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パスファからのプレゼント

「へぇ~……。いつの間にそんな事が……むぐむぐ」


 先程の出来事を聞きながら、先輩は料理された人肉(PL産)を咀嚼している

 

 どうですか? 試しに調理したら何故かチャーシューができたわけですが、口に合いますかね?


「んー、生肉よりかは遥かにマシって感じ。食えるよ」


 微妙らしい。にしても、よく人肉食えるな……。



 俺達は教会内を探索した後、再び『サアリド』へ向け街道を前進していた。

 教会から数十分程歩いたところで、遠くに砦が見えてきた。恐らくあれが『サアリド』なのだろう。

 先輩が言うには、あの町の周辺に拠点を構える事ができれば、これからの冒険がぐっと楽になるそうだ。しかも、町の施設も充実しており、サアリドにしか無いものもあるらしい。

 しかし、お互いに小腹が空いてきたので、街道脇で休憩することにしたのだ。まぁ、焦って事を仕損じても良くない。食べれるときに食べておこう。


「それさ、『女神との邂逅』っていう激レアイベントだからね? 具体的には万分の1とかそういう位の。『リリア』PLでも見たことの無い人の方が多いかも」


 万分……!?

 そんな事だったら、もっと色々やっておけばよかった。

 具体的には設定でRー18モードに切り替えておけば……。

 しかし、そんな事をしていれば今頃俺は犯罪者だったろう、結果オーライというやつだ。

 ……ところで先輩、今俺の善行値が-28なのですが、後どのぐらいでブタ箱に叩き込まれてしまうのでしょうか?


「後-2で犯罪者です。具体的にいうと、殺人未遂一回か殺人一回、食人二回や睡眠妨害一回とかでも犯罪者になれるよ。というか、きみさ、何してきたのさ!?」


 結構あっさりなれそうだ。

 気を付けなくては……。


「そうだ、もう少しで到着だから色々と教えておかないとね」


 先輩は俺の目の前にちょこんと座った。このこねこ、中身は人間だよな? やたら自然な猫の動きをしてのけるけど、本物じゃないよね?


「先ず基本的なこと! 無駄遣いはしない! 具体的には使えない装備品を買ったり変な人に付いていかない!」


 小学生ですか俺は?

 そんなの子供じゃ無いんですから、わかってるに決まってるじゃないですか。


「身体を売って稼いでるPLもいるけど?」


 …………行きませんよ?

 正直、ちょっと魅力的ですけどもね?


「前も言ったけど売春行為は犯罪です! 次、他のPLと問題を起こさないこと! あの町には沢山のPLがいるだろうから、そこで目をつけられたら面倒だからね」


 了解です。

 寛大な心を持って対応したいと思います。

 ニヤリ。


「不安だなぁ……。後、各PLの『プレゼント』については詮索しない事。ツキト君なら大丈夫だと思うけど、それで気分を害する人もいるかもしれないからね」


 ハイハイ、プレゼントですねー。わかりましたよー……お?

 

 ……先輩、ちょっと待って。


 待って、マジで待って。

 少し状況を整理しても良いですかね?

 俺、今、ちょっと混乱しているんですよね。

 だって、せっかく俺がカルリラ様からもらったヒントを先輩の手土産に、と思っていたのに。これじゃあカルリラ様がドヤ顔してたのが馬鹿みたいじゃないですか。

 大体『プレゼント』って、そんなに浸透してるんですか?

 後、ガチプレイヤーの方々は凄いですねぇ、自分の人生見直した方が良いのでは?


 はっはっは。


 あ、なんか落ち着いて来ましたね、調子が戻ってきました。

 それじゃあちょっと聞きたいんですが……。


 あなた、なんで『プレゼント』の事知ってんですか!?


