五話 精霊契約
「カース化した生物は身体能力が上がる、しかも通常時の数倍な」
「そんなにですか」
「ああ、だからカース化したら一般人には手をつけられない、まあ鍛えられた兵士ならまだ戦えるがな」
「だが普通に剣や槍で戦うより、さらに有効にカースと戦うために存在するのが精霊契約だ」
「精霊契約って一体何なんですか」
「精霊契約ってのは名前のまんま、精霊と契約することで力を得る」
「・・・もっと平たくお願いします」
「・・・人間には皆生まれつき魔力って物が存在する」
「ってことは俺にも・・・」
「ああお前は知んねー」
(少しは期待させてくれよな)
「だが魔力を持ってるだけじゃ意味をなさない」
「魔力は精霊がいて初めて使うことができる、身体強化に使ったり、お前が見たように炎を出したりな」
(なるほど、じゃあ火柱が立ったのは魔力の力ってわけね)
「ところで話を最初に戻しますけど精霊と契約するっていうけど具体的にどういうこと?」
「そんなこと聞いてどうするつもりだ?」
「いいじゃないですか気になってるんですから」
「まあ、別に構わねーけどな・・・」
「精霊と契約する方法はシンプルだ、精霊に自分の正の器を見せればいい」
「どういうことですか?」
「精霊と契約することで身体強化ができて、カースと戦えるが、奴らは負の塊みたいなもんだ、そんな奴らと戦っている俺が負の影響を受けないはずがない」
「つまり、戦っている内に、ラウルさんもカース化しちゃうってことですか」
「半分正解だ」
「前に言ったように、正の器が小さけりゃカースになりやすい、だから精霊は契約者の器を見るんだ、契約者がカース化しないぐらいでかい器を持っているかをな」
「じゃあ、とりあえずはラウルさんがカース化することはないんですね」
「ああ、精霊と契約した時のように、このまま強く心を持ち続ければの話だがな」
「なるほどね、でも何で精霊は力を貸してくれるんですか?」
「まあ、詳しいことは分かんねーけど、人間が出した負により次々とカースが誕生した、ついには人間のカースも、それを見兼ねた精霊はやむなし、人間達に手をしたのが精霊契約ってことだけは知ってるがな」
「なるほど、なるほど、大体分かりました、じゃあ俺は先に上がりますね」
そう言って、風呂から上がり脱衣場に入る
(長く入りすぎて体が変な感じがする)
さっさと着替えて寝ようと部屋に向かう途中にふと窓の外を見ると、見覚えのある人影があった。
(あれ?あいつ何してんだ?)
そう思った秀は部屋には向かわず外に通じるドアに向かった
ちょっとグダグダな文になっちゃいましたf^_^;