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二話 秀の過去偏1

一週間ぶりの投稿となりました

これからも一週間投稿とかになると思いますが、よろしくお願いします。

床、壁、天井、全てが白色で統一されている部屋に少年や少女が複数いる

皆が全員身を震わせる。


その原因は二つ

一つは寒さだ、部屋は冷えきっているのにそこにいる者達が着ているのはボロボロの布切れ一枚、寒さを耐えるにはあまりにも酷だった。



ドアが開くと同時に部屋にいる者全員が体を震わせる、ドアの外には武装した兵士と傷だらけの少年が立っていて、少年が兵士に突き飛ばされ、ドアが閉まり部屋の中は静寂の二文字が包み込む。


これが二つ目の原因だった、ドアが開くたびに兵士が来て誰かを連れ出すか、連れ出した者を部屋に戻しに来る。連れ出した者を戻しに来る事に関しては、あまり恐怖心は覚えることはなくなったが、誰かを連れ出す時には恐怖心が襲ってくる。

連れ出され何をされるかは連れ出された者にしか分からないものだ。


(ん?何処からか嗚咽のような音が聞こえる)


嗚咽の正体は先ほど兵士が戻しに来た少年だった

おそらく連れ出された所で何かしらのことをされ、そのことで泣いているのだろう


いままでは泣いている少年を慰めたりすることはなかったんだが・・・


「大丈夫?痛い箇所はどこ、擦るだけでもだいぶ違うからさ」


できるだけ少年を怖がらせないように話しかけると、少年は泣きながらも背中と絞るような声で言った。


背中を擦っていると少年と自分の所に少女が来て


「うんうん、慣れてきたね秀」


「お前ほどじゃないよ・・・凛」


俺がここで労ったりし始めたのは、この白羽 凛のせいだ。


「秀、後は私に任せて休んでていいよ、この間からずっとこの子達の為に動き続けてるじゃない」


「それは凛だって一緒だろ」


「私はいいのでも秀はダメ」


「わけのわからない屁理屈たたきやがって」


「いいから秀は休ん・・で」


凛が途中で言葉をつまらせ秀の後ろ側を見ていた。


凛につづいて秀も後ろを見ると、ドアが開いて兵士が立っていた。


「いつも言っているだろう騒がしくするなと」


兵士の迫力に耐えきれず泣き止みかけていた少年がまた泣き出してしまった。


「おい騒ぐなと言っているだろう!」


兵士が声を荒げるが、そんなことで泣き止むはずもなく、少年は泣きつづけていた。


「泣き止めと言っているだろうが!」



ドカ!


兵士の蹴りがお腹にはいり少年は後ろに倒れてお腹を押さえていた。


俺は兵士の暴力に我慢の限界がきていたが、俺よりも先に我慢の限界がきていた者がいた。


「あんな小さい子になんてことしてるんですか!」


凛だった。


「お、おい凛危ないって」


兵士に対して怒りを顕にする事に関しては嬉しいことだが、兵士に反抗するということは、暴力を覚悟しなければならないということで、俺はそれがいやでいつも兵士が暴力を振るっても見て見ないふりをしていた。


「お前も、五月蝿いんだよ。」


パチン!


凛の頬が叩かれその場に倒れこむ


「・・・最低ね」


凛の言葉で怒りが頂点に達した兵士は腰に付けている警棒を両手で持ち、凛に振りおろそうとしていた。


「分からないなら分からしてやる!」


(あ、危ない!)


気付けばもう走り出していた、何故自分が動いたのだろうか分からなかった、自分の中にあるどの感情が自分を動かしたのか、ただまっすぐ兵士の方向に走っていた、一言叫びながら


「や、やめろぉぉぉぉーー」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「・・秀・・ろ秀・・・・起きろ秀!」


連の声で秀は目を覚ましたした


「大丈夫か少しだけうなされてたけど?」


「ああ、大丈夫 大丈夫ちょっと嫌な夢見ただけだからさ」


「んで、何か用?」


「何か用って今から昼飯だぞ食堂行くんだろ」


(ふん、昼飯かまあなんかお腹も減ってきたし・・・ん?待てよ俺が寝たのは確か一時間目で今は昼飯・・・)


「えっ!俺4時間眠り続けてたの!」


驚愕の睡眠時間に自分で驚き呆れる秀であった。


「はいはい、さっさと食堂行こうぜ、早くいかないと混むしな」


連と食堂に向かう時にさっきの夢を思い出していた。


嫌な夢だった、自分にとっては最悪とも言っていい夢だった、もうあんな思いは絶対にしたくない。


そう心に誓い食堂に向かった。

どうでしょうか?

ちょっと過去について語り過ぎたかなって思うところもありますね(汗)

これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

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