第1話魔王の森」
遅れて大変申し訳ございません。
なんとかかけました・・・
誤字が多いかもしれませんが・・
楽しんでいただければと思います。
神々の大陸・・・・別名「アトランティス」
遠い、遠いはるか前・・・
まだ、ゼウスとサタンが血で血を洗う戦いを行う以前に、
神と魔が対話のみで交流できた時代。
ゼウスの血とサタンの血を使い、
下界に新しい大きな大地を作りだした。
そこには神々と魔の属する者が己の遺伝子を
使い新しい生物を作りそうと考えた。
新しい生物での実験を下界にある大地「アトランティス」にて
放逐する事で行う事に決定した。
そう・・・下界は生物達の生態行動を研究する為に
神々と魔の属する者で作られた実験の大陸である。
そのアトランティスの大陸内に
深い深い緑の木々が多く茂る森林地帯がある。
そこは魔王の森と古き時代から呼ばれ
魔王が初めて降臨する土地として有名である。
この森林地帯の広さは大陸の約3分の1もあり
モンスターや妖怪などが多く蔓延っている為、
普通の人はめったに訪れることができない。
以前の森林地帯はもっと大きく
大陸の約3分の2程を占めていた。
しかし、神々に属する者達による
魔に属する者への討伐や自然破壊により
だんだんと森林を切り開かれていき
以前とは比べられないぐらい小さくなってしまったのだ。
サタンが下界へのゲートを
潜り初めてみた光景は巨大な木々だった。
周りを見渡しても巨大な木しかなく、
他のものを発見する事ができないぐらい深い森林である。
木々以外には何かあるのかと耳を澄ませて見れば
水の音が聞こえてきた。
なるほど・・・水はそう遠くないだろう・・・
水の確保は大丈夫そうだな・・・
食料も神達の倉庫にあったものがあるし、なんら問題はないだろう・・・
しかし、この体格では色々と不便になりそうだな・・・
サタンは大きな体格を見ながら思い悩む・・・
人間と同じよう体格にしなくては神々や人間の目を欺く事は難しいだろう。
征服途中で色々と馬鹿共がしゃしゃりでてくるのも面倒であるしな。
サタンは体内の魔力を高めると大きな体が突然に光だし、
その光が収まるとサタンの姿が劇的に変化していた。
身長は190cm、細いが引き締まった体、
そして目の色が黒と銀と変化していた。
なるほど・・・魔の黒と神の銀か・・・
基本的に両方の力を使う事ができるせいか
変化をすると目の色がこのように変化してしまうんだな・・・
まあ、目の色以外は普通の人間と変わらないし
これならば問題ないだろう・・・
アホ共にもすぐには分かることもあるまい・・・
さて、約束通りにまずはベリアルへ連絡をしなければなるまい。
心配性なベリアルの事だ、暴走でもしたら大変だからな。
サタンは神経を集中させてベリアルに通信を行おうとした。
「ベリアルよ・・・ベリアル・・・聞こえるか」
サタンはベリアルに通信を送った
「サタン様!ご無事でしたか!!神達の城の爆破後に
通信がありませんでしたので心配しました・・・
本当に良かったです・・・」
ベリアルは訴えかける様にサタンに話しかけた。
「ふむ・・・心配をかけたみたいだな。申し訳ない。
余は傷一つ受けておらず、体の機能も正常だ。
もう、心配しなくても大丈夫だぞ。
今は無事に計画は成功し下界に降り立つことができた。
現状ではそちらはどうなっておる?」
サタンはベリアルにそう答えた
「こちらでは現在、前線での総攻撃を
無事に終えることができました。
魔に属する者への被害は軽微です。
しかし、ゼウスが戦場に出てきました箇所に
関しましては被害が多少でたようです」
ベリアルはサタンに報告を行った
「やはりゼウスは戦場にでていたか。
城にはいないのでおかしいとは思ったが、
大方、先頭に出て士気を高めようと思ったのであろう。
相変わらずの馬鹿だな・・・
指揮官とはなんたるかがまったく分かっておらん。
まあ、そんな馬鹿のおかげで城を消す事ができたんだけどな。
しかし、ゼウスが出ていたわりには被害が少ないみたいだな」
サタンはベリアルにたずねた
「はい、こちらも事前に対策を練っておりました。
ゼウスがノコノコと前線に出てきた際に
上位魔族による一斉放火を浴びせかける事により
怯ませ足止めを行い、ゼウス以外の神どもに
総攻撃を行うことでこちらの被害を少なくする事が出来ました」
ベリアルがサタンに報告を行った
「なるほどな、よい手だ。
ゼウスの焦った顔を思い浮かべると楽しいな!
