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私はナンテコッタ
こないだは突然のアクシデントで、
家庭菜園を作り損ねた…
あれから、やる気が起こらず、
パンナコッタが頭の中を駆け回っていた。
パンナコッタ…
名前はふざけているが、
わりかしイケメンだった。
恐らく、25~30歳ぐらいであったはずだ。
しかし!!
今日こそは!!
僕は庭へ出た。
「よし…今日こそは…」
クワを振り上げ、土に振り下ろす。
カチーーーーン!!
『痛っってぇええええ!!!!!』
「………。」
僕はとりあえず土を掘り返してみた。
『ぶっ!!ぶへぁっ!!!!はぁ、はぁ』
「……。」
『おいこら!!痛ぇじゃねーかよ、おい!!!』
「どちら様ですか…?」
『オレか!?オレは、ナンテコッタ、だ!!』
「なんてこった…」
『ボケてないで医者呼べ医者ぁぁ』
「お、お巡りさぁぁぁん」
『あーー!おい!お巡りは呼ばないでーー!って…行っちまいやがった…』
10分後…
「あ、お巡りさん…こっちです…って、いないし」
「君ね~毎回毎回ふざけてんのか?お巡りさんは暇じゃないんだ、もう呼ばないでくれよな!たく」
「あああ…お巡りさぁぁぁん…」
パンナコッタとナンテコッタ…
どこへ消えやがった…




