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四十六話 氷獣王?

夏バテしんどくてたまらないです(´-ω-`)



激動の1日から2週間が経ち、秀も体を動かせるようになっていた。


しかし動かせるようになったと言ったって、病み上がりなのには変わりなく、仕事のほとんどが軽いものにわりあてられていた。


しかしその分、みんなにその分が割当てられることに感謝の気持ちでいっぱいだった。


そんな日の1日のなか、食堂で飯を食べようと向かっている時になにやらにぎやかな声が聞こえてきた。




「どうしたんだ?そんなにワイワイと声を出して」



「あ、秀さん見て下さい、この子」



5人が囲んでいた正体は猫ほどの大きさのになった氷獣王だった。



「あらま、結局こんなサイズになっちまったんだな」



<はい、なんだか自分がとても悪いことしていたらしので、これからはみなさんの役にたてるように頑張ります>




サイズだけではなく、口調までもがえらく小さくなった氷獣王、なぜこんな感じになってしまったのかは1週間に遡る








―一週間前―



まだ傷の手当のために、レーガル城にいた時に連がラウルに呼ばれているという情報を聞いた秀は興味半分でその呼ばれている部屋に入った(潜入)


部屋に入るとラウルと連の二人ともが秀に気づいた。



「おいおい、怪我人は寝てろって」



「大丈夫さ、傷自体は治ってるから問題はないさ、それよりラウル、いったいどうしたんだ?」



「それはこいつが持っていたこれが原因だ」



手に持っていた牙を見せるラウル、それを見て驚く秀。



「・・・・なるほど、呼ばれた理由はだいたい分かった」



「えーと、俺は全然分かんないんですけど」




一人話にまったく混ざれない連に、ラウルが呼んだ理由を話し始めた。




「単刀直入に言おう、この牙には氷獣王が眠っている」







「・・・えええええええええ!!]



「まるまる氷獣王そのものが入ってるわけじゃないからな」



「いや、それぐらいは分かりますよ・・・・」



「簡単に言えば氷獣王の魂だと思ってくれていい」



「その牙のことは分かりましたけど、俺を呼んだ理由が分からないんですけど・・・」



部屋の空気が重くなる、連もどこかしら暇なのだろう



「なーに、お前さんの意志を確認したかっただけさ」



「俺の意志・・・・?」



「お前、氷獣王と精霊契約してみないか」






「・・・・・・・・」



「・・・・・・・・」



「今すぐにとは言わないが、できるだけ早く答えを出してくれるとありがたい」










―宿屋・テラス―



「はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」



「ず、ずいぶん長いため息だな・・・・・」




テラスには秀と連の二人、連が話がしたいということでテラスに来たのだった。



「なあ、俺はどうすればいいんだろ」



「それを決めるのはお前自信だ、他の誰でもないお前なんだ」



「なあ秀、お前が精霊契約した意図は何なんだ」




仲間のみんなには精霊契約をした意図を話していなかった。


話していないというか、話したくなかった、逃げるためにだけに精霊契約したなどとは言いたくなかった。



「ま、まあほとんど成り行きさ、意図なんてもんはなかったさ……けど、俺は精霊契約してよかったと思うよ」



「その理由は?」



「誰かを守れるようになったからさ、俺はやっぱり誰かが傷つくのは嫌だから」



「はははは、秀らしい理由だな…でも、それって凄いと思うよ」



「凄いか?」



「凄いさ、精霊契約をゼファのように悪用する奴もいるくせに、お前は一切そんな風につかったりはしない」



「それはラウルだって一緒さ」



「じゃあ、言うよラウルにも言えることだし、秀お前にも言えたことなんだぜ」



「そりゃどうも」



「はあー、俺にもできるだろうか」




不安がる連、やはり精霊契約という未知のことにやるかどうかの選択を迫られれば当たり前の反応ではある。



「なあ連、俺と戦った時のこと覚えてるか?」



「え、まあ乗っ取られていたとはいえ結局ベースは俺だからな」



「なら俺と戦った時のことをもう一度思い出してみな、そうすれば答えが見つかるかもしれないな」



「あの戦いを思い……出す」



「おっと、決めるのはお前自信だったな、じゃあ先に戻るわおやすみ」



片手を軽く上げながら部屋に戻っていく秀。


そしてその秀に言われたことをリピートしている連




夜明けにはまだまだだった。

















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