しかし、それを考えたのはアスタロトなんだろうな。
アスタロトは戦いが相変わらず得意なようだな。
さすがはアスタロトといったところか。
こちらの被害が少ないのは本当にありがたい。
では、アスタロトに計画通りに神共を
さらに攻撃を開始するように伝えてくれ。
くれぐれも、動揺から抜けだしたら
すぐに離脱するようによろしく頼む」
サタンはベリアルに楽しそうに微笑みながらそう伝えた
「サタン様、了解しました。
すぐにお伝えしますので少々お待ちください」
ベリアルはサタンに断りを入れて
アスタロトに通信を行った
「ふむ・・・計画通りに事が運ぶのはありがたい。
部下の被害も少なく、神達には大被害を与えた。
ふむ・・・こちらは得ばかりで本当によかった」
サタンはしみじみとつぶやいた
「お待たせしました、サタン様。
アスタロトに通信を送りました所
すぐに攻撃を開始するそうです。
計画通りに神達へ大被害を与えられると伝えてくれとの事です。
これで一段落でしょうか。計画通りですね」
ベリアルはサタンに報告した
「うむ・・・これで神達は前線を維持する事ができず
長い間、攻撃を仕掛けてくることはないだろう。
どれぐらいの被害を与えられるかは分からないが
大被害になるのならば何百年かは動けないだろう。
これで、下界での計画をスムーズに進めることができる。
下界でもスムーズに進むとよいんだがな。
ベリアルには苦労をかけるがそちらの事はよろしく頼む」
サタンはベリアルにそう話した
「いえいえ、サタン様のご命令がなくても
帰る場所を精一杯守らせていただきます。
サタン様の為ならこれぐらい、何も問題ありません。
サタン様あっての私ですから・・・」
ベリアルはサタンに嬉しそうに答えた
「ありがとう、ベリアル。
ベリアルに頼んでおけば問題ないと確信しているぞ。
そちらでの心配もなくなった。
これで、時間を大分稼げるだろうし、なんら問題はあるまい。
では、本題に入ろうか。
さて、ベリアルよ、余が下界にて戦力の把握を頼んでおいたが
集められているか?」
サタンはベリアルに尋ねた
「サタン様のご命令通り、戦力を一か所に集めております。
ただ・・・・」
ベリアルは言葉を濁すように答える
「ふむ・・・ただ、どうした?
