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十四話 始まりは二年前

〜2年前〜


私が中学生の時の話です、ちなみに浅村君や連さんとは違う総山中学校でした。


当時私は中学三年生で、その頃は北会高校なんかよりもずっとずっと上の高校を目指していました。


「茜カラオケ行かない?」


友達の女の子グループの一人が誘う。


同じ受験生同士なのに怖くないのだろうか


ちなみにこの女の子グループは北合よりしたの高校を目指している。


「ごめん、行きたいけど今日家庭教師なんだごめんね」


「ならしょうがないね、茜ももう少し息抜きしたらいいのに」


「そういうわけにはいかないの、じゃあまたね」学校から出た私は家に帰る。


家庭教師が来るのは5時、それまでに家で復習だのなんだらをやっておこう






〜自宅〜



「ただいま」


「おかえり茜、先生もう来ているわよ」


「えっ!?な、何で?」


いつも5時ぐらいに来るはずなのに


そのままま階段を駆け上がるり、自分の部屋に入る。


「すいません、遅れてしまって」


部屋に入って開口一番に謝る


部屋には眼鏡をかけた長身の茶髪男性が机の上でテキストの準備をしていた。


林 和樹、大学生で私の家庭教師だ


「いやいや、謝るのは僕の方さ、早く着きすぎたからね」


「いえいえ、さあ先生、早速始めましょうか」


鞄から筆箱を取りだし、鞄をベッドに置く


それからキャスター付の椅子を引いて座る


「じゃあ、まずは国語からだね」


私は言われたページ数を開き私にとって運命の日を動かし始めたのだった。







場面は変わり


一駅越えた所にある蒼川中学校


その裏側でのこと


「ぐっ………」


苦痛の声が出たのは、右ストレートをもろにくらったガタイのいい男子


そんな巨体の男子が膝から崩れ落ちるほどのストレート


「めんどくさいなコイツら」


「まあチャレンジ精神は日頃から持つべきだから、悪くはないぜ、でも………」

後ろから来た男子を後ろ回し蹴り一発で倒す


「喧嘩売る相手は考えた方がいいぜ」男子を一人倒して残りは二人、危機を感じたのか一斉に襲いかかる


「俺は右な秀」


「あいよ、じゃあ俺は左か」


そう言って俺と連も2人に向かって走り出した。






〜5分後〜



「はぁ、はぁ、はぁ………ふぅ〜」


「いっちょあがりだな」


手をパンパンと会わせるようにして決める


「くっそ………化け物達が」


ぐったりしている男達が対照的な俺と連に言葉をぶつける


「化け物呼ばわりするんだったら、始めから喧嘩売るなってんだ、じゃあな」


脇に投げ捨てたブレザーを拾い上げる


どこをどうとってもただの喧嘩


しかしなぜ、俺と連がこうなっているかというのを簡単にいうと時間は遡ること2時間前










〜二時間前〜



「好きです付き合ってください!!」


「ふへ?」


二時間前、俺は告白されていた。


相手は同じクラスの柊さんという女の子で、ちょうど今の席で横の席に座っていた。


少し茶色がかった髪のボブカットの女の子で、毎年行われるミス蒼川で去年2位に入るほどだ


「えーと……どうして?」


なにぶん、柊さんから好意をよせされることには記憶がなく、告白の経緯がわからなかった。


さらにはミス蒼川の子がなんでまたという心境だった。


「一目惚れなんです///」


「へ!?」


あまりにも唐突で、こっぱずかしい言葉に驚く。


「一年生の時に浅村君のことを初めて見た時に、か、カッコいいなと思って、それから何をする浅村君もカッコよくて、今年やっと一緒のクラスになったんです」


「あ、ありがとう……」


「そ、それで、去年ミス蒼川に入ったら告白しようって決めてたんです」


「な、なるほど……」


柊さんの言葉に俺は上手く言葉を返せない


告白されたのは初めてなのかもしれないが


「だから!!」


「うおっ!?」


いきなり抱きつかれた俺はどうすることもできず、ただオロオロしている。


そしとそんなオロオロしている俺を見た柊さんはOKサインと見たのか、片手を顔にそえ、ゆっくりと顔を近づける


わかっているとは思うが柊さんは目を閉じている


後数十センチという距離の時だった。



「柊さんから、離れろこの野郎!!」


背後からする大声の方向には二時間後倒される男


男は大声とともに背後から殴りかかってくる



「おわっと!」


体をうまく回転させて間一髪でかわす


「あっぶねぇな!何すんだよ」


少し怒りじみながら言う


まあいきなり殴りかかられたら当たり前だ


「お前みたいな奴が柊さんに近づくんじゃねぇ!」


(別に近づいたわけじゃないんだけどな……)