「……え、知らなかったの?」


 意外そうな顔をして先輩は俺のことを見上げている。


「『プレゼント』の取得方法なんてリリース初日に掲示板にあがってたよ? というか、キャラメイクの時にあんなに分かりやすく教えてくれていたのに……」


 そりゃあ、『リリア』やβをプレイした人はピンと来るでしょう、けれども俺みたいな初心者が気づけるようなものじゃないでしょ。


 『願望の杖』で『プレゼント』を願うなんて。


「ええ~? ツキト君がニブイだけじゃないの~? ここまでいろんなPL見てきたけど大半はもう『プレゼント』をもらっていたよ?」


 なん、だと……?

 じゃあ、俺も今から貰っても良いですね?

 そんなチート紛いの物をもらっている奴等がいる魔境に、手ぶらで乗り込むなんて、正気の沙汰じゃ無いですからね!


「ん? ……なるほど、ちょっと勘違いしているそうだから説明しようか。先ず、『プレゼント』についてだけども、その願いで貰えるのは『装備』か『スキル』のどちらか。どっちもそれだけで強くなれるというものじゃないよ、チートって訳じゃな無いさ」


 ……まぁどんなのがあるのか知りませんから、何も言えませんね。けれど特別な力っていうのですから、弱くはないのでしょう?


「もちろん。ユニークな効果が多く、うまく使えば強いことは間違いないね。ある意味個人の切り札とも言えるから、皆詮索されていい気分はしないだろう」


 やっぱりチートじゃないですか。


「いや、いろんなのを覗いてきたけど、成長が早くなるのとか、特定の条件下で効果が発揮されるもの、強いけどデメリットがついているとか、個人毎に結構違いがあるみたいだったね」


 使い方次第、って奴ですかね?

 ……ところで、なんで他PLが『プレゼント』を持っているっていうのを知ってるんですかね?


「あっ……、やべ」


 プイッ、と先輩が顔を反らした。

 間違いない、これは何か後ろめたい事がある反応だ。


 先輩……、あんた……。


「ち、違うよ!? ええっと……、そうだ! あのね、魔物種族にするとスキルが多めに貰えるんだ。それでこねこのスキルに『強盗』があるのだけど……」


 強盗って……。まさか、アナタって猫は……。


「やってないから! このスキルは盗むだけじゃなく相手の持ち物を確認できるっていう利点があるんだよ! 持ち物がわかれば上手く立ち回れる事は間違いないんだ! スキルも使い方次第って事!」


 それで見慣れない装備があったと?

 ……なら、じゃあ先輩の『プレゼント』はスキルだったんですかね?


「……君、詮索するなと言っただろ!? 大体、なんでそんな事がわかるんだ!?」


 先輩はシャー! と、ぺしぺし俺の足を叩く、可愛い。


 だってそうでしょ?

 スキルで装備は確認できても、スキルを見ることはできないでしょう?

 それなのに『装備』か『スキル』なんて具体的な二つを出すことは出来ませんよね?


「む、中々勘のいい……。けど、僕は魔法の取得に杖を使ったから、残念だけど『プレゼント』は貰ってないのさ! ふっふーんだ!」


 ……。

 嘘だ。絶対、貰ってる。

 『願望の杖』は使ってしまったのだろうが、どうせ他の手段で願いを叶えて貰ったに違いない。

 ただ俺にまだ教えていないと言うだけだ。


 じゃあ俺も貰って良いですかね?

 死んだらいつの間にか杖が無かったなんてごめんですし。


「……ああ、勿論だとも。それについては僕が止める権利はこれっぽっちも無いからね。……いいなー、僕が『プレゼント』を貰えるのはいつだろうなー?」


 はいはい。

 それじゃあ、と俺はウィンドウを表示するとアイテムボックスから『願望の杖』を取り出す。

 すると先端に不思議な色で輝く珠がついた、小さめの杖が現れた。


 ……まさかこんなに早くに使うとは思っていなかったな。


 俺はそれを握り、軽く振った。

 すると目の前に黒いウィンドウが現れる。


『君の願いは?』


 その文字の後には文字を入力するための空白がある。

 これに願いを入れればいいのだろう。


 ……よし。


 俺は迷い無く、輪廻のカルリラと、


「カルリラを呼び出そうなんてしてないよね? 怒るよ?」


 ……冗談ですよ?

