242話 宣言
最早あってないようなものが久々に出たなぁと思いました。
ほぼ1年ぶりくらい?
「俺も、お前等について行くって言ったんだ」
「何言ってんだお前は! 確かにお前は空気事情の問題が起こったからこの国に帰って来た。それはもう良いとしても、連中に今回国を滅茶苦茶にされて……そんな時に王がまた不在になるだなんてあり得ないだろ」
シュトルムの此処に残らない宣言に対しては、まだ一緒にいられるということよりも先に疑問が湧いて出た。まるで職務でも放棄、もっと言えば国を見捨てると勘違いされそうな言い分には、咄嗟に出た言葉とは言え強く、そして辛辣に当たるほかなかった。
「……いや、俺はそれでもまたこの国を留守にする。例え俺がいなくても皆なら平気だ……万が一の時には親父やクローディアもいる。何の心配も要らねぇさ」
気にすることでもないと、さも当然の様に言うシュトルムに俺は目を疑った。これまで俺が見て来たシュトルムならとてもそんなことを言いだすとは思えなかったからだ。
だったらちったぁ心配する素振り見せろよ! 当たり前みたいに言いやがって……。
「俺達が此処に初めて来たとき、ここの人達が心底お前の帰りを喜んでたのを見てるから分かる。……お前はいるだけで心の支えになる奴だろうが。そんな中心でもある奴がまたいなくなってみろ、どうなるか分かったもんじゃないぞ」
「それでも行く。それが皆にできず、俺にだけできることでもあるんだからな。皆の代わりに俺はついて行く義務がある」
「あ?」
「『ノヴァ』と、真正面から俺も戦うってことだよ」
「っ!?」
シュトルムの突然すぎる発言に、俺は目を見開いた。
確かに『ノヴァ』と敵対する意思をシュトルムは示してはくれていた。しかし『夜叉』の時は急な戦闘によって巻き込まれてしまった訳だが、シュトルムが最前線に立って敵対することはまずないと考えていたし、そもそも無理だと考えていたからだ。覚醒状態にでもならなければ『ノヴァ』を相手にすることは無理である。
「ハハ……覚醒状態にでもならなきゃ俺には到底無理って思ってそうな顔だな?」
そんな俺の考えが分かっていたのだろう。俺が考える程度のことをシュトルムが分からないはずもない。
「いや……そういうわけじゃ、ないけど……」
それをハッキリと……否定することが俺はできなかった。心の何処かで微かに感じていた部分でもあったからだ。
シュトルムは強いが、それはあくまでも一般人から見てである。この一般という枠組みは主に冒険者としてであったり、ステータス的に判断したものである。ただ、『ノヴァ』を相手に考えるとその基準というのは全く通用しない。
「まぁ事実今までそうだったから無理もないか。足……引っ張ってたしな、むしろこれが普通だよな。でもよ――」
シュトルムもそれを分かっているはずだ。だが、シュトルムは不敵な笑みを浮かべて俺を見る。
俺が感じたのは、その顔がどこか自身に満ちているようだったということだけだ。
そして、それは間違いではなかった。
「もう、それには及ばねぇぞ」
「……?」
「俺、力が戻ったんだよ。昔に掛けられてた呪いが……無くなったんだ」
「え……?」
一瞬、何を言っているか分からなかった。
数秒後にようやく言っていることの意味を理解できたが、それであっても予想外すぎることであったためにまだ動揺は隠しきれず、恐る恐る俺は聞き返した。
「それって……精霊の怒りを沈めた時のやつ、だよな……?」
「あぁそうだ。これ、見てみ」
シュトルムが躊躇することもなく、今までに見せることの無かった自身のステータスを曝け出した。
俺とシュトルムの間に現れた電子的な表示、それを俺は隅から隅までじっくりと凝視する。
【シュバルトゥム・S・オルヴェイラス(エルフ)】
レベル・・・1043
HP・・・・・2825
攻撃力・・・・・2008
防御力・・・・・2008
素早さ・・・・・3389
魔力量・・・・・6154
魔力強度・・・・・4992
運・・・・・30
【スキル・加護】
精霊師 レベルMax
