154話 お察しの結果
◆◆◆
「じゃあトップバッターは俺だな」
演習場内にて、ウルルさんが例の装置を設置して計測準備を済ませると、シュトルムが装置の前まで移動する。
今回計測するメンバーは俺とナナとジークを除いた計4名。アンリさんがやるかどうかはまだ分からないが、取りあえずやると仮定しておく。
推測だが、ヒナギさん、シュトルム、セシルさん、アンリさんの順に強いのではと考えている。
「なぁ…これって純粋な生身での計測の方がいいのか?」
「うん? …まぁそうだねー。魔法…というよりは魔力が使えなくなるのを仮定してくれると助かるよー」
「そうか…じゃあスキルも無しってことか。…あいよ」
「その色の違う部分に当ててねー。他の部分に当てても問題ないけど、ちゃんと計測されないから…」
「はいはい…んじゃ、やってみるか……」
シュトルムの計測が始まる。
皆でその様子を眺め、それぞれが今か今かとその様子を見守る。
シュトルムはどれくらいの結果を出すのか? 自分らの先輩の実力はどれくらい差があるのか?
その心境はそれぞれのことだろうと思う。
俺もその1人である。
そんな中、いつの間にか近づいてきていたアンリさんが俺の隣に並び、俺へと話しかけてきた。
「せ、先生はやらないんですか?」
「んー? 俺がやるのはなぁ…あんまり乗り気にはなれないなぁ」
まだ少々ぎこちない話し方だが、先程までと比べれば随分と改善したアンリさん。その話した内容に俺はなんとも言えない顔で返す。
まず間違いなく、本気を出せばあの魔道具は壊せるだろう。…いや、出さなくても平気だな…うん。
多分シュトルムとセシルさん辺りは問題ないだろうが、ポポとヒナギさん辺りでちょいと怪しい気がしてならない…。そこで壊れるようなら俺がやる必要なんてないし、例え壊れなくても良い結果を出せたのならもう俺の結果なんて分かり切ったものだし。
「そうですか…。…先生」
「ん?」
「ごめんなさい。ここ最近失礼な態度を取ってしまって…」
アンリさんが若干顔を伏せて俺へと謝ってくる。
……う~ん? これは最近まともに話せなかったことに対してだろうか?
…間違いなくそうか。それしか思いつかんし。
「あー…なんでかは俺よく分かんないんだけど、謝るようなことでもなくない?」
「いえ…。ちょっと自分の気持ちに整理がつかなくて…。でも、もう大丈夫ですから…」
「ふ~ん? なら良かったよ。俺…なんかアンリさんに悪いことしたのかなって思ってたからさ…安心した」
ホッと胸を撫で下ろす。
「先生は何も悪くないんです。…あ、何もってわけじゃないですけど…(ごにょごにょ)」
「?」
「な、なんでもないです!?」
今最後に何か言った気がするのは気のせいか?
ふむ…最近難聴が目立つ気がするな…。耳が悪くなってたら困る。まだ若いのに。
まぁなんにせよ、今なら丁度いい。
「…あのさ、アンリs「あのあの! アンリ先輩と先生って…どんな関係なんですか?」
「え?」
俺の言葉は横に割って入った声に中断を余儀なくされた。
フェンス越しにだが、期待に満ちたような顔でこちらを見るご尊顔がチラホラしている。
…当然生徒達である。
俺の一世一代の台詞を奪わんでくれや…。
「あ、それ私も気になってた。アンリ先輩って先生を追いかけてグランドルまで行ったんですよね?」
「…うん。そうだけど…それがどうしたの?」
「いや、だから先生とは…(ニヤニヤ)」
なんとも何を考えているのか丸わかりの顔で話してくる女子生徒。
流石女の子、こういうことにご執心だな。
「あ…その…先生とは……こ、こここ、こい…!」
「「「「………(ワクワク)」」」」
アンリさんが俺との関係を伝えようとしているが、言い淀んでいる様子。まだ恥ずかしらしい。
アンリさんの言葉の続きを女子生徒も心待ちにしているが…
…オラもワクワクすっぞ。いや、ドキドキすっぞか? まぁどっちでもいいか。
そして…
「恋人になったの……!」
「「「「キャーーーッ!」」」」
アンリさんがやっとのことで言葉を絞り出すと、黄色い歓声が挙がった。
…誰かに伝えるのって見てる方も恥ずいのな。思ったよりもくるぞコレは。
だがしかし! ここで耐え忍んでこそ真の男ってもんでしょう!
