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2時間目 あなたもこちらにきませんか?(いや、間に合ってます)

あ、危ないです。早くも二日目にして毎日更新の目標、破るところでした。

はぁー♪今日も楽しかったなぁ♪(なりチャが)


スマホをチラ見して、制服のポケットにしまい帰宅の準備をする。


と、いっても別になにかするわけでもない。


というのも、勉強に必要な道具は全て学校に置いていくし、からっぽのリュックを背負い、誰かに挨拶するわけでもなく帰る。


基本、授業中に先生の話を聞き、教科書の端に走り書きをしとけば、平均点を取るのは容易だ。そもそも、授業中にやったところしかテストにはしないのだ。黒板の文字をいかに綺麗に、丁寧に写したところで、全て覚えておけないし、その為の板書だろ?と言われそうだが、現に僕はその手法に頼らずとも点数を取れる。出来が違うのだよ、ふふん。


あと、部活も入っていない。元々は、友達を作るために、そしてあわよくばモテる為にサッカー部に入ったのだが……、余りに弱すぎた。


普通に、平均的に、目立たぬようにプレイしたくとも、それすら困難なほどに弱かった。下手したら僕が監督兼コーチ兼マネージャー兼プレイヤーをやったほうが強くなれるんじゃないかな?と思ってしまうほどに弱かった。


そんなもんで、適当に理由を付けて辞めてしまった。


……こんなこと言ってるから、ボッチになるんだろうね。わかっちゃいるんだけどさ。


とまぁ、皆さんが部活に精を出してる脇を抜けて学校を後にする。


自宅から学校までは徒歩で約15分。その間になりチャでの今後の展開を予測しつつ、自分の立ち回り方を思い描く。


家に着くころには大体のパターンに対する文章をまとめ終わり、あとはみんなの反応を待つことになる。


どうやら、同じくらいの年齢の子達がなりチャをやっているらしく、書き込むタイミングやら、いないタイミングは大体一緒だった。


あ、そもそもなりきりチャットに関しての説明をしていなかった。


なりきりチャットとは、自分でキャラクターを作成し、そのキャラクターを演じつつ、他のキャラクターとの関わりを構築していく、MMORPGやリレー小説のハイブリットみたいなものだ。


なかなか頭を使うし、文章構成力も上がるし、なんと素敵な知的で崇高な遊びなのだろうか。訂正、崇高ではないわ。そもそもの目的から逸れて逸れまくって、なりチャしてんだから。




部屋に入り、からっぽのリュックを机に放り、制服の上着をハンガーにかけて、ベッドに身を投げる。


うちは親父とお袋、僕の三人家族。


つっても、親父は単身赴任で離れて暮らしているし、お袋も趣味が旅行なので、一ヶ月の半数は家に居ない。軽い一人暮らしだ。


なので、こうして家に帰ってきて、部屋に籠っていても誰かにどうこう言われない。思いっきり自由なのだ。まぁ大抵このまま寝てしまい、夜中に起きて、晩飯や風呂に入る、ってのがいつものパターンなのだ。


って、その前に書き込みの確認しないとな……


って言ってたら……やはり……眠くなってき……ぐぅ。








……ん……、いま、何時だ……?


寝ぼけ眼を擦りつつスマホのスイッチを押す。


画面の点灯と共に、いつもなら表示されるはずの時計ではなく、よく使う掲示板のページらしきものがうつされている。


あぁ、寝る直前に掲示板に繋いだのか。とにかく時間……と、おもったのだが、そこで画面の異変に気付いた。


あれ、こんなスレ……見た覚えないな……。てか、怪しすぎるだろ?

そこには一文、こんな文言が書かれていた。






「あなたもこちらにきませんか?」








……うん、訳わからない。一体なんのことやら。誰がどんな理由でこんなことを書いたのかわからない。が、こちらって何処だろうか。最近流行りのあれか、異世界か?ならば楽しそうだ。チート能力手にいれて、サクサクっと異世界救って、仲間とか弟子とか嫁とかたくさん作ってめでたしめでたし。みたいな話なのだろうか。しかし、僕だってバカじゃない、むしろ天才と呼ばれて育ってきたのだ。ないない、あるわきゃない。そんな異世界に飛ばされるような、空想があるわけがない。まだサンタさんのほうが信じれるわ。あ、実際にいるか。


そんなことを考えつつ、ホームボタンを押してブラウザを閉じようとした時、ふと目に飛び込んできた。


URLだった。


普段なら、そんな怪しすぎる文言の書かれた書き込みに添付してあるURLなんて見向きもしない。


はずなのに、何故か目に留まってしまった。


……もし、本当に……


異世界に……


行けるのなら……




いつもなら押さない。絶対に押さない。自信しかない。はずなのに、……指が……URLを……タップし






そうして、その瞬間、意識がスマホの中へと吸い込まれていくような感覚と共に






切れた。

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