二話 ギルド
ロストどもを片付けた後、俺とソフィアはてくてくと歩きながら俺の質問に答えてくれる。
「まずここが何処かを説明するかより、私がここに来た理由を説明するわ………」
ソフィアの説明を簡単に説明はこうだった。
ソフィアの街では、ギルドというのが存在するらしい
ギルドは数多く存在するらしく、その姿もそれぞれ違うとのこと
大抵のギルドははば広くのジャンルの仕事をしているが、特定のジャンルばかりの仕事をするギルドも存在する
例えば、ロスト討伐を専門のギルドや情報を専門としたギルドに護衛などを専門にしたギルドなどさまざまだ
ソフィアはその数あるギルドの一つに所属している。
そしてソフィアが所属しているギルドが俺がいた建物からロストの討伐依頼があって今にいたる
俺がいた場所はロストを研究する場所で研究していたロストが暴れ、要請をしたということだ。
そしてラボから出た俺とソフィアが歩き、ソフィアの街に着いた。
―ネシア―
「ここが私の街のネシアよ」
一見旅番組などで、見たことがあるヨーロッパ風の街だった。
家が建ち並ぶ中、所々にはソフィアが言うギルドというものが建っている。
「この街にはいくつぐらいギルドがあるんだ?」
「うーん、だいたい30〜40ね」
「へぇ、そんなにあるのか」
街の広さはレーガルの半分といったところか、そこにギルドとやらが、30〜40ならおおい方だろう
まあギルドがどんなもんかは分からないけど
などと会話をしている内に俺とソフィアはギルドに着いた
「ここが私のギルドよ」
左腕をバーンと広げて、自分のギルドを紹介した
ごく普通の家を
「家じゃん…………」
「取り合えず入って、飲み物ぐらいは出せるから」
ドアを開けて、違うのは靴を脱がないところ
うーん、靴のままとはちょっと気がひけるが、郷に入って郷に従えと言うし、仕方ないかな
ソフィアに付いて行き、俺が入ったのはリビングのような部屋
中央には大きなテーブル、壁づたいにはいくつもの棚があり、色々な書物やファイルが並べられている
広さでは12畳程ぐらいの広さといったところか
「さあ、座って」
「んじゃ、遠慮なく」
椅子を引いて座り、出された水を一口飲む
「さて、あんたを連れてきたはいいものどうするかな?ギルドの仲間は今出てるし………」
ん?何か今引っかかる言葉が………
「あああああ!!」
「な、何よ急に、びっくりするじゃない」
「ソフィア、俺みたいな、まるでこの世界に初めて来ました的な雰囲気がぷんぷんな人知らないか?全員で五人いるんだけど……」
五人、一人一人の特徴を言おうとするが、どうもうまく言えない
髪型までは言えるが、俺以外の五人がどういう格好をしていたなんか知らない
結果………
「全っ然わかんない」
「だよなぁ」
頭と同時に、肩を落とす
仲間を忘れていたことと、仲間の手がかりを失って少し気を落とす。
「ただいまぁ」
「誰か帰ってきたみただな」
「ああ、姉さんよ、ちなみに私のギルドのエースよ」
入って来たソフィアの姉はなんともまあ、美人だった。
きれいな金髪のロングヘアー、どこぞのモデルですかと聞きたくなるような人だった。
「あらお客さん?」
「依頼先で拾ってきたのよ」
「おいこら、俺は捨て猫じゃねぇぞ」
「そうよソフィア、彼にはちゃんと名前があるのよ………ねぇ、浅村 秀君」
「「え!?」」
「何で………こいつの名前知ってんの姉さん!?」
驚き慌てふためく俺とソフィアに対し、ソフィアの姉はふふふと笑っていた。
「これで依頼完了ね」
ソフィアの姉の後ろから出てきたのは、俺がまさしく探していた五人だった。
「みんな!!」
「「浅村君(秀、浅っち)!!」」






