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十七話 侵略

次の日の朝にはいつものテンション程ではないが、昨日よりはましになっていた。




「おお浅っち、元気になったみたいだな」



「ああ、まあな」



「やっぱ、浅っちが沈んでるのは似合わないな」



「そりゃどうも」




朝起きてから昨日のせいもあるのか、石月と西脇を除く5人が声をかけてきたが昨日とは打って変わったような変わり映えのうようで、話しかけてくるみんなも心配なさそうな顔をしていたのが自分にとって何よりだった。




みんなの心配も解けたようでなによりだが、自分の中にはシリルの言った言葉がまだ分からないでいた。空いた時間にみんなにはばれぬように素振りなどをしていったっが、答えは分からずただ時間だけが過ぎて行った・・・




この世界に来てから早くも1か月が経とうとしており、今ではよく笑ったりなどもするようになっていた、夢集めに言われた その世界を救うという意外に大事なことも忘れつつありながらも、みんなは必死にこの世界に慣れようとしていた。




その日の仕事は特になくいつも通りにいつもの場所で素振りをしていたこんなことをしても自分に足りないものが何かが分かるはずもないのに、秀はひたすら木刀を振り続けていた時だったどこかで爆発音が鳴り、その音に続いて人々の悲鳴が秀の耳に入ってきた




「なんだ、今の音と人の悲鳴は?」




何をしていいかは、全く分からないが木刀をしまい宿屋に戻ることにして、角を曲がった時に飛び込んできたきた光景は悲惨なものであった、いたるところから煙が舞い上がっていて、一般市民はみなある方向へと向かっていた。




「何してるんですか秀さん!早く宿屋に入ってください」



「ラニア!いったい何が起こっているんだ」



「話は中でしますから、入って下さい」




ラニアにいわれた通りに宿屋に戻ると宿屋に泊ってる人達が宿屋のある一室へと移動していた。



「さあ、秀さんもあの部屋に行って下さい、あの部屋に隠し部屋がありますからそこに避難してください」


「ちょっと待てラニア、いったい何があったんだよ?」




あまりにも急なことで、理解することすらもできていない秀にラニアは信じ難いことを言った。



「ガリア帝国が攻めてきました・・・」



「なんだって!やばいじゃんか」



「だから逃げて下さい、私もあとで逃げますから」



「分かった・・・あ、みんなはもう避難したのかな?」



「ええ、まあ・・・」





ラニアにそう質問したがラニアが答えるのに少し詰まったため、秀は今みんなが危険にさらされているっことを察知した。



「ラニア、正直に言ってくれ誰がまだ避難してないんだ?」



「実はまだ買い出しに行った連さんと、麻里さんがまだ何ですよ」



「そうか、でもあいつらだって避難してる人達に付いて行ってるだろ」




まるで自分自身を説得するかのようにラニアに言ったが、ラニアの顔は晴れていなかった。




「・・・実は街の避難シェルターに逃げるにはある認証システムがありましてその認証システムがなければ避難シェルターに入ることが出来ないんです」



「何てこった・・・」




ラニアが言う認証システムとは、他国が攻めて来たときに発動するシステムで、シェルターにスパイが紛れ込まないようにするために多くの審査を乗り越えた者が手にすることができるものだそうで、勿論のこと連と新藤がもっているはずがなかった。




(このままじゃあ、蒼士の時と同じだ・・・・)




その時、秀は何を悟ったのかは分からないが、気付いたときには宿屋を飛び出している自分がいた。










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