「どっちから? どっちから告白したんですか!? アンリ先輩ですか? それとも先生から!?」
「えっと…。どっちも…かな?」
…確かにそうだな。アンリさんが先で…その後俺だったな。
「良いなぁ~両想いで…。私も彼氏欲しいなー」
「私もー」
…飢えてんのかな皆って。
年頃の女の子は皆こうなのか? 誰か説明してくれ。
「でも残念だな~。来年先生が来た時にもし誰もいないんだったらアタックしてみようと思ってたのに…」
「だ、駄目だよそんなのっ!」
「…ですね。アンリ先輩のその反応見たら出来ないですよ…」
「「「うんうん…」」」
「あ…っ~~~!」
アンリさん…冗談に決まってるでしょうに。自分で自分の首絞めてどうすんのよ…。
というかやめて、さっきの考えはもう捨てるからホントもうやめてくれ。アンリさんのダメージは俺も負ってるようなもんだからもう堪忍して。
ただ…アンリさんは少々感情的な面が目立つ娘だ。思ったことを…すぐに言えるような娘。純真とでも言えばいいんだろうか?
俺には無いその部分に…俺は惹かれているんだろうな。
「と、とにかく! 駄目なものは駄目!」
これが本日一番のダメージ(嬉しい意味で)だわ。
アンリさんがここまで必死にそんなことを言ってくれて涙が出そうだ。割と本気で…。
ジークの攻撃よりも重たい一撃が俺を襲った。
そうこうしている内にシュトルムの計測が終わってしまったようで、シュトルムが装置から離れている。
あぁ…アイツの計測見れなかったな…。どうだったんだろ?
結果が気になった俺だが、そこにまた質問が重なる。
「でも…先生は本当にランクとか気にしてないんですね」
シュトルムとセシルさんらが一緒にいることからこの質問をしたのだろう。
またそれか…それは講師の時に何度も言ってるっしょ。
「やっぱりランクの格差なんてあってないようなものだと思うよ? …あ、無いとは言い切れるもんでもないけど、確かに何かを測る物差しにはなると思う。でも基本はそこまで変わらない。一概に高ランク=優秀だとは言えないから…」
「先生はどちらも優秀ですよね?」
「そんなことないって…普通の依頼とかだったら皆の方が断然経験あるから見習う点は多いと思う。戦闘面だったらそれなりに自信あるけど…それ以外は俺はまだまだかな」
自分の未熟さを意外と真面目に伝える。
だがそこに…
「それなりなわけあるか。お前がそれなりだったら世の中終わってるわ」
俺達の会話に混ざる男の声がする。
ヘイジーク、今はいらんことを言うんじゃない。せっかく俺が珍しく良いこと言おうとしてんだから邪魔するな。
つーかお前がこうして普通に出歩いてる世界なんて、もうとっくに終わってるようなもんだと思うぞ。お前の存在がその証明だ。
この世界は終わっていたんだ。
◆◆◆
その後はセシルさん、ポポと計測を済ませたようだ。どちらもスキルを使えない制限があったため正直地味な光景だったが、それは仕方がない。こういうのは大抵誰がやってもそんなものである。
セシルさんはこの前新調した弓を使い、ポポは巨大化してあのジャイロボールでの突撃をしていた。
シュトルムの方は見ていなかったが、聞くところによると10段階評価の内3段階目だったらしい。別にこれは低い数値ではなく、一般人はまず計測されないというから…シュトルムが魔法主体のことを考えれば十分じゃないかと思われる。
そしてセシルさんが俺の予想と外れ4段階目で、ポポは7段階目だった。
ポポは流石だからいいとして、セシルさんの方は本人曰く…武器の性能が思ったよりも良かったとのことらしい。
どうやら計測した結果はウルルさんが別に持っている機械の方に表示されるようで、そちらで確認できる。
そして次。最後はヒナギさんが計測をする。
ちなみにだがアンリさんはどうやら計測する気はないそうだ。まぁそれは別にいいけど…。
「…」
目を閉じて…ヒナギさんが静かに集中する。
構えは居合の構えを取っており、刀もまだ鞘の中に納まっている。普段見せている切っ先を相手に向ける構えとは随分と違う。
恐らく攻撃だけに意識を向けた構えなのだろう。普段はそれほど攻撃のみに意識を向けるということはあまりないため、手合わせの時もそれほど見たことが無い構えである。
その凛とした佇まいに見ている者は目を奪われ、男女関係なくこの場にいる者を虜にした。
ちなみに俺もだ。隣にいるアンリさんは気づいてないから助かりますた。
動かぬ的ならばヒナギさんも何も考える必要がない。普段は自発的に攻撃するようなことはないスタイルだが、そんなことは関係なくただ力を振るえばいいだけの状態。
「…っ!」
目を開けてから魔道具に攻撃を加えるまでの間、その時間は一瞬だった。