完全に血がのぼっている男に何を言っても聞くはずもなく、男に呼ばれた俺は柊さんを置いて裏に呼び出されたという感じ


裏に行くと、そこには数人がいて、来ると同時に連がどこからか騒ぎを聞きつけたという


ざっと説明すればこんな感じだ


抜け抜けの部分があるが、そこは説明するのもめんどいので排除ということで


さて回想はここまでにしておき、進行形に話をもどそう










一通りの騒ぎを片付けた俺は用事があると言って、連と別れて柊さんの所に急ぐ


幸い早めに終わったこともあり、柊さんは告白した場所にいて、心配そうに窓の外を見ていた。


「柊さん、ごめんね」


「浅村君!!」

またもや抱きつかれた。


柊さんは泣きながら抱きついて、離れる様子がない


俺はそんな柊さんをただただ撫でていた。


こんなにも自分を心配してくれる柊さんがいるという優しさを噛みしめながら


「良かった……無事で……無事で良かった」


「ありがとな心配してくれて、でもあの程度じゃ俺はやられはしないから、頑丈だから♪とりあえず帰ろうか」


「………うん」


まだ柊さんが落ち着いていなかったが、俺と柊さんはとりあえず学校から出た。


すでに夕暮れから夜へと変わっていく時になっていた。


「柊さん、家は何処なの?今日みたいなことがあるから送ってこうと思ったんだけど」


「ありがとう、じゃあお言葉に甘えさせてもらうね」


柊さんは俺の方に体を寄せて、腕を絡めて密着した


「っ!!ひ、柊さん?」



「ふふふ、さあ行こ浅む……いや行こ秀♪」










また場面は変わり



「うーん……多いですね」


目の前にあるのは私の身長をゆいに越すほどの本棚


各種の科目、レベル順に並べられていて、様々な種類の参考書があった。


「ゆっくりと選べばいいよ、時間はたくさんあるんだから」


私と林さんは参考書を選びに来ていた。


家から少し離れたところにある大きな書店にてだ。


林さんがわざわざ車を回していてくれたようで、勉強が終わった後、参考書が必要だとなって現在にいたる。


この本屋に入ったのは初めてで、あまりの大きさとその大きさに準じていた本の量に圧巻を覚えました。


そんな大量の参考書の中で一つ私の目を引く物があった。


背伸びをして本棚からすーっと引き抜いてパラパラと捲る。


「ん?それが気に入ったのかい」


「はい、かなり分かりやすくまとめられてますし、なによりレベルがぴったしだと思うんですけど」


「なら、それでいこうか」


持っていた参考書を林さんが取ると、そさくさとレジへ行き会計を済ませ、本屋から出た。


「すいません、今日はありがとうございます」

「気にしないで、さて帰ろうか」


本屋を出た私は林さんの車に乗った時だった。


「………あれ?」


車に入り、キーをさし込み捻ったのだが、なるはずのエンジン音はならない


何度も何度も捻るが同じくエンジン音は鳴らず、鳴る気配もしない


つまりは………





「ごめん、エンストだ」


「困りましたね、歩いて帰りますか」


「ほんとにごめんね、そうしようか」


このハプニングに見舞われた私達は車から出て本屋から出る


時間はすでに9時を回っていて、辺りも真っ暗で外灯の光が一際目立つ


私は本屋で林さんと別れ、お互いに別の方向に歩いていく。


ここから歩いて30分ほどかかる距離に落胆しながらも歩いていった。


その後ろから不気味な視線が向けられてるにも知らずに………




「ふふふふふふ」






林さんと別れてから10分が経ったでしょうか、私は人通りの少ない道を歩いていました。


買ってもらった参考書を大事そうに両手で抱え込みながら歩いてました。


人一人いない、静かな夜道を歩く私、もうすぐで人通りの多い道に出るという時でした。



「っ!!!!」


いきなり誰かに腕を掴まれ、強く掴まれた方向に引っ張られる


いきなりのことで驚いた私は声が出せず、その方向の細い横道に連れ込まれてしまった。


さらには口を押さえこまれ、ことの重大さを把握した私だか声を発することができない


「ん、んん、んんん!!」


「へへへ、捕まえた」


バッと首を回し、目の端でまるで獣の様な目をした男性がいました。


そして、その男性は手を私の胸に当て強く揉まれる


「んん〜!!」


両手両足をじたばたさせるが、まったくびくともしません


その間胸は揉まれて、今にでも死にそうな最悪な気分でした。


そして男の手はついに下の方に進んでいきました。


目から涙を流して、必死に叫び声をあげたのですが、口を押さえられているたも、まったく声を出せない。


私は必死に叫びながらも、心の中でも叫びました。





(誰か助けて!!)










「おい、何やってんだよ!!」





ちょっとありがちですかね

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