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神鳥使いと呼ばれた男  作者: TUN
第四章 セルベルティア再び
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170話 密会

 ◇◇◇




「ええ、非常に急なことを言っているのは承知しています。ですから、どうかお願いできませんか?」

『平気ですわ。むしろ申し訳ないのはこちらの方です。貴方の勇気ある行動に感謝を…。それではお待ちしていますので…』

「分かりました。ほんっと~にありがとうございます。では…」


 通信石の会話は、そこで途切れた。


「……ふぅ」

「本当に行くのか?」

「…あぁ。早めに対策打っといた方がいいだろうしな」


 シュトルムの言葉に、迷わず俺は答える。

 今俺が通信石を通じて話していたのは…勿論姫様である。


 ほとんどの人間が寝静まり始める時間という、姫様と交わした約束の時間帯にこうして通信を掛けていたわけだ。

 理由としては当然、俺が今日やらかしたことの報告と、それによって予想される問題への対策の相談である。

 といっても、通信のため簡素になってしまったが…。




 ちなみに、ポポが尾行していたあのダーブラとかいう奴は、そのまま真っすぐに王都へと向かって行ったらしい。

 口ではあんなに悪態をついていて平気そうに見えたが内心ではそうではなく、一刻も早く帰らなければいけないと思える速度で退散していったとかなんとか…。

 意外にも呆気ないなと思いはした。


「というわけで、ちょっくら今から行ってくるよ」

「随分と早い展開になっちまったな。ま、早いに越したことはねぇけど…」


 姫様から了承を確認するよりも前から、とっくに出立の準備は済ませてある。

 姫様なら応じてくれるだろうとなんとなく思ったのだ。

 それは多分、遣いの方にも問題があるという俺の考えが少なからずあり、それを姫様も申し訳なく少しは思ってるだろうという、自分勝手極まりない憶測によるものだったりする。


 結果まぁ…それが正しかったっぽいけど。


「気を付けてくださいね…先生」

「うん。きっちり済ませてくるよ」

「っ…」

「終わり次第、すぐに戻ってくるから…その間ジーク、頼んだぞ?」

「…(コクリ)」


 アンリさんの心配そうな顔に、俺はなるべく安堵させるような口調で話す。


 ただ、その姿に頭を撫でたくなって撫でてはみたけど…なんと触り心地の良い髪だろうか…。俺の方が安心してくる気がする。


 アンリさんは照れくさそうにしているが、嬉しそうな反応だ。

 だから、自分の彼女くらいはせめて、あまり不安がらせないようにしようと改めて思う。

 そしてジークに声を掛けると、無言で頷いてくれた。…非常に眠そうではあるが。


 ちゃんと目が覚めてる時にも確認したから平気だと思うが、ジークには俺が留守の間、皆と町の守護をお願いしている。

 これは、万が一に備えてである。

 俺がいない間にセルベルティアの直接的な攻撃をされてはたまったものじゃない。それに…『ノヴァ』のこともある。

 ヒナギさんは連中の対象で狙われているし、例え高い実力を持っていようと1人にすることは極力出来ない。Sランクの魂を狙える連中なら、それ以上の強さを誇るのは想像に難くないし。

