二十三話 狙い
「騎士団」
それはネシアにギルドが立ち上がり始めると同時期に立ち上がった集団である。
当時、ギルドが絶対的な権利と力を有していた。
正規的なギルドがある中、利益だけを優先した結果、犯罪に繋がることを平気で行うギルドもあった。
そのようなギルドを闇ギルドという。
その時代に正規ギルドが闇ギルドを解散させることもしばしばあったが、解散させてもすぐまた立ち上がりの繰り返しで、いたちごっこにしか過ぎなかった。
この時代を世はギルド暗黒時代と呼ぶ
このギルド暗黒時代、この時代に終止符を打ったのが「騎士団」である。
絶対なる正義をもとに創設された「騎士団」
初めの頃は有力なギルドからメンバーを招集したという
その時招集したメンバーは7人で、その7人は後に7賢者と呼ばれ、ネシア史上最強の7人であった。
そんな7人を中心にして創立した「騎士団」は暗黒ギルドを激減させた。
そして「騎士団」の精神は今も受け継がれ、今の「騎士団」となる
さてここで、パラディンの説明
騎士団には階級があり、その中でパラディンは上から7番目に階級と、まあよくわからない地位だ
他の階級もいろいろあるなか、それは置いとくとして
何故パラディンがギルド内を調べる権利があるかということ、それにセシリアさんがあの時の謎の強気の件の説明
パラディンは「騎士団」の中で7番目のの地位で、ちゃんとした階級名が存在する
パラディンの下は、階級名がない(厳密にはあるが今は省く)パラディンより下は一緒に来ていた甲冑の男達になる
階級名があるパラディンを合わせての7つの階級にはギルド内を調べる権利が与えられている
その権利を使ったなら、使われたギルドは無条件で、ギルドを調べさせなければならないのだ。
しかし、そんな権利に賛成するギルドなどなく、反発された「騎士団」は、権利を行使した結果、得られるものだなかった場合、行使した人は階級を剥奪され、二度と「騎士団」で階級につくことができなくなるのだ
行使に失敗した場合は一生下で働くという屈辱をあじわなければならないため、行使する階級はまずない
よっぽどな確信と自信がないかぎりはギルド内を調べられない
セシリアさんはそこをついたのだ。
確かにそんな状況下におかれたパラディンからしてみれば、ほいほいとできることではない。