三十一話 一夜明けて
最近の気温の変化についていけない(;´Д⊂)
秀がマナマ草原に向かっている頃、草原にいる七人は秀の帰りを待っていた。
「おせーな秀」
「もうすぐで日が暮れちゃいますよ秀さん」
秀Side
「なあシルフィー、草原まで後どれくらいだ?」
〈もうすぐだよ、ほら見えてきたよ〉
視界が全て森だったが、前方に微かに草原が見えた。
「おっ!やっと草原に着いたぜ・・・・・・おーいみんな!!」
「おお!!浅っち・・・って、ええぇぇ!!何でびしょ濡れなんだ?」
「大丈夫ですか!!浅村くん」
「大丈夫、大丈夫ちょっと疲れたけどな」
体はへとへとにになっているが、会話が出来る程度の体力はあった。
「再会を喜ぶのもいいが、暗くなる前に帰るぞ、浅村も帰ってから聞かしてもらうからな」
「はいはい、少し休んでからにしてほしいけどな」
こうして秀にとって記憶に残る1日が終わった。
翌日の朝、朝の仕事が終わるとすぐにシリルに呼び出されていた。
「昨日の件ですよね」
「ああ、何があったか聞きたくてな」
もともと今日誰かに話す予定だったので、一番話が通じやすいシリルと会ったのは秀にとってラッキーだった。
シリルが特訓してくれた場所に行ってから秀は腕輪からシルフィーを出して昨日のことをシリルに話した。
「お前は本当に面倒事に巻き込まれるな」
「レーガル城で襲われたことは面倒事でしたけど、シルフィーのことに関しては面倒事なんて思ってないですよ、おかげで助かったんですから」
〈そうよ、私が契約したおかげで助かったんだからね〉
「・・・お前は喋るな」
「それでみんなには話したのか」
「いや、シリルがはじめてだよ、精霊契約が身近なシリルが一番話しやすかったしね」
「光栄じゃな、まあだいたい昨日のことが分かったからワシは帰るとするか」
そう言って、秀と別れたシリルは宿屋の入口に向かって歩いて行った。
シリルが戻った後、少ししてから宿屋に戻ろうとした秀をシルフィーが止めた。
〈ねぇ秀、確か今日はフリーだよね〉
「ああ確かにフリーだけど、どうかしたのか?」
〈よかった、じゃあ私が言う方向に向かって〉
腕輪にいるシルフィーからの支持通りに歩いて行くと、秀が初めてシルフィーに会った森に着いた
「ここは確か・・・」
「うん、私のお気に入りの場所だよ」
水が綺麗に透き通った泉に用があったようだ。
シルフィーが腕輪から出すと、ここに来た意味を秀に話した。
「ええぇぇぇ!この森を救って欲しいだって」
〈うん、まあ別に驚くことないと思うよ、簡単なことだし〉
「いやいや、普通は驚くと思うよ、んで俺は具体的に何をやればいいんだ?」
〈この森は私が居なくなったせいで、この森の負を受ける器が無くなったから、変わりに造ろうってこと〉
(スケールでけーよ!)
「もしかして変わりの器ってこの泉のこと?」
〈うん、一番適してると思うんだ、私が一番好きな場所だしね〉
平然と話している様に見えるが、秀にはシルフィーの顔はどこか悲しい顔をしているように見えた
一番好きだった場所を負を受ける器代わりにするのだから、分からなくもないことだ
「本当にいいんだな、シルフィー」
〈大丈夫よ、器にしたからって言ったって、泉自体が消えるわけじゃないんだよ、ただこの綺麗な水がどうなるかは私にも分からないけどね〉
「・・・・強いんだな」
〈え?〉
「自分にとって大切な物を犠牲にしなければいけないにさ」
秀の話し方はまるで自らも何か大切なものを失ったような話し方であった
〈もう決めたことだからそれに最初に言ったように泉にが消えるわけじゃないからさ・・・さて暗い話もここまでとして、さっそく本題に移るよ〉
本題に入ろうとしたシルフィーに秀は人差し指をたてて静かにするように促した。
「本題に移る前にやることがあるみたいだぜ」
秀が目配せで示した所には昨日に会ったカースが木の陰から一体ではなく今度は3匹出てきた。
〈なるほど、行くよ秀〉
「シルフィー、今回は俺に意思が少しでも多く残る様にしてくれよな」
〈それは私がすることじゃないよ、しっかりと意思を持てばいけるかもしれないけどね〉
「〈憑依!〉」
「ふー、今度はちゃんと俺の意思が残ってるな」
ゼファの時には意思が全てシルフィーのものだったが、今回の場合はキッチリと秀の意思が残っていた。
そしてカース達に向かい走り出して行った。