瘴気も表面に付着しているだけに見える…普通の箏だな。」
目白は眉を顰めて意見する。
「これまで回収には成功していないが…空亡や我樹木子の実例があったように、怪魔はおそらく術巻を核として活動している。さっきの怪物がもし怪魔だっていうなら、核となる術巻が飛び出してきてもいいと思うんだが…」
術巻には異常な破壊耐性があり、聖剣でも容易には破壊できない。
勢い余って壊してしまった、なんてことはないと思うんだけど…
《これまで術巻が回収できなかったワケについては、怪魔がやられた瞬間に核の術巻がテレポートされるって説もあるからねぇ〜…》
蜜柑も不思議そうに箏を見つめながら意見を出す。
「今回は筵の発生を伴わなかったわけですから…大名飛蝗や我樹木子のように、本体が別の場所に居て、こちらは分体だったという可能性もありますよね。」
「国音さん…どうしますか?」
僕が尋ねると、国音さんは一呼吸置いて答えた。
「この箏、一度持ち帰ることにしよう…詳しく調べてみるべきこともそう、持ち主から詳しい話を聞きたいこともそう、それに…」
「糸が新しい…箏の糸というのは、習い事程度でやるなら年単位で保つが、一日に数時間と弾くようであれば半年と保たない…糸が新しいのは頻繁に張り直している証拠。」
「そして年季が入っていそうな割に、胴の傷みがかなり少ない…直射日光や湿気から丁寧に保護していたんだろう。」
「現代の箏は、柱はプラスチック製、糸はテトロン製だが…この箏の柱は象牙、糸は絹糸だ…管理が難しいというのに、ここまで維持できているとは…」
「愛を感じる…余程大切にしているんだろう、修理してやりたい。」
そう話す国音さんの顔には、ふわっと笑みが浮かんでいた。
──────
─2031年3月28日 13:00頃─
〔甲府城 鍛冶曲輪 音響室〕
「お茶です、どうぞ。」
「あっ…申し訳ありません、姫様にお茶汲みなどさせ…」
「御客人なのですから当然です、大変な目に遭われてお疲れでしょうし。」
工房のベンチに座って、申し訳なさそうに蜜柑からお茶を受け取り、チラチラと周りを見ながら恐る恐る口をつけるのは、先程怪魔に捕らわれていた女の子。
名前を「京楽天音」さんという。
僕らと同い年らしい。
天音さんは俯き、目に涙を浮かべる。
その手には、僕が箏を壊した時に飛び出したという、欠けた柱が握られていた。
「この度は私の箏のせいで大変ご迷惑をおかけしました…なんとお詫びをすればよいか、殿様までいらした演奏会だったのに、私のせいで台無しに…」
【京楽 天音】
~三曲合奏団「甲斐三曲団」団員~
「僕の方こそ…怪魔が潜んでいたとはいえ、大事なお箏を壊してしまいすみませんでした。」
僕が頭を下げると、天音さんは慌てて両手を振る。
「そ、そんなっ!桜華様が気に病まれることではございませんっ!」
僕らが天音さんに対応する傍、国音さんは黙々と壊れた箏の修理をしている。
「まさか筆頭様に箏の修理をさせてしまうなんて…あぁ、穴があったらどこまでも深く潜り込みたい…!」
顔を押さえる天音さんを、僕は引き続き宥める。
「お気になさらないでください、あなたのお箏を直したいと言い出したのは国音さんなので…」
国音さんのライフワークといえば、聖剣のメンテナンスや魔剣の製造を行う刀鍛冶…だけど、実は楽器の製作・修復の腕前も超一流。
僕らくらいの歳の頃には、夕斎様の助けを借り、楽器製作を学ぶため海外に短期留学もしていたらしい。
扱える楽器の幅は…とりあえず「何でも」とのこと。
もちろん演奏もできる。
聞くところによれば、とても十数年程度で修得できる技能ではないらしいけど…それを修得できてしまうのが、国音さんが筆頭家老たる所以なのかもしれない。
今回の箏についても…胴の木材も、象牙の柱も、絹の糸も、全部補修可能な材料が工房にあるとのこと。
すごい。
「国音さん、あなたのお箏のこと、とても大事にされた良い箏だって仰ってました。」
僕がそう言うと、天音さんは少しにへっと微笑んだ。
「えへ…そ、それは、嬉しいですね…その箏は母から譲り受けたものなんです。」
「お母様からですか?」
「え、えぇ…その母も祖母から受け継いだそうで、京楽家に代々伝わる箏なんです…あなたの身に何があっても、この箏だけは守ってくれると…」
懐かしそうに、でもどこか悲しそうに話す天音さん。
そこで何となく察してしまった…天音さんのお母様は、きっともうこの世には居ないのだろう。
「私は早くに両親を亡くしました…それ故に、日銭も稼げず路頭に迷っていたのですが…ある時甲斐三曲団の方が私の箏の腕前を見初めてくださって、拾えてもらったんです…あの箏は、本当に私を守ってくれていたんです。」
そして同時に、僕は直感的にある“におい”を察する。
騒動が起こる直前の、あの胸騒ぎを“事件のにおい”と呼ぶのなら…
天音さんの発言に、この靄がかかるような違和感は…
これは、“嘘のにおい”だ。
〔つづく〕
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〈tips:人物〉
【新藤後 国音】
甲府藩の現筆頭家老の一人で、通称「剣の筆頭」。
26歳、段位は甲位。
身長198cm・晶印をも超える長身と険しい顔つきとは裏腹に、非常に神経質で臆病な性格。
甲府藩の内政を統括する立場でありながら、御庭番衆の聖剣のメンテナンスや魔剣の製造などを担う刀鍛冶でもある。
代々聖剣の刀鍛冶を担ってきた名門・新藤後家に生まれるも、幼くして災害により自分以外の一家全員を亡くし、飯石夕斎に引き取られた過去を持つ。
桜華の父・硯風弥はかつての先輩にあたり、御庭番の侍として徹底的に指導を受けてきたことから、強い畏怖と尊敬を向けている。
極度の人見知りで、人と目を合わせて話すのが苦手であり、遮蔽物越しに話す癖がある。
技術者としては非常に多才で、一流の演奏家・楽器職人としての一面も持つ。
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