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福反応

作者: タマネギ

突然と言っても

いいくらいだった。

足の裏がつり、

いっとき座りこんだ。


発熱はしていないと

思っていた。

念のため計ってみたら、

三十七度を超えていた。


そういうことかと、

水を一杯飲んでおいた。

それからロキソニンも

一粒飲んでおいた。


足の裏がどうにか

治まった頃、

関節と頭が痛くなった。

また、そういうことかと。




何をするのも

大層になって、

人の声が煩わしくて、

動けるうちにと。


仕事場を後にした。

途中、休みながら、

帰って寝床に着いた。

気づけば夜だった。


人それぞれの反応が

あるのだろう。

中には体に馴染まない

人もいるのだろう。


予防接種のおかげで、

救われる命は数知れず、

だけど、馴染まない

巡り合わせもあるだろう。




洞穴に眠っていた

小さな住人を捕まえて、

手に負えなくなった。

大陸の覇権主義のもと。


野生の奥深くを

横柄に突付いたら、

未知なるものが

溢れてかえってきた。


その度、科学の力で、

人を救わねばならず、

歴史がぎこちなくなる。

日本の出番とはならないか。


欲っするままに、

力を前に押し出すとき、

笑えるかもしれない。

周りがどこか困っても。




目が冴えてきた。

もう少ししたら、

夜明けになりそうだ。

体と頭の痛さがだるい。


やはり眠れない。

何を感じているのだろう。

周りが困るなどと、

他人任せ、被害妄想。


鳥が鳴き始めた。

烏も鳴いている。

朝となり、どういう訳か、

気持ちに楽が起きた。


自分ができたこと、

頑張れたことはある。

今あることは、

その反応だったと。

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