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二十九話 道のり

まだ朝日が昇り切ってもない時間帯なのか、人がいない道を走る。


さすがに追われている身のマスターがいるため、人通りが少ない道を通っているせいもあるのか、今のところ人と出会っていないし、見かけてもいない。


城には確実に近づいているものの、俺には少し不安があり、それを走りながらぶつける。


「なあ、城に近づいてるのはわかるんだが、城にはどうやって入るんだ?まさか正面突破じゃないだろうな?」


城には24時間体制で見張り門番がついてる上に見回りの兵士がいる。


そんな城へ入るのはちょいと難儀であるのは間違いない、それをマスターはどんな策を持っているのか、それが気になった。


「私もそこまで無謀ではありません、地下から入らせていただきます」


「地下?」


「ええ、下水路と言ったところですね、私も逃げる時に使った道を使います」


「おいおい、一度使った道を使うのは危ないんじゃないのか?」


逃げる時に使ったということは、城の者も気づいてるはずだ。


しかもん飛脚の翼に逃げ込んだ時、かなりの手負いだった、つまりは何者かは知らないが、刺客戦ったことになる、それが地下でかはわからいが、地下もかなり警戒されている可能性が高い。


「あなたの言う通りですが、これしかないんです」


立ち止まったマスターはあたりをキョロキョロと見まわし、誰もいないことを確認できると地面に設置されたマンホールらしきものを開いた。


「今から何も見なかったことにして引き返しますか」


「……行くよ、俺もり…ラベルを助けたいし、力になりたい」


「わかりました、では行きましょう」


飛んだ穴へ向かった跳んだマスターはすっと穴へと消えていった。


少しむっとしてしまったものの、俺は穴へと飛び降り風でマンホールらしきものを閉めた。


飛び降りた先に明かりが道の壁に等間隔に設置されている。


「意外と明るいんだな、ちょっと驚いた」


下水道の道と言えばかなり暗いというか明かりを点けてなければダメないイメージがあった。


「さあ…ん!」


行こうかと、言おうとした口をマスターに塞がれ、ちょっとしたくぼみに押し付けられる。


「静かにしてください、見回りの兵士が来てます!」


小声で喋るマスターにコクコクと頷き、手を外してもらう。


コツコツとこちらに近づいてる足音聞こえてくる。


その足音は確実に音が大きくなっていく、足音からして一人と断定していい。


シルフィーに木刀に物質憑依させ、天つ風に変えた。


「どうする?倒して行くか?というか倒すしかないだろ」


俺の考えにマスターは無言で頷き、了承を得た直後に俺は韋駄天で走って行った。


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