 俺は断腸の想いでその文字を消したあと、改めて『プレゼント』と入力した。


『あなたにしか出来ない旅ができますように!』


 ウィンドウにそう表示されると、足元に何かが落ちて、ちゃりんという音が聞こえた。

 俺が地面を見ると、二つの輝く輪が落ちている。


「指輪……かな?」


 先輩はそれを覗き込むように見ていた。

 足元の二つの指輪は、一つは小さな6つの宝石が嵌め込まれた指輪で、黒、赤、黄、青、緑、白の色をしている。

 しかし、黒い宝石以外はくすんでしまっていた。

 もう一つはシンプルなものでどこにでもありそうな銀色の指輪だ。

 しかし、良くみると内側に文字が彫られていて、何かの呪文のように見える。

 俺は二つの指輪を手に取るとボックスに格納した。


「あれ? 装備しないのかい? 見るからに特別なものなのに」


 一応どんなものかを確認しておこうと思いまして。

 これで呪われていただなんて冗談にもなりませんからね。


「うん、拾った装備は鑑定してから装備するべき。僕の教えたことを良く覚えているじゃないか。嬉しいよ」


 先輩はふふん、と機嫌が良さそうに鼻を鳴らした。


 ヒューマンの初期スキルに『鑑定』がある。

 拾ったもの、アイテムボックスに閉まったものの詳細がわかるというものだ。

 ダンジョンに落ちている武器や、モンスター、人からドロップした肉は祝福や呪われている事があるのでこのスキルはとても有用だ。

 ……そうなのだが。


『◎ 六つ珠の指輪

  ・ 詳細を知るには上位の鑑定が必要だ』


『◎ 呪文の刻まれた指輪

  ・ 詳細を知るには上位の鑑定が必要だ』


 ……残念ながら力不足の様だった。


「アーティファクトの装備はスキルの鑑定じゃ完全にはわからない事が多いんだ。けれど呪われているかどうか位はわかったかな? 町に行ったら鑑定出来るから取り敢えず装備してみようよ?」


 ……他人事だからって楽しんでますね?


 しかし、この指輪の性能が気になるのは俺も同じだ。

 なにせ女神様直々の贈り物だ。悪い物では無いはずである。もしも何か問題が起きたのならアイテムボックスに戻せば良いだけの話だ。

 ……よし。


 俺はアイテムボックスから装備欄を選び、指輪を装備する。

 すると左手の人差し指に石が嵌め込まれた指輪が、中指に銀色の指輪が装備された。


「おっ! 装備した! どう? どう? 何か変わった!?」


 先輩は目を輝かせ俺に問いかける。

 わかります、新しい装備って言うだけでなんかワクワクしますよね。

 俺もそうなんですけど……。


「何も変わって無い……、ですね」


 いきなり羽が生えたとか、力がみなぎってきたとか、そういう目に見える変化は全く無い。


「んじゃあ、パッシブスキルが何か増えてるんじゃない? 指輪は特殊な効果が付きやすい装備だから」


 それなら、と、俺はウィンドウを操作してパッシブスキルが記載されている欄を探す。

 すると、ステータスに『発動中のスキル』の枠があったので、それを選択すると。


『・ 農家の知識  

 ・ 鑑定     6.279

 ・ ナビゲート  7.001

 ・ キクリの耳

 ・ 多重信仰   9.089+』


 五つのスキルが出てきた。

 『農家の知識』は職業の『農家』のスキルのことだろう、キャラメイクの時に高品質の作物を作ることが出来ると書いてあったのを覚えている。

 『鑑定』と『ナビゲート』はヒューマンのスキルだ。

 しかし、残った『キクリの耳』と『多重信仰』はこれまでに見たことが無かったので、この二つがこの指輪の効果なのだろうか?


