プロローグ2
これでプロローグは終了です。
やっと下界に行きます。
脱字や誤字がありましたら、指摘していただけると助かります。
できれば、感想をもらえるとうれしいです。
神をコケにしているわけではないので怒らないで頂けると幸いです。
会議室から出たサタンは廊下を急ぎ足で歩いていた。
サタンの実力ならば下界を征服する事なんて簡単なことだ。
しかし、サタンが一人で支配しても天界に戻り、
下界を離れた後の地を維持することができずに、
再度、神達に支配を許してしまう。
ならば、重要なのは部下達である。
予想できることではあるが、度重なるクズ共(転生者)の失敗で
下界にいる魔に属する者達は極端に数が少なくなっていると考えられる。
ならば、弱い魔に属する者達を強者に育て上げるしかない。
果たして、そううまく部下が育つかだが・・・
まあ、それはやってみなければわからないというのが
今いえる事実だろう・・・
後は、武装に関してだが・・・
クズ共(転生者)が下界に残しているとは考えられない。
ならば、下界に行くにあたり、ある程度の武器や防具、
道具などの宝物をもっていく必要がある。
使える部下達には装備を渡して強化しなければ
クズ共(転生者)と同じように無駄に部下達が死ぬことになるだろう。
ただ、弱い魔に属する者達に強い宝物を与えても
使いこなす事ができず、また自分の力を過信してすぐに死ぬ運命になるだろう。
所詮は弱者である以上、与えても奪われるだけの存在になってしまう。
貴重な宝物を部下達で無いものに奪われては
持っていく意味がないし、敵を強化させてしまう。
そこを十分考えて行動しなければクズ共(転生者)と同じようになってしまう。
まあ、武装だが、自分の城にある宝物庫から
めぼしい者をもっていこうと考えている。
ならば、まずは宝物庫に行かなくてはな・・・
サタンは宝物庫を目指して早足で歩き出した。
宝物庫についたサタンはそこにある全てを根こそぎ宝物を影に収めていく。
現在いる部下達には事前に必要な武器を与えているため
ここにあるものは使われる予定がないものばかりなのである。
最初は必要な物だけ選んで持って行こうと考えていたが
収められている数の多さと、多ければ使えるものが
あるだろうと考えて全て持っていくことにした。
下界をしても、戻ってこれないわけではないので
いざとなれば戻り、部下に与えれば良いかとも考えていた。
なによりも、これから神の宝物も全て持っていくつもりなので
魔と神の宝物があれば部下も強化できるという考えもあったのだ。
全ての宝物を影に収めた後にサタンを呼ぶ声が聞こえた。
「サタン様!!サタン様はいるかな?」
女性の声が城に響き渡る
「うむ、アスタロトよ、余はここにいるぞ。宝物庫だ」
サタンは女性の声に答えた
「あ、サタン様!ここにいたんだ!探したよ!」
アスタロトはサタンにそう話しかけた
「それはすまないことをしたな。
宝物庫で下界に行く際に持っていく宝物を
影に入れていたところだ。
選ぶつもりであったが全部持って行っても問題ないだろう?
必要な宝物は全て配布したと思うしな」
サタンはアスタロトにそう尋ねた
「うん、問題ないよ。必要な武器は全て配布は完了しているし、
予備の武器に関しては武器庫の方に、まだまだたくさんあるからね。
それよりも、前線に命令は伝えたよ。
いつでも計画は実行できるけど、どうする?
後はサタン様の命令を待つだけなんだけど・・・」
アスタロトはサタンにそう尋ねた
「なるほど、用意が早いな。さすがはアスタロトだな。
お前に任せて本当に良かったよ」
サタンはアスタロトに嬉しそうに話しかけ頭をなでた
「ふふふ、他ならぬ、サタン様の命令だもん!!
