九話 コア2
コア―――それはこの世界で生きる人々にとって必用不可欠な物
魔力を力学エネルギーに変える物質
コアにそのような力が備わっていると分かったのは200年前らしく、そのせいで各国で戦争、各ギルドで紛争があった。
そんなコアには、大きく分けて二つある
近代化によって人工的に作られたコアと、アスタが見つけたような天然のコア
近代化によって人工的に作られたコアのお陰で、戦争等は激減したが、なくなったというわけではない
その裏にあるのが天然コアの存在だ
人工的に作られたコアと天然コアでは天と地の差がある力の差で言っても1:100にもなる
さらには天然コアにはD、C、B、A、Sとランクがあって1:100はランクがDの場合である
そんなこんなな為か、天然コアは高値で取り引きされ、ランクがSにもなれば、街の四分の一が買える値段になるらしい
まあSランクの天然コアなどここ100年近く見つかってないらしく、天然コアを見つけても良くてCらしい
生活に欠かせないコアにはもう一つ重要なことがある
それが魔道具
コアが変化して特有の武器に変わること
希なことで、人口の10%にもおよばない
つまりはギルドの中でも一握りしかできないでいる
その理由が適合だ
適合とはコアに人の魔力を加え、その人と魔力がコアの何らかに作用し魔道具化することコアその物が魔道具へと変化すること
何故適合という現象が起こるのか、適合が起こる魔力とは等々、まだ不明な点が多い。
だからこそか、コアは研究者の間でも高く取り引きされている
ソフィアの扇子や広場で戦った大男のクラッシュクロウも魔道具だ
ちなみに大男とアスタが争った理由は大男がコアを横取りしようとしていたらしく、ああなったとのことだ。
とまあコアのことざっと説明すれば、こんなところ
まだまだ解明されてない、謎ぞが多いコア
しかし
この世界の人々にコアが、あんなことになるなんて、まだ俺達、いやこの世界の人達は知るよしもなかった………