剣術 レベル3
弓術 レベル2
体術 レベル2
魔法・水 レベル15
精霊の加護
エルフの魂(覚醒)
「なんだよ、コレ……」
始めに飛び出した言葉と共に、俺はシュトルムに視線を戻す。
いや、数値の高さに驚いてはいるが……シュトルムのステータスを見たのなんて初めてだからどう反応していいか分からないのが実情である。――が、少なくとも一般を遥かに凌駕してしまっているのだけは確かだ。
超越者に至っているし、全て4桁越えの化物クラス。魂までも覚醒してしまっている。一応ポポとナナのステータスを基準に比較してみるが、それを遥かに上回る数値である。
「技能の面じゃまだまだだろうが、ステータスだけ見れば相当なもんだろ? アイツらと戦えるに値する力が……戻って来たんだ」
「でも、なんでこんな急に……」
シュトルムとステータスを交互に俺は見る。
シュトルムはこの事実を随分と前から知っていたのか極めて落ち着いた様子だ。だが、俺はこの事実が不可思議すぎて頭であれこれと必死に考察を巡らせていた。
人は急激に強くなったりなどしない。それこそ俺みたいに神様から力を貰ったりというズルでもしない限りは。ここまでの急激なステータスの変化は、紛れもなく俺のそれと同じ類のレベルでおかしなものである。
だから、驚きを隠すことなんて俺にはできなかった。
「これに気付いたのはお前が眠ってから一段落がついたくらいの時だ。どうにも身体がいつもより軽いと思ってさ……気になって見てみたらこれだ。まだ身体が慣れないわ」
苦笑しながら腕を回し、何気ない拍子に気付いた――。シュトルムはこれを別段驚くでもなく、ただ淡々と受け入れているかのように述べるだけであった。もっと慌てるか動揺してもいいはずのことをこうも簡単に言い、そしてステータスを曝け出すことまでしたシュトルがおかしいのだと俺は思いたいくらいである。
地球から来た俺とは違い、シュトルムの感性はこの世界に蔓延している普通のものであるはずなのだから。
シュトルムの言葉は続く。
「呪いが解けたことで戻った力に、『影』を倒したことで得た経験値が重なったんだろうな……。俺なりの仮説だが、覚醒状態はとっくに解けてるのにこれなんだ。お前、確か『才能暴走』は使用すると対象の奴を全快させるって言ってたよな? だから、俺のその呪いもその全快の内に含まれてたんじゃねぇかって思う」
「『才能暴走』って、そんな効力もあったのかよ……」
「それが妥当じゃね? 他に理由もなさそうだしな」
ポポとナナ以外に初めて使用したことで判明した事実に、生唾を飲んだ。既にぶっ飛んだレベルで効果が凄まじい代物であったのに、それを遥かに上回ったのだから。
「そういうわけで、俺がお前らについてってもこれまで以上に足手纏いになることはない。むしろ役立てそうだわ」
「待て待て!? だったら尚更駄目だろ、これだけ力があるんなら皆を守るために残るべきだろ!?」
「……『ノヴァ』共がいる限り俺達に安息の日々はどのみちない。そして俺には、奴らと戦うだけの力が備わっている。なら、もうやることなんて決まってんだろ? ……アイツらを根こそぎ刈り尽くす。それだけだ」
「っ!?」
一気に冷徹な目に代わったシュトルムの眼に、俺は覚悟を感じて気圧された。普段からは想像もつかない豹変振りであったから。
「もしこの場に残ったとして、お前らが『ノヴァ』を潰すのを指を咥えて待ってるだけなんて俺には無理だ。アイツらが俺は憎くて堪らない……!」
「シュトルム……」
今まさに目の前に『ノヴァ』がいるかのように、シュトルムは憎悪に満ちたことを俺に示すように見つめてくる。それを見て俺は、今のシュトルムはまるで俺と同じだと思ってしまった。
憎しみに囚われ、それを発散したい欲求に駆られている……そう思えたのだ。
だがこうして客観的に見ると、それは見ていてなんて気持ちの良くないものであるのかとも思った。
俺は『影』を前にした時、こんな状態だったのか……。
ただ、『ノヴァ』はそうさせるだけの影響力を持った害悪な集団であることにもなる。穏やかなシュトルムでさえこうも変えてしまうのが確かな証拠である。
