表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/68

どうやら図星のようだな

「カエリコへ連れていってもらうだって!」

進の提案を聞いて叫ぶジョン。

「宇宙旅行かあ!私は大賛成よ。私も助手として一緒に行くわ」とノリノリのシンシア。

「ジョンさんは?」

「俺はパスだ!」

「そんなのダメよ!ジョンは私のボディーガードとして同行するの」

「えーっ、でも俺は宇宙人とかあまり好きじゃないし・・」

「つべこべ言わない!男でしょ」

「私も行くぞ!」

「えっ?!平じいも」

「私は100年以上も生きてるんだ。経験と知恵は誰にも負けん!」

「平じいステキだわ!男の中の男って感じで。それに比べてこっちの男は・・」

シンシアさん怖っ!


「しかし、ボスがうんと言うかね?」と平じい。

「私が言わせます!」

さすがシンシアさん。


「でも宇宙空間って空気がないんだぞ。ジャンたちは宇宙人だから平気かもしれないけど」とジョン。

『それならボクにいい考えがある!』

進の髪の毛の間から顔を出したルイ。

「うっ、虫がしゃべってる !」おびえるジョン。

「おお、最近の虫は言葉がわかるんだな!」動じない平じい。

「どうするの虫さん?」すでに友達みたいなシンシア。

「ボクの名前はルイ!覚えといて」

「あっ、ごめんなさいルイ」

『みんなボクみたいに小さくなって、ラルフの体に侵入するんだ。その間にカエリコに行ってもらえばいい』

「あっなるほどね」

「えー、それじゃあ宇宙旅行が台無しだわ!景色を楽しみたいのに」

「『どうせ宇宙空間なんて真っ暗で何も見えないよ』

「そうなの・・」

「とにかくシンシアさん、ボスのことは頼んだよ」と平じい。

「わかりました」


「なんだって、宇宙旅行だと」

「ええ、一緒に行きましょうよ!」とシンシアの甘いささやき。

「しかしそんなの、まだ何年か先の話だろう」

「そんなことないわよ。宇宙人だって地球にやって来る時代なんだから」

「しかし・・・」煮え切らないボス。

「最高のビジネスチャンスだと思ったんだけどなあ」

「シンシア、それはどういう意味だ?」

「知りたいなら一緒に宇宙旅行ね!」

「交換条件か・・わかった、一緒に行くとしよう!」

「さすがボス!」

「で、どんなビジネスチャンスがあるんだ?」

「それは行ってからのお楽しみ・・」


「シンシアさんの言うことなら何でも聞くんだな!ボスは」と平じい。

「そんなこともないですけど」

「さては何か弱味を握っておるな!」

「えっ!?」

「どうやら図星のようだな!」


「あとはジャンたちがいつ地球に戻ってくるかだね」

『きっとまたボスのところに来るはずさ!セルキラーの様子がおかしいってね」

「うん」


カエリコではセルキラーを散布してから20日が過ぎていた。しかし、いっこうにその効果が現れない!むしろその逆で、ますます強靭なジャック星人に変化しているようにさえ思える。

「パパ、全然効き目がないね!」

「うん、まさかボスのやつ私をだましたのでは!?」

「そんなあ・・」

「一度地球に戻る必要がありそうだな!」


期待を寄せていたラルフの秘密兵器も全然役にたたない。カエリコの人々は落胆の表情とともに、ラルフ達を非難するものさえ出てきてきた。


「仕方ない、ジャン、地球に向かうぞ!」

「うん、また進たちに会えるね!」

「そうだな」

そしてラルフとジャンは、地球を目指し飛び立った!






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