 それなら、連中も迂闊に手出しできないジークに頼むのが一番適任というものだろう。


 ジークの強さ。それは俺が一番身を持って知っているからな。


 しかも、ジークは連中についてをそれなりに知っている。個々の癖や特徴を分かっているなら、事前の対策も任せられそうだと判断した。


「カミシロ様…お気をつけて」

「ん、あまり感情的にならないようにね…」


 ヒナギさんとセシルさんからお声をいただく。


 昨日ヒナギさんに言われたことは…すんません。全く覚えてなかったんです、ハイ。

 いやさ、あの時は初対面だったし、なるべく好感の持てる人を演じていたんですよワタクシ。

 だから口から出まかせで色々言ってたみたいだけど、それをヒナギさんが逐一覚えているとは思わなんだですよ全く…。


 あー恥ずかしい。ヒナギさんがまさかビックリ人間レコーダーだなんて、誰が予想できるって言うんですか。

 それはアレですよ? 私が脳内変態思考のスケベ野郎だということを見抜くのと同じくらいに高難度なことですもん。


 ……え、簡単? そ、そらぁ…すんませんした。……ちっ、次からは【隠密】でも使うか(ボソッ)。

 ゲフンゲフンッ! …ま、何はともあれ、そんな台詞を言えた俺の脳内は青臭すぎるっつー話ですわ。以上。


 でもヒナギさんも結構天然気質なとこあるんだなぁと思いました。

 あとセシルさん。忠告痛み入ります。

 もう大丈夫だと思いますんで許してくださいなんでもしますから…。


 皆には、いらぬ心配をさせてしまったことを反省する。

 そして…




「こんばんはラルフさん。手続きいいでしょうか?」


 夜だが、門で手続きを済ませて外壁の外側へと出る。


 人知れずに行くから門を通らなくてもいいんじゃねとは確かに思った。

 でも、今日はラルフさんの当番なんだから…手続きしなきゃと思っても不思議じゃないよね? うん。


 というか、どっちみち俺がいないならそれはそれで不審がられそうだから、しないのはある意味規則違反がバレて自殺行為になるか…。


「…こんな夜遅くに珍しいね。平気だと思うけど、夜行性のモンスターには気を付けるんだぞ?」

「ハハハ…了解です」


 俺の力を知っていてなおこの台詞を言えるこの人は、優男以外の何者でもないな最早…。

 あ、明るい…深夜なのに明るいよラルフさんや。貴方と言う存在は世(夜)を照らす偉大なるお方ということなのかこれは…!

 人間ができてるというか…出来すぎだろ。なんでこの仕事やってんのか不思議でならない。


 メンタルケアとか学校の先生とか…後はホストとかも合ってそうな気がする。

 なんにせよ、俺が女だったら意味も無く通うんじゃね? それくらい魅力的な男性で、男としての理想像を体現している人だな。


 ま、流石ラルフさんだ。プリンスの称号は伊達じゃない。




「さて…到着まで30分ってとこかねぇ? …フードに入ってな?」

「はいはい」

「久しぶりだなぁ~、ご主人のフードに入るのも」


 後はもう、さっさと王都へと行くだけだ。

 俺の指示通り、スルスルとフードに収まっていく2匹。最近はあまりしていなかったスタイルだ。


「今までに感じたことのない速度を体感させてやるよ。振り落とされないようにな?」

「「うわっ………!?」」


 2匹が入ったのを確認した俺は、全力で道を駆けていく。

 音も立てずに…。

 この時間なら余程の理由が無い限りは人もいないはずだ。

 仮にいたとしても早すぎて視認できないだろうから問題ないが。




 ◆◆◆




 セルベルティア遥か上空。


 前倒しで姫様に会うことに決めたため、姫様は今頃慌ただしくしているかもしれない。

 だが、こちらが問題を起こしてしまった以上、ギリギリでの会合は当日のリスクが高くなってしまう。

 なら無理を言ってでも会合を早めるのは致し方ないことと言えるから…まぁいいだろう。


 …あ、これは全然仕方なくないか。俺のバカ。

 つーか今まさにそこまで来てるのに、今更何を言っているんだろう俺は。




 …ま、なんにせよ今の俺はセルベルティアには無断で入っており、手続きは一切行っていない。

 完全に密入国状態である。

『エアブロック』のおかげで、楽々空に滞在することができる。


 バレなきゃいいんですよバレなきゃ…。

 それはあの魅惑のメロンを2つ持った人が言ってるくらいだから正しいもん。

 目上の人のお言葉は真似してこそですからね、俺はその例に習っているだけ…。うん、悪くない。




 って、んなこたどーでもいいんですよ。


 この世界の警備体制が案外ガバガバで助かったりはしている。なぜなら…上空からならバレることも無く容易く侵入できるから。

 地面に降りる時に人目につく危険性はあるが、夜なら分かりづらいし、今の俺の服装は黒のコートで覆っている状態である。加えて高速で移動すれば、バレる方が難しいというものだ。