「まぁ俺の我儘でもあるんだがな。俺も力が戻ってなけりゃこんなこと言い出さなかっただろうよ。……でもよ、こうして奴らを潰せる力があるなら……それを解放せずにはいられねぇんだよ。皆は止めようとするだろうけど、俺はそれでも……」
自分の決めた道を全面的に肯定はできない。だが、例えそれが間違いだったとしてもこの道を選ばずにはいられないと……シュトルムは考えたようだった。
迷いは僅かにまだあるものの、覆すことはなさそうである。
「俺達の家族に手を出した奴らに……俺は皆に代わって報復をしたい。そしてそれが俺にしかできないことでもある。……だから構わねぇか?」
家族を手に掛けられ、身を引き裂かれる思いでいることなんて知っている。そしてそれは3カ国に住んでいる人達全員が同じ気持ちであるはずだ。その全てを背負い、自分が報いを晴らすつもりであるらしい。
きっと記憶を得る前の俺なら、今のシュトルムを止めただろう。でも今の俺はそうは思わない。
憎しみは何も生まないなどと誰が言ったのか……。憎しみは生む、『ノヴァ』を全滅させるという揺るぎない目標を。
憎しみが生まれてしまうことがなくなれば良いなとは俺も思いはする。だが、現実はそう上手くはいかないし、人がいる限り無くなることなどあり得ないのだ。綺麗ごとにも程がある。ならば、その憎しみをどう捉えて向き合っていくか? ということになる。
そして俺達の答えと言うのは、その憎しみをもたらした元凶へと全て返却、ぶつけ返すということだ。
この憎しみを抑えたらそれこそ気が狂いそうになってしまう。自我を保つために、憎しみは全て『ノヴァ』へとぶつける以外に最早考えられない。
子供っぽい言い方をするなら、『ノヴァ』は自業自得とでも言えば良いのだろうか? 事実そうではある。
「……そうか。困るねぇ、オルヴェイラスの人達はさ……。こんな奴が王様なんだからな」
「へっ、今に始まった無茶な言い分でもねぇから別に良いんだよ。それが俺だって皆も分かってるはずだ」
「そうかよ……なら好きにしていいんじゃないか? どうせ今の俺はシュトルムを止められる資格なんてないしな……」
「……ならそういうことで良いな? 今後ともよろしく頼むな、リーダー。アイツらに生まれたことを後悔させてやろうぜ」
「あぁ、当然だ……!」
シュトルムがここで握手を俺に求めた。その手を俺は躊躇することもなくただ受け入れ、強く握り返した。
この手を握ったことで、シュトルムは完全に俺達へとついてくる姿勢を確固たるものとしたことになる。
一緒にまだいられる嬉しさ、それを止めるべきだった後悔、はたまた別の道を考え直す等、様々な思いが全身を掛けていくが、それでも俺はこの選択をした。俺の未来はもう予測することなど出来そうもない。色々と分岐する瞬間はここだけでさえ複数あったのだ……予測しろという方が無理である。
だが、この選択が正しいような気が俺はしていた。決して褒められたことではない結束。だが、絆が結束を強めるのと一緒で、憎しみもまた結束を強めることもあるのだと一つ経験になった。
大事なのは、ここから無差別に憎しみを拡散させ、周りにも憎しみを飛び火させてしまわないかだと俺は思う。
それさえ忘れずにいれば、負の感情も決してマイナスに働くことはない。大きな力として、己が武器となり得る。力に溺れるなどもっての外である。
「お前の考えは分かった。――けどさ、それを国の人達にはどうやって伝えるつもりだ? というかどう説明するつもりなんだ?」
「……」
今後の身の振り方を決めた所で、勝手に行動に移すわけにもいかない。国の人達に今のシュトルムの決意をどう認めてもらうかという問題が残っている。
――が、シュトルムは俺が聞き尋ねても何も答えず、目を瞑って思考に耽っているようだった。
やっぱしそこは何も考えてないのか……このアホちん。一番同意を得るのが難しいのはここなんだぞ? 納得できるだけのプレゼンを今から考えるって言うのかね?
