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六話 散策がてらの

外に出た俺と西脇はネシアの街を歩く


街並みはレーガルに似ていて、建っている建物はヨーロッパを思わせる感じ


歩いている道も、レンガみたいな石が敷き詰められてできた道


道沿いの店では果物や食料品が露店のような感じで売り出されていて、レーガルにいたころを思い出させる。


唯一レーガルと違うと言ったら、ギルドの存在だ


レーガルにもギルドみたいなものは存在はしたが、所詮はギルドもどきで、仕事内容もしれていた


まあなんやかんやとあるが、大体はレーガルに似ているネシアを歩く。


「広場ってどこかな?」



街沿いに歩く西脇にふと質問する



「えーと………あっちみたいですね」


西脇が指さした方向には人だかりができていた。



「なるほど、あれほど分かりやすいのはないわな」



人だかりにむけて歩き、俺と西脇は人混みをかくようにしてして進んで行く



「すいません、飛脚の翼です、通して下さい」



やっとのことで、人混みを脱出した俺と西脇


脱出した先にはかなりガタイのいい大男と、深みのある青色した髪をした男で


その二人が広場で互いに胸ぐらをつかみ合っている、なんともシュールな光景



「西脇、どっちがアスタさんかわかる?」



「う〜ん……わかりません」



「まあいいや止めてから聞くか」


取っ組み合いになってる二人の間まで近づいた俺は、交差している互いの腕を解くようにしながら間に入る



「ストップ!!ストップ!!こんなとこでケンカすんなよお二人さん」



俺の言葉に先に反応したのはガタイのいい大男



「部外者はすっこんでやがれ!!」



まあそうきますわな



「俺は飛脚の翼だ、部外者じゃないと思うぜ」



「嘘吐け、お前みたいな奴ギルドで見たことないぞ!!」



と反応したのは青髪の男、つまりはこっちがアスタか


そのアスタに昨日ギルドに入ったことと、止めに来たことを言おうとしたのだが


「仲間を呼ぶとはさすがは飛脚の翼だな、やることがこすい」



大男の発言にはかなりカチンときてしまった。



「おいおい、自分が弱いからって伏線はらなくていいぜ、弱いのに変わりはないんだからな」



「今何て言った……」



アスタの胸ぐらをつかんでいた手を離す



「短気だな♪プロテインのとりすぎでカルシウム足りてねぇんじゃねぇの」



「このヤロォォォ!!」



完全に頭に血のぼった男は拳をふりおろす



「よっと♪」



体を体を軽く反らし、大男の攻撃を簡単にかわす


そしてかわしたと同時に男の脇腹に蹴りを入れる。



「てめぇ……殺す!」



大男は腰にぶら下げていた、金属製っぽい手袋を両手にはめ、再び拳をふりおろす



「何度やったって無駄だぜ」


バックステップで大男の拳をかわし、同時に距離をとる


大男はかわされたにも関わらず拳はそのまま地面に叩きつけた。



ドォォォン!!



「なっ!?」



大男が叩きつけた地面はべっこりと凹んでいた。


まるで巨大な鉄球が落ちたような感じ



「マジかよ……」



「驚いたか、これが俺の魔道具、クラッシュクロウだ」



(魔道具?)



「もう謝ったって許さねぇからな!!」



「争い事は極力避けたいんだけどな……いた仕方がないか」



〈うん♪〉



いつも通り木刀を天つ風に変える


そして向かってくる大男との勝負を終わらせた


一瞬で大男の背後に移動し、頭を掴み、レンガ敷き詰められた地面に叩きつけた



「がはっ!!」



「勝負あり……だぜ」



上に乗っかった状態から、俺は降りる。



「ったく、血の気が多いのもどうかと思うぜ」



大男に対し、ニヤッとした顔を向ける。



「くぅあぁぁぁぁ!!」



結構な感じで行ったにも関わらず、一蹴されてしまったせいか、わけの分からないテンションになってしまった大男は立ち上がり、またもや向かってくる。



「こりゃ少し眠ってもらった方がいいな」



鞘から刀を抜き、肩に乗せる


走ってくる男に対し、また背後に回り、空破撃をうち込もうとする



「空破撃!!」



背中に空破撃を直撃をする瞬間




ヒュオ!!



「っ!!」



俺の目の前に何かが通り過ぎ、空破撃が止まってしまった。


瞬時にバックステップで距離をとり、飛んできた何かの方向を見る


そこには、澄んだ黒色の長髪の人女性が立っていた。


左腕にボウガンを装着し、その腕をこっちに向けていた。



「ギルド間の抗争はダメって言ってるよね」






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