第一章尾張のオタク第四節
敵を撃退することができたノブナガたちであった。
ノブナガ×リンカーン
敵の真っ赤な機体は振り返りざま手に持ったリニアレールガンを連射してきた。その弾丸は弥三郎の乗っているヒューマー薬研に当たってキィン!と音を立てて跳ね返った。
「馬鹿な、レールガンが効かないだとっ」
相手の赤い機体に乗っている女の声がすべて聞こえる。この機体は電波傍受機能まであるようだ。
「チイッ、機体の性能の差が圧倒的戦力差だと思うなよ」
女は叫んだかと思うと、銃の弾倉をはずし、レールガンの中の弾丸を凡て出した。そして赤い機体の腰に付けている別の弾倉を装填しながら薬研に突進した。
「武器は、武器は無いのか」
弥三郎は周囲を見回すが、何も見当たらない。
「くらえっ」
赤い機体はスライディングをかけてくる。薬研は足払いをかけられてひっくりかえる。そこに至近距離から敵は弾丸をコックピットに向けて打ち込んだ。
ガシン!と音がして火花が散り、跳弾した弾丸が敵のレールガンの銃身にあたって、銃身がねじ曲がった。
「馬鹿な、劣化ウラン弾が効かないだと!」
「隊長、ここは引いてください、私たちが時間を稼ぎます」
敵のガーデンロイドが薬研に突進してくる。
「うああ!」
弥三郎が驚いて手で払うと、三機のガーデンロイドが一瞬にして吹っ飛んだ。
「くそおっ、私の部下をよくも……、しかし、これ以上無駄な犠牲を出すわけにはいかない。撤退だ」
女のけたたましい声が響く。赤い機体は勢いよく跳ね起きると、そのまま周囲のガーデンロイドを引き連れて逃げていった。
「やったー!勝ったぞー!」
尾張の民衆が喝采をあげてよろこんでいる。
「おい、大手柄だな」
地上の方からノブナガの声がする。
「あ、はい」
弥三郎は言葉を返す。
「戦いは終わった。もう機体から出ろ。フリーと叫んでみろ」
「はい、フリー!」
弥三郎が叫ぶと周囲が真っ黒になり、コックピットのハッチが開いた。
「ふう」
さっきからダラダラと流れる鼻水を自分の手でぬぐう。
「うわっ」
鼻水だと思っていたのは大量の鼻血だった。
「それにしても、超電導を跳ね返すとはすごい装甲だな。恐らくフラーレンナノウィスカーを強化ガラスでコーティングしたものであろう」
ノブナガが言った。
「ノブナガ様、こちらに武器があります」
ナガトが格納庫の中からさけんだ。
「おお、ビームランサーではないか。思った通りだ。フラーレンナノウィスカーは炭素繊維とセラミックの複合体ゆえ、組織の僅かな隙間がある。そこに素粒子を貫通させ、中の人だけ殺傷する平気だな。そうでもせえば、この装甲自体は貫通できぬものな。タケダめ、よく智慧が回ることよ」
ノブナガは感心して腕を組んだ。
行き当たりばったりで書きだした上、せっかく多くの方に見てもらったのに、
一切評価をいただけず、ご期待にそえなかったので、
もう一度、じっくり考えなおして仕切り直ししたいと思います。
ノブナガという既存の人物の名前を借りて小説を書いたことにも
良心の呵責を感じて、どうにもテンションがあがりませんでした。
もう一度、考えなおして、やりなおしたいと思います。
御迷惑をおかけしてすいませんでした。
反省して、もっとみなさんを喜ばせるものが書けるよう、
出直してきます。
このお話は、一応、ここで終えて、まったくオリジナルキャラで
また新しい企画をつくりたいと思います。
大勢、みてくださったみなさん本当にありがとうございました!