「――というわけだ、3カ国に住む諸君」
「……あ?」
ここで、シュトルムは誰に話しているのかがよく分からない話し方をした。それは不思議な話で、この部屋には俺しか他にいないのだから無理もないというものだ。独り言かと考えてはみたものの、随分とその欠片は感じられなかった。
「俺の考えは以上だ……もう疑いの余地はねぇだろう? 今言ったことが全てだ。俺は……俺の友であり主人であり、仲間であるコイツについて行くぜ」
「お、オイシュトルム、お前一体何言って……」
『勿論です陛下!』
「なっ!? 声が……!」
今まで異様な静けさに包まれていたこの部屋に、降って湧くようにして聞こえてくる別の声。その声がどこから聞こえてくるのかがよく分からなかったが、俺は似たようなことを知っているために通信越しであると理解した。
それと同時である。気づけば、この部屋の周りから随分と騒がしい声が一斉に振りかかってきていた。あまりの声の多さに、何と言っているかすら分からなかった。
「どういうことだシュトルム!?」
「悪いな、いないとは思うが皆が俺の決断に納得してくれないと困るし、お前がどういう奴かってことを皆にも知ってもらいたかったからよ……二度手間は面倒だからこういう決断に踏み切ることにした。まぁ許せ」
「え、まさか……じゃあこれってもしかして……!?」
嫌な予感がした。俺の勘が正しければ、これはもしかしたら――。
「今の会話……全部国中に拡散させてもらったわ。ちなみにリオールとハルケニアスにも絶賛同時拡散中だ」
「はぁあああっ!?」
群がって来た声の中に、俺の叫びが食い込むようにして突き刺さる。その瞬間だけは、群がった声達も若干静まりを見せた。
なん……だと……。今の会話が、全て筒抜けという、ことか……!?
『宴』用に用意していた例の通信を私事に使いやがったのか、コイツ……!
なんということか、プレゼンはとうに終わっていた。ぶっつけ本番の本音だけを曝露しまくった会話によって全て終了済みであったらしい。
俺が口をパクパクとさせて声を出したくても出すことが出来ない中、シュトルムはしてやったりという顔で続ける。
思えばこの時点でこの場は無法地帯と化していたんだろう。
「ったくふざけんなよな、お前。最初のあの台詞は予想外すぎんだよ。……『お前が笑えば、皆も笑う。それがこの国だろ?』。うっわぁ~、これ生で聞かせてやりたかったわ~」
「ちょっ!? お前なぁ!? てか嘘だろ!? 外から声全然聞こえてこなかったじゃねーか!?」
「それはアレだ、勿論防音対策は抜かりなくやってっからな。この部屋に入った時から『ジャミングノイズ』使ってたんだよ。もう解除してあるけどな?」
「遅ぇわボケッ! 早く通信止めろ!」
「それこそ遅ぇよ。もう止めたとこで大して意味ないだろ」
まるで『ジャミングノイズ』の的確な使い方を享受されているようだった。魔法は心底使い勝手がよすぎて困ると本気でこの時思ったものだ。
この部屋にシュトルムが入って来た段階で、全てもうある思惑は動き出していたようだ。そしてものの見事に俺は嵌り、シュトルムが満足する結果に繋げてしまっていたらしい。
最初舌打ちしてたのってそういうことか! この野郎……!