 ポポとナナは元々小さいし、普通に飛んでるだけで十分なため何も心配がいらない。


「見えるか?」

「……あそこ! バルコニーみたいなところからちょっと右に離れた部屋! 窓のところに〇がついてる!」

「…あ、今多分ですけど姫様がチラッと見えましたね」

「う~ん…あそこのことか? 姫様は…見えんなぁ…」


 ポポとナナに姫様の部屋が何処なのかを尋ねると、どうやら姫様の姿を発見したらしい。


 俺の視力じゃあ…というより、人間には暗すぎて何も見えん。

 明かりは必要最低限に留まっているし、良くて窓が見えるくらいだ。


「にしても…本当に大きい城ですね。学院は敷地が広かった感じですけど、こちらは高さが凄いです…」

「そうだな…。高さは100mはありそうだし」


 暗くて細かい所までは分からない。

 ただそれでも、夢の国と称されているテーマパークにあるあの城。アレをもっと屈強にさせたものを連想させるような城である。

 昼間見た時に感じた俺の感想はそれに尽きる。


 それはさておき…


「ナナ。結界の状態はどうなってる?」


 ナナに、城を覆っているという結界についてを尋ねてみる。


「う~ん、魔法は本当に無理っぽい。魔力を遮断…というか、吸収するような構造だねコレは。本来なら城門からじゃないと敷地には入れない仕組みになってるみたい…」


 流石にそれくらいのセキュリティはしてるか…。

 侵入者を感知したら迎撃システム起動! みたいなことがないだけマシだな。


「でも…これ凄いね。多分複数…それも多人数で発動してるんだろうけど、それにも関わらず魔力が反発しないようにしているとは…やるね~」

「流石にこのまま通るとバレそうか?」


 予想よりも甘いセキュリティだったとはいえ、この結界だけでも十分脅威に当たる。加えてナナのお褒めの言葉を頂いているくらいだから…相当なものなんだろう。


 これをどうするかだが…


「ちっちっち、甘く見てくれちゃ困りまっせご主人。この魔力結界には穴があるんだな~これが」


 ナナが自信満々に声を上げる。


 うん、知ってた。

 ナナが魔力関係で出来ないことはないと思ってたし。


「こんな大規模なもの作ってるから色んな人の魔力波が混じってるとか思ってたけど、やっぱり違ったみたい。箇所によって役割分担してるっぽいね。障子みたいって言えばいいのかな? 反発するつなぎ目の部分はギリギリ反発し合わない程度の魔力波をしている辺りに一番凄みを覚えるかな…」


 あぁ…そう言えば魔力は同一のものじゃないと反発し合うんだったな。

 つまり、自分で張る結界の範囲は決まってて、他の人の範囲との境目は極力侵害しない程度に収めているということか。そりゃとんでもねーや。


 俺は大雑把にしか出来ないから素直に関心。国の要を守る者としての力量が垣間見える。


「じゃあご主人、このまま真下に下りて通過しちゃって」

「え? いいのか?」

「うん。もう同化完了したから。…ちゃんと真下に降りてね? それ以外はバレちゃう」

「じゃ、行きましょうか」

「お、おう…」


 コイツらのテンポのよい話の進み具合に押され、俺は了承する。




 ……。




 う~む。コイツ…急に成長しすぎじゃね? 出来なかったことをどんどん可能にしていってるような…。

 地形把握ができるようになっていることもそうだけど、他人の魔力波を真似るようなことも出来るようになってんのか…。


 だが…いつ特訓とかしてるんだ? いつもほとんど俺と一緒にいるわけで、そんな時間は無いハズだよなぁ。

 不思議なこともあるもんだ。


 …まさかポポも知らず知らずのうちに成長してるとか言わないよな? 

 それだと俺だけ成長してないことになるわけで…なんかショックだわ。


 夜はむしろ俺がアルテマイト発掘で抜け出していたくらいだったため、ポポとナナにはバレないようにしていた。

 だから…コイツらが抜け出していないのは確実だ。その証拠に特に気づかれる素振りもなかった。

 だからこそ、不思議で仕方がなかった。




 そんなことを内心で考えている内に、どうやら結界の外側に出たようだった。


「ハイ、第一関門にして最後の壁突破で~す」

「えらい拍子抜けだったな…」

「ま、そんなものじゃないですか?」


 そういうもんだろうか? 

 まぁ…それなら目的を果たすとしますか。


「…ならササッと行っちまおう。…ポポ、姫様の部屋にやさ~しく『羽針』を打ち込んで気づかせてくれ。なるべく早く部屋に上がんないとバレるかもしれんからな」

「はい。…ふっ!」


 俺の指示通り、ポポが窓へと羽を飛ばす。

 いつもよりも優しく、仮に誰か当たっても怪我はしない程度の力加減で。


「着弾。…姫様が気づいたようです」

「よし、しっかり掴まってろよ」

「はーい」

「分かりました」


『羽針』が着弾したのを確認し、ポポとナナをフードに戻してすぐにそこまで移動する。




 なるべく壁際に寄り、姫様のいるらしい窓をコツコツと2回叩く。

 すると、キィ…という音と共に窓が開いた。

 普通外からの来訪者などあり得ないので、俺以外に該当者なんていない。それを分かっていたからか、窓を開けた人物は特に驚く様子を見せなかった。


「…こんばんわ」

「ええ、夜分遅くにご苦労様です。貴方様が…ツカサ様で?」


 俺が恐る恐る挨拶をすると、通信で聞いていた時と同じ声がする。

 流石に暗いとはいえ、ここまで距離を詰めれば顔も分かるし、窓の構造や材質も把握できる。


 明かりがなくても大丈夫そうだ。


「はい。直接会うのは初めてですね」

「そうですわね。こんなロマンチックな出会い方も初めてですわよ?」


 俺の言葉に、小さく笑う姫様。


 …まぁ普通こんなことしないでしょうよ。アニメとかならありそうだけど…。

 このままお外に連れ出した方がいいんですかい? 囚われの姫を助けにきました~って言う風に。

 でもそれは俺の役目じゃないし、姫様自身がランバルトさんを連れ出す方がお似合いかと思います。


『オーッホッホ! 愛の逃避行の始まりですわ!』…とか平気で言いそうだしなこの人。

 酷な言い方だが、ランバルトさんは姫様のこういう一面に気づいているんだろうか? 