ヒナギさんの今の動きを説明するなら…まさに閃光。すれ違うように斬り去った魔道具を背に、ヒナギさんは剣を振り切った状態で制止していた。そして手慣れた様子で鞘に刀を戻し、計測器の方へと向きなおる。
そこで…歓声が挙がった。
それはヒナギさんに対する期待通りの結果がそこにあったかを示すようであり、また普段見ることのないレベルの違う光景を見れたことによる興奮だったのは明白だった。
やはりSランクは伊達じゃなかった。最近はジークがいるから感覚が狂っていたが、ヒナギさんも十分にとんでもない。まず間違いなく、覚醒前のポポとナナよりも強い。そう思わざるを得ないほどの力量だ。
『鉄壁』という名がついているように、ヒナギさんの本分はそちらだろう。だが、それ以外の要素にも光るものがあると改めて思った。
ですが、先ほどから思ってたんだけど…切り傷でも打撃でも計測できちゃうあの魔道具って何だろね? そんな夢みたいな魔道具について詳しく知りたいと思っちゃうわ。
しかも少しも微動だにしてないし…吹き飛んでもおかしくない衝撃はどこに逃げてるんだろうか…。
ミステリーですな。壊れないのはそういう仕様なのかね。
「…ふぅ。あの…結果はどうでしょうか?」
恐る恐ると言った感じに、ヒナギさんがウルルさんへと声を掛ける。
「…さっすがSランクの人だね! まさかここまで凄いなんて…! 結果だけど…9段階目だね!」
「「「「「おおおおおっ!?」」」」」
ウルルさんが結果を高々と報告すると、その数値の高さに皆再度歓声を挙げた。
だがその一方…
「…そうですか」
そう言って少し残念そうな顔をするヒナギさん。どうやら不満らしい。
その高みにいて未だ衰えぬ向上心は十分誇っていいと思いますよ? てか結果が既に誇っていいレベルですよ?
「カッコイイなぁヒナギさん…。多分アタシじゃ1段階目もいかないです…」
「まぁこれから修練していけばきっと伸びるよ…。今までそこまで気にしてなかったんならきっと…」
アンリさんがはぁ…とため息を吐くのを見つつ、ヒナギさんの方を見る。
見れば…シュトルム達が近くに駆け寄っていた。
「流石だねぇヒナギちゃんは。十分攻撃手段持ってんじゃん」
「いえ、戦闘中にあんなに集中して構えることなんてできませんから…実用性はほとんどありませんよ」
「…ま、それがなくてもヒナギは十分強いけどね」
「…恐れ入ります」
掛けられる言葉に、ヒナギさんは冷静に客観的に答えていく。
当然ウルルさんも…
「いやいや凄すぎるよ! 間違いなくこの中で最高の強さだよ! …というかポポ君もすごいね…流石彼の従魔かな…」
ヒナギさんを尊敬のまなざしで見つめていた。それと同時にポポのことも褒めているが…
「それほどでも…ですが…」
「ですよね…」
何やらこちらをチラリと見てくるのが確認できた。
当然見ているのは俺とジークのことだろう。
…俺達のことは気にしないでください。お願いします何でもしますから。
内心で取りあえずそんなことを考えていると…ジークが口を開いた。
「…まぁ今の姉御ならあんなもんだろ。上出来だな」
俺とアンリさん、そして女生徒と共にその場で見ていたジークが、そうポツリと漏らす。
なんという上から目線の発言に、俺とアンリさんは特に違和感は覚えなかったものの、女生徒には違って見えた様だ。え? という顔をしている。
ちなみに、ジークはヒナギさんを何故か姉御と呼ぶ。
ジークは俺よりも年下で、アンリさんよりは年上と言う立ち位置のためらしい。うん、意味分かんね。
アレク君もそうだったが、この世界の人は呼び名を決める基準が少々おかしい気がすると、内心で思ってしまっている今日この頃である。
「…凄い自信ですね?」
「まぁな。少なくともコイツと俺は姉御よりも強ぇよ」
「オイジーク。いらんことは言わなくていいんだよ」
また面倒なことを…。確かに事実だけどさ。
ジークを見る女生徒の顔が訝し気なものへと変わっていく。そしてジークが俺の名前も出したことでさらに俺まで視線が向けられ、被害が飛び火した。
「…やーやーお二人さん…今の話は本当かな? だったら是非とも協力してくれたまえよ」
「ゲッ…」
「…だとさ。俺は駄目なんだろう? ツカサ…やれや」
さっきまでヒナギさんらの方にいたウルルさんが、目をキラリとさせて俺の背中を叩く。
それを見てすかさずにジークが口元をニヤリとしながら口走った。
俺はこの瞬間悟った。あ、詰んだと…。
こ、コイツ…まさかさっきの仕返しか何かか?
俺が面倒事が嫌いなの分かってて巻き込みやがったなこの野郎。いらんとこでいらない知恵を回しおって…!
お前にそんなのは似合わない! 早く脳筋な頭に戻りやがれや!