「えぇ~……ゴホンッ! 諸君分かっての通りだとは思うが、当然俺への異論は――」
俺の面食らった顔に大満足なのか、シュトルムは俺を一旦無視して皆へと告げた。
おぉ……! 独裁者の如くここは『認めん』って言うんですね? リーダーらしい決断で素晴らしいd「――認めよう」……認めるんかーい。
『そこは自信持って「認めん!」って言ってくださいよ~』
『陛下らしい』
『止めた所でもう無駄なんでしょう?』
ホレ見ろ、言われてやんの。急に塩らしくなるな。
それまで威厳溢れると思えなくもない姿であったのに、ここにきていきなりシュトルムの急な弱弱しい発言には、民衆の方々は盛大に湧き上がった。流石にうるさすぎたのか部屋に響いてくる声のボリュームは下げているらしく、チラホラと聞き取れるようになったいくつかの声に思わず安堵してしまったが。
「ええい、うるせぇやい! これが俺だってことお前等知ってんだろ? 文句あっか!?」
『『『ありません!』』』
コントかよと思うくらいに息の合うやり取り、流石ですね。
でも流石に私は文句ありありです。本当の目的を隠してこういうことをする精神は頂けませぬ。
場のノリに流されちゃいけないと思うぞ皆さん……文句あるって一人でいいから言ってくれ。
「……ってわけだ。皆安心しろ! 俺がお前らに代わって連中をぶっ潰してやる! 皆の憎しみ……俺が全て背負ってやる! だからもう張り詰めなくていい、俺を信じてこの地で待ってろ!」
決め台詞をシュトルムが吐くと――。
『ワァアアアアアア――』。
一際強烈に、心が一致したように3カ国の民衆の声は重なり合う。シュトルムの意思は可決されたようなものだった。
家族だから心配だという気持ちもあるが、家族だからこそ全てを託す気持ちもあるのだろう。心の奥深さを、俺は3カ国の国々から目の当たりにさせられた気がした。
ったく、初めて会った時みたく突拍子もないことしでかしやがって……。
シュトルムのやることには、終始一貫驚かされてばかりだ。だが、これから先もっと驚かされる羽目になるのは……きっと間違ってはいないのだろう。
「さぁ長らく待たせてすまないが、これより『宴』を開始する! 3カ国を代表して宣言し、そして皆に使命を与えよう! ――楽しめ! 騒げ! ……そして笑え! 天から見ている者達に不安を抱かせるような真似は許さん! それでも苦しくて辛くてどうしようもねぇなら……今隣にいる奴に手を伸ばせ、必ずそいつは手を取ってくれるはずだ。三カ国の者達であるならそうであると信じている。そしてこれが俺達の揺るぎない国としての在り方だとも」
長く、だが一言も詰まることなく喋り切ったシュトルムの声はきっと家族の心を穿ったに違いない。この恥ずかしさ満載の言葉を躊躇する事もなく言い切り、そして思いつくことができるのは、シュトルムが心底家族を大切にしているからなのだと思う。
……まぁこの会話を全て聞かれていたことに恥ずかしいなぁという思いで俺は一杯ですけどね。最初の方で俺泣いたし、超恥ずいこと言っちゃったし、どうしましょ? グスン……。
そんな俺のしょうもない状態とは裏腹に、待望の瞬間はそこまで迫ってくる。
「さぁ……『宴』の始まりだっ!」
既に喧騒は『宴』が始まっているくらいに激しさと熱を持っている。そこで本当に『宴』が開始されたらどうなるのだろうか? 想像もつかない。
『宴』が始まる――。
次回更新は日曜です。
遂にイーリス編本編最後となります。(なんだそれは?)




