三十一話 戦いの始まり
決戦の地に向かう二人
いつもの登校の道を歩く二人だが、いつもの道が全然違う道に感じていた
足取りは確実に重苦しい
それから学校に着いたのは12時10分前で真也はすでに着いていた
「待たせちまったかな三人さん」
「気にするな今来たところだ」
「デートの時の受け方だな」
軽い冗談をとばすのは余裕からくるものなのだろうか
「さておっ始めようか」
天つ風を出し戦闘準備は完了したが、秋山は一つ提案を出した
「ここで三人で戦うのは得策ではない、どうだろうかここ一対一で別々の場所で戦うっていうのは、場所はそちらが指定してもらって構わない」
三人が秋山の提案に相談した結果
「いいぜ、さすがに学校をこれ以上荒らしたくないからな」
「ふ、いい答えだ、では相手を決めようか」
「アッキー、俺は浅村とやりたいな」
「待て、私も浅村と戦いたい」
「モテモテじゃん秀」
「全然嬉しくねぇよ、てか俺は秋山とやりたいんだけどな」
「だな、あの変幻自在のバトルスタイルは秀が戦うのがベストだろうな」
「つーことだ、お二人さんには悪いけど、俺は秋山と戦わせてもらう」
「んじゃ俺はチャラチャラしたほうで」
連がチャラチャラした方と言ったことで三人のそれぞれの相手が決まった
浅村 秀VS秋山
夜坂 連VSチャラ男
霧崎 真也VS和男
「さて、俺はここで戦うけど、連と真也はどうするんだ?」
「心配するな場所ならあてがある、ここから東北へ行った所に廃工場がある、あそこなら二人程度邪魔にならない」
真也の言う通り、あそこには3年前に潰れた廃工場があった
動いてた頃は活力があってよかったものの、今では地元の人でも近づこうともしない場所だ
あそこなら一般人が巻き込まれることはないだろう
「ここから東北へ行った所にある廃工場で俺達が戦う、あそこなら広いから俺達が戦っても問題ないだろう」
秋山達にそう伝えると、秋山以外の二人はその場から指定した場所へと向かって行った
「さて俺達はここで一旦お別れだな、じゃあ」
二人に続くように連と真也も廃工場に向かおうとしたが、秀はそれを呼び止めて、二人の前に右手の拳を突き出した。
「二人に限ってはないと思うけど………死ぬなよ」
秀の言葉に二人は顔を見合せ、秀と同じように拳を突き出し、三人で三角形を作った
「お前もな」
二人が廃工場に行ったのを見送った後、校庭には秀と秋山の二人だけだ
「やっと二人きりになれたな秋山」
「気持ち悪いことを言うな、男と男だぜ」
「だな、んじゃあ始めますか」
「どっちが勝つかは見えてるがな」
「は、言ってな、行くぜシルフィー!!」
「来い!!今日をお前の命日にしてやる」
秀が韋駄天で動き出すと秋山は剣を如月に変え、秋山も動き出す
「「うおおぉぉぉ!!」」