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八話 コア
「コア?」
アスタの口から出た単語に俺達3人とも首を傾げる
「お前らもしかしてコアを知らないとでも言うのか?」
アスタは冗談で言ったつもりなんだろうが、こちとらまったく冗談ではなく、本気である
「えっ……マジで?」
まるでツチノコを見たような目でこっちを見る
「その子達が言ってるのは本当よ、ガルムさん」
「アシュリーさん」
「へー、アシュリーって名前なんすね」
今さらながらソフィアの姉の名前を知る
「ガルムさん、それが手に入ったコアかしら?」
「ああ、一点の曇りもない天然のコアだ」
「すばらしい……」
俺達と同じようにアシュリーもアスタの出したコアに見とれていた。
そして、何も知らない俺達は置いてきぼり
「あのーそろそろ説明の方を………」
「あら、ごめんなさい、ついコアに見とれていたわ、じゃあコアについて説明するわね、昼御飯もかねてね」
話しについていけない俺達に、アシュリーは昼御飯を食べながら丁寧にコアを説明してくれた。