「どうだった?」


 一応、見たことの無いスキルは出ていますね、『キクリの耳』と『多重信仰』だそうです。


 それを聞いて先輩は声を上げた。


「お~! 『キクリの耳』は信仰している女神様の声がたまに聞こえるスキルだね。生活が華やかになるよ」


 え、それだけですか?


「うん」


 せっかくの『プレゼント』なのに外れを引いたようだ。

 まぁ、カルリラ様の声を聞けるってだけでもありがたいかな……。


「けれど『多重信仰』ってスキルは聞いたことが無いね。その項目開ける?」


 おや?

 普段は廃人を自称する先輩に知らないことがあるとは、もしかしてこっちが本命の能力なのだろうか?


 ちょ、ちょっと待ってください、今開きますんで!


 俺は慌ててその項目を開いた。


『・多重信仰

  貴方は複数の女神を同時に信仰することができる』


 ……?

 なんか、しっくりこない。

 キャラメイクから勿体振らせてこれだけ?

 しかし、廃人の目から見たら違うのかも知れない。

 これだから素人はダメなんだよ、って感じで。


 俺は出てきた文章をそのまま先輩に伝えた。

 どんなもんでしょうか?


「おっ!? ……おお? あー、うーん……」


 しまった。

 先輩ですら反応が悪い!


「あー、うん、かなり強い、かな? ……恐らくそこは、本来なら『カルリラ信仰』みたいな感じ表示されるはずなんだ。誰でも持っている基本スキルだね」


 つまり『信仰』のスキルですか。

 どんな効果なんですかね?


「それはどの女神様かにもよるけど、例えば僕は『自由のパスファ』を信仰先にして、ステータスなら速さとかにボーナスが入ってるね。『輪廻のカルリラ』なら生命力をメインにボーナスが入ってるはずだよ?」


 つまり、信仰の深さによって、女神毎に違ったボーナスを貰えるスキルって事ですかね?


「大体そんな感じ。スキルにもボーナスがつくけど、それは追々説明してあげる。試しにステータス見てみなよ」


 俺はステータスを表示した。

 確かに生命力、筋力、魔力のステータスが前よりも格段に多くなっている。

 ……あれ? なんか上がりすぎの様な気もするけれど、こんなもんなのかな?


「それで君は他の女神も信仰することが出来るから、全てのステータスにボーナスを貰えるのだけれど……。スキルの横の数字、レベルはどうなってる?」


 えーと、信仰は9.089ってなってますね。

 9レベルって事ですか?


「そうだね、思ったよりは高いけど、全然序盤のステータスだ。君のそのスキルは信仰スキルが高ければ高い程効果が強くなる、最強だって夢じゃない能力だよ?」


 それじゃあ全然悪く無いじゃないですか。

 ……って、何でそんなに残念そう何です?


「問題は、信仰スキルは成長が物凄く遅くてね。鍛えるなら祭壇や石像に捧げ物をして、女神様に贈り物をしなくちゃいけないんだけど、場所も限られてるから……」


 鍛えにくいスキルだと……。


「そうなんだよね……。だから、旅の終盤なら凄いのだろうけど、序盤ではちょってところかな」


 そうなんですか。

 しかし、最初から苦労すること無く強くなるのもそれは興醒めというやつだ。

 雑魚には無双できて、ボスに苦戦する位の難易度が俺としては好みだし。

 あんまり欲を出してもしょうがないというのもある。


「そうだ! せっかくだしその指輪はしまっておきなよ。装備してるとスキルで盗まれる可能性が高いから。あと、さっきも言ったけど、指輪は特別な効果を持っているのが多いからさ、もっといい指輪もあるはずだよ?」


 確かに、実際先輩も『強盗』のスキル持ってますしね、……いやいや、先輩を疑っている訳じゃないですよ、……すいませんすいません、その目やめてください。

 俺は先輩の痛々しい目を気にしながら指輪を外そうと手をかけた、が。


 ……あ、あれ?