俺のそんな考えも知らずに、ウルルさんが俺の背中を引っ張っていく。
…勿論あの装置のところまでである。
「せ、先生! その……」
「あ、アンリさん!?」
そんな引きずられる俺を、アンリさんが心配そうな顔で見つめている。
おおっ!? 助けてくれるのかアンリさんや!
そのゴッドボイスで私を救いたまえ…
「頑張ってくださいね?」
違いました。救われたのは俺ではなくジークだったようです。
その頑張っては…どっちの意味ですかね?
加減しろ? それとも本気出せ? アハハ…分かんねーや。まだまだアンリさんの考えを完全に汲み取るのは無理ですん。付き合ってからまだそんなに経ってないし…。
…しゃーないか。
◆◆◆
「初めに言っときますけど…これ、確実に壊れますよ? いいんですか?」
やむを得ず、計測器の前に立った俺。
俺が計測をすることになったので、周りはヒナギさんとは違った意味で沸き立った。
2、3年の在校生に至っては分かる。この前俺が実際にこの学院で講師をやってたのを知ってるから。
でも新入生である1年生はそれを知らない。比較的知らない顔の子が興味津々に見てる気がするのは…そういうことなんじゃないかな。
「いやいや、君がいくらSランクに上がったとはいえ、そこの『鉄壁』さんよりかは可愛いもんだろうし」
冗談でしょと言わんばかりのウルルさんのこの顔。可愛いがなんとも可哀想にと思ってしまった…。
むしろその『鉄壁』さんの方が可愛いんやで? 見た目も中身もな。
つーかそう思ってんなら俺にやらせる意味ないだろうに…。
どうやらウルルさんはジークの先程の言葉をそれほど信用してはいないらしい。そうじゃないとここでこんな発言はしないだろう。
「…え? その距離でやるの?」
「軽くやるだけで十分なので…」
ちょっとだけ…悪意が芽生えた。
ウルルさんは、俺が魔法以外はそこまでと認識しているようなので、その度肝を抜いてあげようと思い装置にすぐ手が届く範囲のところまで近づく。
「まぁ今見せますよ…離れててくださいウルルさん」
「う、うん…。あれ? ボクもしかして勘違いしてる?」
その通りだ。
ウルルさんが眉をひそめながら離れるのを確認した俺は、姿勢はそのままに軽く拳を引いた。
武器は使えない…使ったらもっと大変そうだ。
と・に・か・く………壊れろ☆
俺は…拳を装置へと当てた。
分かってはいたことだが、それまで地面にしっかりと根付いていた装置が前方へと押し出され、吹き飛んでいく。
フェンスがあるから大丈夫だとは思ったが、すぐそこで見ている生徒がびっくりしそうなので『障壁』を発動。吹き飛ぶ途中でそこにぶつけることでフェンスに直撃するのを防ぐ。
「「「「「ええええええええっ!?」」」」」
装置は…大きな音を立てて地面へと横たわり、機械が壊れた時にたてる無機質な破壊音を響かせた。
皆が驚きの声を挙げるのを聞き流し、俺はウルルさんへとすぐに歩み寄った。
そして先ほどウルルさんが自分自身で言っていたことを思い出させるように話しかける。
「だから言ったでしょう? 壊れるって…」
「き、君…魔法以外も凄かったんだねぇ。これは驚いたよ…。というか…え? ホントに…?」
「なんならもう1回見せましょうか?」
「あ、もういいや。いらない」
どうやらこの結果にお腹いっぱいになってくれたようである。
すると…
「なんだぁ…ツカサが軽くやってそれならやんなくていーわ」
「む? 随分な言い方してくれるね? あれ結構丹精込めて作ったんだよ?」
「だってそんくらい俺にもできるに決まってるからな」
「強がっちゃってまぁ…」
ジークの発言にジト目になるウルルさん。
いや…そいつのその言葉、本当ですから。リアル化物ですから。
貴女はさっきアイツが魔法の嵐の中にいたのを見てないからそんなことが言えるのです。
…というより、今あの計測器壊したから計測はどっちにしろできないだろうけどね。
「アルファリアの時の君しか私は知らないが…流石としか言いようがないねまったく。これはあの災厄を止められるわけだ」
「…そりゃどーも」
事が全て終わってから…学院長が現れた。
俺への感想はどーでもいいから…早くこの場を納めて欲しいのですが? 皆さんヒートアップして手が付けられなさそうですし…。
興奮した生徒達の反応が嫌でも目に入り、どうにも居心地の悪さを感じる。
てか、学院長…何処にいたの? ぶっちゃけ貴女のこと俺忘れかけてましたよ?
もう少し存在感アピールしてくださいよまったく…。そんなんじゃ【隠密】習得できちゃいますよ?
取りあえず…ウルルさん製作のこの装置を破壊した俺だった。
今回分かったこと…。
学院に来ると必ず騒ぎが起こる。以上。
次回更新は木曜です。