戦力が少ないのは仕方がない事だ。
無能な転生者のせいで、
戦力が大部分、滅んでしまっている事は明白だからな」
サタンは重々しくベリアルに答えた
「はい、サタン様のおっしゃられている通りです・・・
有能な魔に属する者は少なくなっており、
その者達も上位種族のせいか、
自分自身とテリトリーを守るのに精一杯で
こちらに出向く事はできないそうです。
現在、こちらで集められた戦力は
才能がある有能な若い魔に属する者のみとなっております」
ベリアルはサタンに報告した
「ふむ・・・なるほどな、それは仕方ないか。
若い魔に属する者という事は種族的に低い下位の者達か。
才能がある以上、力を付けさせて進化させ、
大きな戦力にするしかないのだな」
サタンはベリアルに確認を取るように答えた
「はい、お察しのとおりです。
現状では育てる以外に戦力アップを
行う事は大変難しいと思います。
才能のない魔に属する者を育てても
捨て駒にしかならないと思いますので
現時点では省かせて頂いております」
ベリアルはサタンに報告をする
「まあ、確かにな。
最初から才能のない者を省いておかないと
時間が無限にあるわけではない以上、無駄になるからな。
ベリアルの判断は正しい。
となると数はさらに少なくなるという事か」
サタンはベリアルの報告に相槌をうった
「はい、数が少ない上に、メスのみとなります。
優秀なオスは度重なる無能な転生者のせいで
大部分が滅んでおり、現状で生き残っているオスは
残念ながら無能者ばかりとなります・・・
有能な魔に属する者ですが
オスの下位に属する者は皆無となります。
上位種族に関しましてはご説明している通り
動く事ができない為、説明を省かせていただきます」
ベリアルはサタンに報告した
「ふむ・・・なるほどな。
オスを戦場にまず最初にいかせるからな。
ましてや下位に属するものならば最前線だろうし、
生きて帰るのは難しいか。
それに比べてメスは子孫を増やすために大事にされて
できるだけ戦場に出さないように囲われていたんだろう。
そのおかげで、優秀な者がメスのみになったという事か」
サタンは納得したようにベリアルに答えた
「はい、有能なメスがいても戦場に出す事はなく、
避難させる事を最優先していたようです。
サタン様のおっしゃられている通り、
子孫を増やす為の道具と思われていたようですね」
ベリアルはサタンに報告した
「有能なら性別関係なく戦場に出すべきだろう。
最後まで有能なメスを使わなかったとはな・・・
性別関係なく、有能でよい働きをしてくれていれば
ここまでやられる事がなく、
巻き返しも行えていたかもしれないというのにな。
やはり、無能な転生者だったようだな。
魔王としての資質がなくても能力さえあれば
なんとかなると思っていたがここまで無能だったとは・・・
余も転生者を甘く見ていたようだ。
まったく・・・無能者ばかりで困ったものだな。
余も見通しの甘さを反省せねばなるまい。
まあ、無能な転生者が全ての魔に属する者を
死に絶えさせる事をしなかっただけマシと考えるしかあるまい」
サタンは顔を歪めながらベリアルに答えた
「仕方がありません・・・
サタン様と同じように私達もここまで
転生者が無能とは思っておりませんでしたから・・・
能力をうまく使えていたのかも疑問ですね」
ベリアルはサタンにそう答えた
「まあな・・・余も甘く見ていたのかもしれん。
まあ、終わった事をいつまでも言っていても仕方あるまい。
そろそろ本題に戻ろうと思うがよいか?」
サタンはベリアルに尋ねた
「はい、問題ありません。
サタン様、お続けになってください」
ベリアルはサタンにそう答えた
「ふむ、何はともあれ、
今ある戦力でどうにかするしかあるまい。
周りを見た限りではそのような戦力はないが
戦力をどこに集めているのだ」
サタンはベリアルに尋ねた
「10km先にあります、魔王の城跡に戦力を集めさせて頂きました。
戦力自体は少ないですが才能はすごくありますので、
サタン様がどのようでもお育てする事は可能かと思います」
ベリアルはサタンに答えた
「ふむ・・・分かった。
余が使いやすいように育てるとしようか。
では、必要がある以外は通信をしないようにする。
神達に勘付かれると面倒なのでな。通信を切るぞ」
サタンはベリアルにそう伝えた
「了解しました。下界の事、よろしくお願いいたします。
いってらっしゃいませ、サタン様」
ベリアルはサタンに答えた
「ふむ・・・では、いってくるぞ」
サタンはベリアルとの通信を切り
魔王の城跡に向かって早足で歩き出した。
次回で初期メンバーが決まります・・・
決めかねてるんですが・・・
ふむ・・・・
感想をお待ちしております。
さてさて、モンスターの進化形をまだまだ募集しています。
例
①ゴブリン→②ボブゴブリン→③グーラ(男はグール)→④ハーフヴァンパイア→⑤ヴァンパイア→⑥ヴァンパイアロード
進化系は6段階でお願いします。
よろしくお願いいします!!設定を作るのに時間がかかっているため
でき次第あげたいと思います。
切実に進化系がほしいので採用されやすいかと思います。
よろしくお願いします