 取れない。


「え? ……もしかして」


 ははは、まさか。

 呪われてる訳じゃ無いんですから、外れないわけ無いじゃないですか。

 ウィンドウから操作すればすぐに外れ……。


『この装備は外す事はできません』


 ウィンドウさんにすら拒否されてしまった。

 なんてこった……。装備替えれ無いじゃん。


「えぇーっと……、無いよりはましぐらいになってるはずだから……、ガンバ!」


 先輩がガッツポーズをして励ましてくれる。

 有難うございます。

 先輩だけが俺の味方です……。


『わ、私も見てますからね! ガンバって!』


 あ、カルリラ様の声だ。

 本当に聞こえるなんて、これからの生活が楽しみだな。

 何故か生きる気力が湧いてきた、スローライフ目指して頑張ろう……、うん……。




 数分後。

 俺達はもうサアリドの目と鼻の先に来ていた。

 今日は宿屋に泊まり、明日、街を見て回るという話をしている。


「そう言えば、この街の教会はパスファを信仰してるんだよね。どう? 早速信仰先を増やすっていうのは?」


 そうですねぇ……。


『パスファですか、信者が減る訳じゃ無いのでいいですけど……、節操が無いのは嫌いですね。別に気にしませんけど……』


 ……今のところカルリラ様一筋ですので、その予定は無いですかね?


『……良いお茶用意しておかなきゃ』


 ところで、カルリラ様の声結構聞こえるな……。

 暇なのかな?


「えぇー、速さは大事だよ? このゲーム速さでどうにでもなるとこあるし」


 それじゃあ、『黒い悪魔』が最強って事になるじゃないですか、あの種族最速なんですよね?


「え? ゴキブリは最強種族だよ?」


 マジすか!?


 そんな雑談をしているとようやく門の目の前まで来た。

 町を一個飛ばし、歩きっぱなしで疲れてしまった様な気がする。しかし、ここから本格的な冒険が始まると思うと、疲れなど関係なく、胸の中が熱くなるようだった。


「さ、行こうか」


 先輩も楽しそうな声で俺の歩みを促す。

 

 勿論ですとも、改めてナビゲートをお願いしますよ?


 俺は意気揚々に足を踏み出した。


「待て」


 頭の上から声が聞こえたとたん、目の前に何か巨大な物体が落ちてきて地面に衝撃が走る。

 俺はとっさに後ろに飛ぶと、武器を抜き、構える、が、その正体を確認して目を疑った。


 ドラゴンだ。


 見るからにこんな序盤では出て来てはいけない風貌をしている。

 ここまで戦ってきたニャックや、野犬とは比べ物にならないプレッシャーに、思わず身を震わせた。

 しかし、先輩は冷静に相手を見ながら口を開く。


「……何かご用ですか?」


 先輩と同じように、俺も相手を見上げる。

 3~4メートル位のどっしりとした体型のドラゴンだ。

 真っ白な体に、大きな翼、強靭そうな足腰。顔も厳つく、キバが口からはみ出し、頭には立派な角が生えている。

 そして、ターゲット指定をすると、頭の上には青い文字で『ドゴラム』という表示が出ていた。


 こいつ、PLか。


「こねことヒューマンのPL……、そしてヒューマンの装備は大鎌。……よし、間違いないな」


 ドゴラムというPLは俺達の事を見定めるような目で見ている。


「こねこの『みーさん』、そして『ツキト』。君達に用事がある。我々のクラン『魔女への鉄槌』まで来てもらおうか? 拒否権は無いものと思ってもらいたい」


 ドラゴンは明らかな敵意を持って俺達に問いかける。


 どうします先輩? 既に目を付けられていたようですよ?


・調理

 できる物はランダム。スキルレベルが上がれば良い物が作れる。


・プレゼント

 性格診断と職業に適した能力を判断され、送られる世界に一つだけの装備やスキル。RPのお供にどうぞ。

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