アタイ、頑張ってやったんだよ!!」
アスタロトは赤面をしながら嬉しそうに答えた
「ふむ、ありがとう、アスタロト。
これで計画を行う事ができる。
さて、命令を追加するようで申し訳ないが
余が大爆発を起こした後に下界からベリアルと通信を行う。
その通信後にもう一度、前線で神達に攻撃を加えてほしい。
本拠地が爆発で無くなり、動揺している所で
苛烈に攻撃することにより、やつらの被害を大きくしておきたい。
これを行えば、さらに下界での行動の時間を延ばす事ができる。
ただ、長く攻撃を加え無いように頼む。
引き際は大切だからな。余の同胞に大きく被害がでるのは
現時点ではまずいのでな。
アスタロトよ、できるか?」
サタンはアスタロトにそう尋ねた
「なるほど!!わかった!!通信後に攻撃を加えるね。
神達が動揺から抜け出たらすぐに離脱するように
前線には伝えておくよ!」
アスタロトは元気よく質問に答えた
「よろしく頼む。では、作戦をはじめようか。
余は移動を開始する。一時間後に攻撃をはじめるようにしてくれ」
サタンはアスタロトに命令を下した
「了解!!一時間後に攻撃を開始するね!!
サタン様、ご武運を祈ってるね!!」
アスタロトはサタンの命令を復唱し急ぎ足で前線へ向かった
「さて・・・計画を実行するかね・・・・」
サタンは闇に隠れるように姿を消していった・・
深い闇が広がる真夜中に
サタンはとある城の近くに移動をしていた。
サタンは計画の時が来るまで闇に隠れている。
前線での攻撃が始まるまでは、まだ時間があるようだ。
まずは城の周りを確認することから始めよう。
サタンは周りを見渡し始めた。
特に大きな戦力は見張りにはなく、ゼウスの気配もない。
ゼウスは前線にでもいっているのだろう。
やつは、自分を神々しく見せるために
前線の指揮をとって目立とうとしているのだろうな。
むやみに前線に総大将が立つなど馬鹿の極みであるのに、
そんな事にも気がつかないなんてな。
まあ、馬鹿のおかげでこちらは計画をスムーズに進める事ができる。
サタンは微笑みながら時を待っていた。
ふむ・・・そろそろかな・・・
サタンは時間迫ってきたと感じて、時刻の確認をおこなった。
攻撃まで10分を切ったようだな。
さて、神達はどのように対応するか。
いや、ゼウスがいない以上、動揺して対応できないだろうな。
大規模な攻撃は今までにはなかったし、お互いに慎重になり過ぎていた。
部下を消費しすぎると攻撃事態に対応できなくなると考えているからな、お互いに。
しかし、この計画を実行するためには大胆に行動するしかない。
そう、この永遠に続くと思われる戦争の時を変える為に・・・
遠くから「ドカーーン」という激しい爆発音が聞こえてきた。
うむ・・・・爆発音が聞こえる・・・・
なるほど・・・どうやら攻撃が始まったようだな・・・
さて、城の見張りはどう行動するかな・・・
サタンは周りを見渡し始めると
爆発音が聞こえたせいか、城が慌しく動き始めた。
普段は聞かない爆発音のせいか混乱の極みのようになっていた。
さて、この騒ぎに乗じて城に忍び込むとするか・・・
サタンは真夜中の闇に隠れたまま、城の裏口へ侵入していく・・・
そう闇に吸い込まれるように中へ侵入していった。
中に入っサタンは周りを見渡して見ると、そこは調理場だった
ふむ・・・誰もいないようだな・・・
ならば、どうせ全てを消してしまうのだし
下界に下りた時の、食料を確保しておくか。
サタンは調理場の近くにある食料庫に入り
全てを闇に回収していった。
どんどん、食料が闇に吸い込まれていった。
ふむ・・・これだけ食料を回収しておけば、大分もつだろう。
いちお、予備として時限式の魔力爆弾を仕掛けて置くか・・・
