人生ってRPG
私は今、入院中。
今日も暇つぶしを始めよう。
その夜、私は突然、タイムマシンから地上に降りた感覚に気づいた。
私は横たわっていたベッドにしがみつき、時間が流れ出すのをカウントしていた。
1秒、2秒、3秒…まだ足りない。
此処へ全員連れて来なければならない。
私がこれまで、僅かな人達と楽しく過ごした時間を、記憶を、私は全部此処へ連れて来たかった。
喜怒哀楽を連れて来たかった。
そうじゃ無いとこれから楽しく無いじゃないか。
喜怒哀楽を生むには、善と悪の存在が必要だった。
ワイニーコヨーテがロードランナーを追いかけたり、天使が悪魔を追いかける。
そんな時、悪魔がふざけたり、天使がキレたりしないと、面白い物語なんか生まれなかったじゃないか。
現実の中の悪は、もう必要無くなったから消えたのだ。
後は悪が撒いた毒が残っているだけなのだ。
毒さえ浄化すれば、皆楽しく生きられる。
それを知っているのは、私だけなのだろうか。
孤独ということなのだろうか。
私のDNAの記憶が、喜怒哀楽の記憶の意味を道連れにした。
この話は国家機密ですが、気づいた貴方はラッキーです。
中国なら捕まるところでしたね。
くわばらくわばら。
読んで頂きありがとうございます。