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四十話 黒幕の正体

泉さんの言葉を聞いた俺はまるで時が止まったかのように動くことも、発することもあやふやだった



「な、何、い、いってるんだよ泉さん」




声が震える、声が震えるのは否定してほしい事実からだろうか



「ふ、さすが妹といったところかな」




ゆっくりと仮面をとった男の正体は確かに泉 裕だった


俺はその事実を受け入れられず、茫然と突っ立っていた。



「兄さん、何でこんなことするんですか!!」



「うるさい……」



「危ない泉さん!!」




睦月で降らせたであろう球体にかわすために泉さんを抱えて場所を移動する


放った球体は脅しでもなんでもなく、しっかりと泉さんを狙った攻撃だった。


「ヒロ!!お前、自分の妹に何てことするんだ!!」




俺の叫びは届かず、皐月が二人を襲う



「聞く耳持たねぇってか」




再び上空に飛び、男の攻撃をかわしながら接近し、限りある魔力を計算しつつ風を纏った



「絶空剣・乱舞!!」




風を纏った絶空剣・剣舞と変わりないと思ったヒロは卯月を構えた。



「おらぁぁぁ!!」



自分の両腕の手刀を使うからか、剣舞よりも鋭い剣閃を繰り出し、剣舞よりも素早く、そして重い



がしかしヒロの卯月にヒビが入るとこまではいいが、すぐにヒビの箇所が修復されてしまう



「そんなものか浅村!!」



「んなわけねぇだろ!!」



そう言って体をを捻り、足を出した



「何!?」




絶空剣・乱舞は手刀だけではなく足にも斬撃能力を与え、手数で圧倒する技である


そしてついに卯月を打ち破った



「そこだウインドエッジ!!×2」



「ぐあぁぁ!!」




秀のウインドエッジはヒロの両太ももを貫く


すかさず、距離を詰め、思いっきりヒロをぶん殴った。


殴られたヒロはコントロールを失い地面に落ちた。



「さっきのお返しだ」



「くっ、まだ力が足りない、力が足りない!!」



「ヒロ!!何故そんなに力を欲しがるんだ!!」



「力が欲しいんじゃない!!俺は神になりたいんだ!!」



「人の命を奪っといて神になるだと、笑わせんな!!」



「圧倒的な力を持った存在の神、どれほど理不尽なことをしても許される神!!そんな存在になれば、もう二度とあんなことを味わうはずないんだ」



「……どういう意味だ?」




何を言っているか分からないと思う俺だったが、ヒロはそんな俺に対して攻撃の手を休め、重い口をゆっくりと開いた











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