サタンは魔力を練り上げて球状を作り
宝物庫に仕掛ける魔力爆弾と
同時に爆発するように仕掛けていく。
これで問題ないだろう・・・では、いくか・・・
大量にあった食料を全て回収し、魔力爆弾を仕掛けた後、
調理場から廊下へと移動を開始した。
外は騒がしいが、城の中は静かなものだな・・・
前線の攻撃のせいで城にいた神達も
戦いにいったようだな・・・計画通りだ・・・
サタンは闇をまとったまま宝物庫に行くべく、
神器のエネルギーが強い場所に向かって
廊下を急ぎ足で歩いていった。
ほう・・・どうやら、ここのようだな・・・
サタンは豪華な分厚い扉を見つめながら
どうやって破ろうか考えていた。
ふむ・・・仕掛けも罠もなしか・・・
どれだけ警戒心がないんだ・・・
やはり神達は馬鹿ばかりのようだな・・・
これならアンロックですぐに解除する事ができる・・・
サタンは素早くアンロックを唱えて扉を開けて中に滑り込んだ。
なるほどな・・・大分、溜め込んでいるようだな・・・
宝物庫の中はたくさんの神器であふれ返っていた。
大量だな・・・闇に取り込むのに時間が掛かりそうだ・・・
サタンは鯨が宝物を飲み込むように闇を広げて回収して行った。
ふむ・・・なかなか使える宝物が多いな・・・
しかし、神達は宝物をコレクションばかりして
実際にはあまり使用していないみたいだな・・・
武器や防具、道具などは使わなければ意味がないだろうに・・・
正義の名の下に下界からも集めていたんだろうな・・・
愚かとしか言いようがない・・・だが、そのおかげで、
余が全てを回収して、有意義に使ってやるのだからな・・・
ありがたく頂戴しておこう・・・
サタンは嬉しそうに笑いながら宝物を回収していった。
ふむ・・・全ての宝物を回収し終えたな・・・
さてさて、計画通りに仕掛けを施すか・・・
だが、まずは下界へのゲートを先に作っておかなくてはな。
先にゲートがないと爆発に巻き込まれ脱出が行えなくなる。
サタンは下界へ続くゲートを作る為に魔力を練り始めた。
ピシッピシッ・・・空間にヒビができていく。
サタンが魔力を練る度に、空間のヒビがだんだんと広がっていった。
空間にドアのような形にヒビが広がっていく。
細かいヒビが広がった後に、
ガシャンというガラスが砕けた音が響き渡り、
ドアのような形になった黒い空間がそこに出来上がった。
ふむ・・・これで下界に行く為のゲートが出来たか・・・後は・・・
巨大な魔力爆弾を作るために魔力を最大限に練り上げていく。
パチッパチッパチッ・・・あたりに魔力の反発音が響き渡る。
次第に大きくなる音、そしてサタンはより魔力を練っていく。
魔力の塊は直径5m程だが、練りこまれた魔力量は
かなり強く簡単に星が砕けるぐらいに込められた。
これだけ、込めておけば城を含めてここいら一体は
全て破壊することができるだろう・・・
一分後に爆発で大丈夫だな・・・
では、神達よ・・・達者でな・・・ククク・・・
サタンは楽しそうな笑みを浮かべてゲートを潜った。
ゲートを完全にサタンが閉じてから、
しばらく後に魔力爆弾が爆発した。
その威力は城を含むあたり一面が焦土化しても収まらず
炎がいつまでも消えなかった・・・・
どうでしょうか?やりすぎたでしょうか・・・
感想をお待ちしております。
さてさて、モンスターの進化形をまだまだ募集しています。
例
①ゴブリン→②ボブゴブリン→③グーラ(男はグール)→④ハーフヴァンパイア→⑤ヴァンパイア→⑥ヴァンパイアロード
進化系は6段階でお願いします。
よろしくお願いいします!!設定を作るのに時間がかかっているため
でき次第あげたいと思います。
切実に進化系がほしいので採用されやすいかと思います。
よろしくお願いします