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二十話 断罪の雷

宿屋に向かうこと15分ほど運良く敵に見つからずに宿屋に到着することができた。



「連さんに麻里さん!無事だったんですね」



ホッとした様子をみせるラニアを見ると、本当に心が優しい子だなと三人は思った。



「ああ、何か良く分からんが、秀のおかげで助かったんだよ」



「本当、いつ何処であんな剣術身に付けたか聞きたいぐらいだよ」




何故か二人の言い方が随分皮肉るような言い方だけどスルースルーっと




「なあラニア、外にいた俺と新藤が思ったんだけど、ちょっとヤバくないかレーガル」



「押されてたって意味ですか?・・・まあ大丈夫だと思いますよ、レーガルにはまだ切り札が有りますから」


ラニアが言う切り札がとても気になった三人だが、ラニアに急かされ非難する部屋にラニアと共に入っていった。










――レーガル城――





敵が攻めて来たことだけあって、レーガル城内は慌ただしく、ラウルが兵士達に指示をしていた。



「おい!準備までにまだ時間が掛かるようだ、城内の敵を一掃次第、外に出るぞ!」



ラウルの言葉に一気に士気が高まった兵士達は城内に入って来た敵に向かって行く中、ラウルは窓から戦場になっている街を歯をくいしばっていた



(すまない・・・城内にいる奴らを片付け次第すぐに向かうから、もってくれよ)










――宿屋――





非難部屋に入ってから30分ほど経っており、宿屋の非難部屋で全員が不安にかられている中、秀達はラニアが言った切り札について聞いていた。






「えーと、切り札ですがレーガルが侵略的なことをやられた時に発動するんです」



「結局、切り札ってどんなのですか?」




「えーとですね・・・」



ラニアが切り札について言おうとした時にレーガル城から、聞いたことない音がなり、全員の意識がその音に集中した。



「何だこのバカデカイ音は近所迷惑もいいところだ」


「連さん、この音は切り札の“断罪の雷”発動の音です!」



「断罪の雷?」



勝ち誇った顔で話すラニアはどうやら、レーガルの勝利を確信したようで、長い間入っていた非難部屋から出て空に向かって指を指していた。



「あれが断罪の雷です」




ラニアが指を指した空には、レーガルを簡単に覆い込むような巨大な図形のような物があった。



「な、何だありゃ?」



「魔方陣ですよ、あ、そろそろ発動しますよ!」



ラニアがそう言うと、いきなり視界が光りだし、たまらず目を瞑り、光が弱まった頃に目を開けると、先ほどと全く変わらない光景広がっていた。



「一体何があったんだ?」


「外に出れば分かりますよ」



ラニアに言われ、恐る恐るドアを開けて外に出ると、外は静まりかえっていた。


「・・・どうなってんだ?」



「断罪の雷がガリアの兵士だけを滅したんですよ」



「ガリアの兵士だけ?」



「ええ、ほらレーガル兵士はいるでしょ」




ラニアが指を指した方向には何事も無かったようにレーガル城に戻ろうとしていた。



「・・・もう何がどうなってるか分からん」




「宿屋に戻りましょう、中で説明しますよ」




ラニアに促され、宿屋に戻り、侵略を終わらせた断罪の雷について説明をし始めた。







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