 知らないのなら…逃げて! ランバルトさん超逃げて! って俺は言いたいわ。


「……フフッ…随分と可愛らしいお顔をされていたんですね?」

「へ?」

「おー…初っ端から飛ばした発言だね~。さっすが姫様」


 俺が姫様の急な発言に驚いている傍ら、ナナは感心した反応を見せている。

 一体どうしたのだろうか?


「こちらがツカサ様の従魔なのですね。本当に人間そっくりにお話になられるのね。…以前の通信ではお名前も聞かずにゴメンなさい」

「いえいえ、…私はポポって言います。そしてこちらがナナです」

「しくよろ~」

「まぁ♪ 可愛らしい。…主人共々愛嬌が満載ですわね」


 俺の疑問を他所に挨拶を済ませている皆さんだったが、どうやら姫様は先程俺の顔のことを可愛らしいと評したようだ。


 あらそれはそれは…嬉しいって思えばいいのかね? なんか男としては複雑…。


「う~ん…コイツらは分かるんですけど、俺はそんな顔してないと思うんですけどねぇ…もう21歳ですし、歳相応でしょうに」


 ちなみに、俺は既に一つ歳を取って21になっていたりする。

 この世界に来た頃は20だったが誕生月が5月だったため、こちらに来てからの月日を考えていると今は6月になるくらいだろうか? 

 だから、東からグランドルに戻って来た辺りで俺は誕生日を迎えていたわけである。あらま、何て要らない情報なんでしょう。


 しかし、俺が何気なく言ったこの発言が、姫様には違って聞こえたらしい。

 急に顔を変え…


「まっ!? 何をおっしゃいますの! その綺麗な肌、艶々の髪、あどけなさを残した童顔! そして極めつけは母性をくすぐるその華奢な体躯! 自分の特徴をまるで理解していませんわね!?」


 えぇー……。


「…肌とかって綺麗でしょうか? 結構不規則な生活で手入れとか特にしてないんでs「シャラップ!」あ、ハイ」

「何ですの? それは自慢? 自慢ですわね? しかも無意識なのが質が悪い…。くっ…! ワタクシが日々どれだけ美容に努力を重ねているかもしらないで…!」

「えっ…あ、あの…」


 プルプルと拳を握って、何かを堪えている姫様。

 そして今度は精気の抜けた目で、どこか遠い所を見ているようにブツブツと言い始めた。


 …癇に障る発言をしてしまったらしい。

 というか暗いのによくそこまで分かるね。


「あぁ…この世はなんて理不尽なんでしょう。努力しても報われず…その時間はただワタクシの人生と言う名の残り時間を削るだけの結果にしてしまっているなんて…。いえ、これは試練、神が与えし試練なのですわね!? そうじゃないとおかしいですわ! なら、私の努力が神をも凌駕するそんな歴史的瞬間をお見せしてやろうじゃありませんか! …でも、対するこの方はそんな苦労も知らず、ワタクシを蔭で嘲笑っているのですわ! …ああ! 実に羨ましい!!」

「「「………」」」

「…さて、話が逸れましたわね。ささ、入ってくださいまし…。この時間は誰も訪れることはありませんから…」


 ファッ!? 切替早っ!?


 目に光が戻り、元の状態に戻った姫様。

 ポポとナナも口が開いたままの状態なほどだ。特にナナが驚いているのが、ビックリ指数としてはかなりのものだと証明してくれている。


 すげぇ。今のがまるでなかったかのように振る舞えるその精神がすげぇ。

 でも姫様めっちゃ綺麗…というよりも、美しいって表現が正しい姿してますやん。そんなに容姿を気にする程とも思えんがな…というかそれ以上は贅沢だろ。


 それに寝間着なのか知らんけどちょっと薄着なのもすばらs……いえ、破廉恥ですね。この俺をたぶらかすには後3分早いぜ。

 俺のインスタントな鋼の精神とアレはそんなんじゃ打ち崩せんさ。…出直してどうぞ。

 多分3分経った頃には完成してると思うんで……あ、勿論収まるって意味でね? 

 伸びきってたらそれこそアウトですし。そんな状態をお見せしたら処刑待ったなしですわ。







 ……一国の姫を前にしてすげぇことを考えてんな俺。さっきまでの申し訳なさを忘れてどうする…。


「それじゃあ……お邪魔します」

「ハイ、少々薄暗いので足元にお気をつけて…」




 取りあえず、姫様との会合は果たせそうだ。

次回更新は火曜です。

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