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三話 彼らの学校生活

前話で一週間投稿とか言ったばかりなのにこの失態すいませんでしたm(_ _)m

  ~~~食堂~~~


二人が着く頃には既に定食などを買い求める生徒でごったがえしていた。


「ほら見てみろ秀が遅いから、ごったがえしてんじゃねえか」


「ごめん悪かった、てかいつもこんなに混んでたかな?」


みるかぎりではいつもの人数の倍以上であろう人数が食堂にいた。


「ああ、俺達が遅いのも理由の一つだけど、最大の理由があれだな」


連が指差した先には地味な食堂には似合わない派手な貼り紙があった。



《本日発売!一年に一度しか出ない幻の親子丼限定50食まで》



「ああ、あれ今日発売なんだ」


「幻の親子丼か・・・去年発売してたから食べたな」


貼り紙の通りこの高校では一年に一度だけ幻と称される親子丼が食堂で販売されるが、日時などが全て非公開なので、生徒にとってはかなりレアな食べ物である。


「確かに去年食べたけどそこまで美味しく感じなかったかな、普通の親子丼って感じだったけどなぁ」


「その意見に同意だな普通の親子丼だもんな、てか50食までなのに、50人以上並んでるよな」


「当分順番こないな・・・・」


二人が買うまでにはそれから15分かかってしまった。


「秀、何かおかしくないか?」


「何が?定食の味か?俺は普通だと思うけど」


「違うわ!お前だよ、お前」


「は?俺ですか?」


「いつも昼食食ってる時はテンション上がってるけど今日は食堂に来るときからおかしかったぞ」


今日見た過去のおかげでがた落ちだったテンションを隠していたつもりだったが、連はいつもと違う秀のテンションの低さに気付いていた。


(よく見てるな~感心するよ、そういうところは)


「そうかな、まあ誰にだってそういう時があると思うけど」


「あっそ、ならいいけどさ、何かに悩んでるならいつでも相談してくれよ恋愛のみ受け付けるからよ」


「大丈夫、出来たとしても絶対にお前には相談しないから」


たとえ好きな人が出来たとして、どうすればいいか悩んでるとしても連にだけは相談しないだろう、コイツにそんなこと言ったら、3日で学校中に広がるだろう。


「そうかい、そうかい、さてと飯が食い終わり次第帰りますか」


俺達二人は昼食を終え、食堂を後にした。




  ~~放課後~~


「秀、部活行こうぜ♪」


「何でそんなにハイテンションなんだ?」


「逆に何で秀はテンション低いんだ?」


「これが一般的なテンションの水準値だと思うけど」


「まあ、俺のテンションが高い理由ぐらい分かるだろ♪」


何故連が朝とは段違いなテンションなのか、その理由は部室に着けば分かるだろう・・・


ここいらで二人が所属している部活を紹介

部活名はKK部(かいけつ)で、部員は3名で廃部を先生方に迫られている部活で、おもな活動は学校内の問題解決で生徒達の依頼で部活始動となるのだが、この部活自体知らない生徒の方が多いので始動した回数も指で数える程度の部活だった。



   ~~部室~~


部室のドアを開けて、中を見ると既に部員が一人来ていた。


「あ、こんにちはお先してます」


「相変わらず早いね西脇」


俺達二人より早く来ていた最後の部で唯一の女子部員西脇 茜

少し茶色がかったロングヘアーで、前髪を分ける為に使ってる花のピンがとても印象的な女の子

部活に唯一花を添える重要人物であるが、それがめんどくさ悩みの種でもあった。


「茜ちゃーーーん!」


(始まった・・・)


これが連がハイテンションな理由だった。

見ての通り連は西脇 茜に首ったけである。


「こ、こんにちは連さん」


「俺のこと、さんづけしなくていいって言ってるじゃん♪」


「あ、はいそうでしたね・・・」


連の猛烈なアプローチに耐え兼ねた西脇を見ていた俺は助け船を出した。


「こらこら、遊んでないで部活、部活」


「そ、そうですよ、今は部活ですよ連さん」


「でも、ここ最近俺達なんもしてないじゃん」


「そらそうだ、依頼0だからな」


両腕を組んで威張るように胸を張る。


「開き直らないでください!」


確かにこのままじゃ廃部は免れないだろうから焦る気持ちはわかるけど。


「でも二人とも今日はなんと依頼がきてるんですよ!」


「「まじでーー」」


椅子に座っていた俺達は二人とも転げ落ちる衝撃受けた。


「二人が来る前に部室のドアに挟まっていたんです」


そう言って一枚の封筒をみせる西脇だったが


(ん?あの封筒職員室で使われる封筒だったな・・・まさか!)


脳裏によぎるのは一つのやな予感


「西脇さん!その封筒を開けずに俺に渡して」


「何でですか、3人で見ましょうよ」


「そうだぜ秀、3人で見たらいいじゃないか」


「いいか、世の中には知らなかった方がいいもんもあるんだ、さあ西脇さんいい子だから渡しなさい」


「何で急に子ども扱いなるんですか!」


そうこう言い合いしつつも結局西脇は封筒を俺に渡して、俺は二人に見えないように封筒の中身を見たが・・・


(はあ~やっぱりな)


―――廃部通告届―――


今日から一週間内に部員3名、顧問、副顧問、計2名を入部させなければ、廃部決定がなされることをここに通告する。



(おいおい無理だろ・・・)


西脇と連はどうしても封筒の中身が気になっていて、さっきから後ろでピョンピョンはねている。


「もう何なんですか封筒の内容は?」


「そうだ、そうだ話しやがれ」


「わかった、わかった俺の負けです、でも聞かない方が良かったかもよ」


息をはき、二人に廃部通告の紙のことを話した。


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