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三話 レーガル

「えーと、とりあえず自己紹介だ、俺はこのレーガルで三番隊隊長のラウル=リーで、こっちのじいさんが」




「シリル=ホスローじゃよろしくな」




「次はそっちの番だ左から順に名前と年齢を言ってくれ」




指示通り、俺、連、蒼士石月、西脇、新藤の順に自己紹介をする




「よーし、本題だ何故あんな所にいたのか説明してもらおうか、浅村って言ったか、お前に説明してもらおうか」




説明を求められた秀は石月に説明した時の説明をした。










「嘘くせーな」




(だよなー)




「でも本当なんですよ、第一カースが出るって知ってたらあんな所に行きませんって」



「ふむ、確かに浅村君の言う通りじゃな、ラウル」




「・・・・・」




「・・・・・」




しばらく沈黙が続く、秀を睨むラウル、そして目を逸らさない秀どちらも譲らず沈黙が続いた。






「はあ、やめだ、止め、これじゃあ進む気配しねーから終わりだ」





「じゃあ、シリルのじいさんあとは頼んだぜ」




「ふむ、任しておれ」




ラウルが退室すると、シリルが一呼吸おき




「すまないの、ラウルは口調は悪くてな」





「いえ、ぜんぜん気にしてませんから」




確かにラウルは口調が厳し過ぎると思った、隊長だから部下を厳しく育てるのも仕事だが、あの感じだとアメとムチは使いこなせていないだろう、恐らくムチのみの教育だろう




「すまないが、君達の正体が分からない以上、明日もう一度話しがあるので、城に来てもらうがいいかの?」




「かまいませんよ」




「そうか、ならそろそろ行こうかの」




「は?何処にですか」




「決まっておる、君達の宿じゃよ」










 ~~宿屋ホスロー~~




「ホスローさんここってもしかして」




「うむ、わしの家じゃ」




「ねえねえ、何か私この先の展開が分かるんだけど」




「うん、私もそんな感じがすごいしてます」




新藤と西脇の予感は見事に的中した










ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ




何故、今風呂場を掃除しているかのかというと、遡ること一時間前・・・




「働かざる者休むべからずじゃ!」




(食うべからずだろ!)




無一文の俺達を泊めてくれる変わりにこの宿の雑用仕事を全て引き受けることになった。




「風呂場の次、何処だっけ蒼士」




「浅っちは男子トイレ、夜坂っちは俺と二階の部屋のベッドメイク」




「そうか、じゃあ行きますか」




蒼士と連は二階上がり、自分はトイレに向かうさえに曲がった時にいきなり目の前に人が現れ、無論止まることができずに、ぶつかった




「す、すいません」




「いや、俺の方も前方不注意で」




ぶつかったのは赤い髪の女の子で、顔立ちもスタイルも良く、たいていの男子はストライクゾーンに入る位の女の子だった。




「あのー新人さんですか」




「あ、はい今日から働くことになりました浅村 秀ですよろしくお願いします」




「はい♪よろしくお願いします私はラニア=リーです」




(・・・・ん?リー?)








「・・・間違えてたらごめんね、もしかして三番隊隊長のラウルさんの・・・」



「そうですよ、娘ですよ私はラウル=リーの娘です」







どうしたらあの厳つい男からこんな可愛い子ができるのかが不思議でたまらない



「あ、私買い物行かなくちゃ行けないんだった、それじゃ」




「・・・俺もトイレ掃除しますかね」










その日の夜食事も済ませ男女2つに別れて部屋に泊まっていた、相当疲れたかのか男達はすでに眠りについついた、秀を除いては










(眠れないな・・・)






二人を起こさないように部屋を出て一階に降りると、受付でラニアがいた




「あれ、どうしたのこんな時間に?」




「ああ、ちょっと眠れなくて、ラニアこそこんな時間にまだ受付してんの」




「ええ、まあ帳簿の整理とかもあるので」


「そっか、あのさ今から風呂とか入れるかな」




「どうしたんですか、今からお風呂なんて、まあ入れますけど」




「特に理由はないけど、眠れそうにないから、風呂でも入ろうかなって思ってさ」




「そうですか、ではごゆっくりどうぞ」










~~風呂場~~




「はあー生き返る」




かなり遅い時間だったため誰もいない風呂場満喫していた。




「この広い風呂を一人占めってのもいいもんだな」




「残念だが今からは一人ではない」




「げ、ラウル将軍」




「隊長だ、それとお前に隊長とは呼ばれたくないから呼ぶなよ」




「了解」




「・・・」




「・・・」











(気まずい・・・・)





沈黙が続く中、沈黙を破ったのはラウルだった




「こっちの世界には慣れそうか」




「えっ?」




城で話を聞いている時は厳しい口調ばかりだったラウルからは想像できない、優しい口調の言葉だった。




「お前こっちに来たの初めてなんだろ、だから慣れそうかどうか」




「ああいやまだ初日なので分からないです」




「そうか、何か分からないことがあれば聞いていいぞ大サービスだ」




何がサービスかは全く分からないが、この世界に来て疑問に思ったことをラウルに聞いた




「じゃあ、遠慮なく2つほど・・・」




「たった2つか、いいだろう何だ?」



「俺達が襲われたカースって一体何なんですか、そしてカースと戦っている時に出てきたルーって何なんですか?」






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