プロローグ1
熱砂が時間が空きすぎてモチベーションが下がってしまった為、
新しいのを書いてみました。
ご感想をお待ちしております。
遠き時代からあくなき戦いが終わりなく続いている。
かたや神を纏め下界を正義という名のもとに支配を企む絶対神「ゼウス」
かたや魔を纏め下界を欲望という名のもとに支配を企む魔王「サタン(サタナエル)」
戦いは苛烈なまでに凄まじいものであった。
初めは「ゼウス」と「サタン」だけの喧嘩であったが
長い年月の経過と伴に神と魔を巻き込んだ
激しい戦争にかわっていった。
その戦いは凄まじく木は全て枯れてしまい大地は荒れ果て、
湖は血の湖かわり、ふく風は毒の風となって吹き荒れている。
見るも無残なものである・・・
大地は魔界そのものにかわってしまっていたのだ。
それでも、神と魔の戦いは終わる事がなかった。
いや、終わらせることができなくなっていたのだ。
いまさら、戦いを止める方法がなかったのである。
このままでは永久に決着がつかないと考えた
魔王「サタン」はある企画を実行することにした。
計画・・・それは異世界にいる人間を転生させて下界に送りこみ、
魔王として下界を支配させようと考えたのだ。
これにともない計画を実行した。
順調に計画通りに転生が成功し魔王として支配地を広げていった。
しかし、転生させた人間の質のせいか相次ぐ失敗により
計画が思い通りにいかず、下界の魔王は滅ぼされてしまう。
一度目の失敗を糧にして、何度か同じように計画を実行するが
思うように進めることできず魔王は滅ぼされてしまった。
魔天歴25000年
魔王「サタン」は度重なる失敗を糧に
今までの計画では結果がでないと考え、
より高度な計画にすべくあるプランを実行しようと考えた
それは・・・・
とある王城の会議室にて
端正な顔立ちの男性と二人の綺麗な女性が話していた。
「ふむ・・・なるほどな・・・今回も失敗か・・・
やはり、人間の質が良くないのだろうか・・・」
サタンはこめかみを揉むようにしながら話した
「はい、そうかもしれません・・・
ただ、このまま同じことを繰り返しても
大した効果は見込めないかと思われます」
沈痛な面持ちで黒髪のスタイルの良い女性が話した
「ふむ・・・ベリアルの言うとおりだな。
このまま同じ事を繰り返しても変わらないだろう」
サタンはベリアルにそう答えた
「では、どのような手を打つつもり?
神達の攻防であまり大きな事は出来ないと思うな?」
明るい口調で赤毛のスタイルの良い女性が話した
「アスタロト、確かに神達が余の行動を見過ごすわけがない。
大きな事ではないが、実は考えていないこともない」
アスタロトの質問にサタンが含みのある言い方で答えた
「どのような手でしょうか?
サタン様のお力になれるのでしたら私はなんでもします」
ベリアルはサタンに話かけた
「ふむ、現状では異世界からの魂を使い
転生させて下界に送る言うことをしている。
だが、いくら能力を付けてやっても
下界の勇者や聖職者に倒されてしまっているのが実態だ。
これはゼウスが何かをやっているのだろうと予想できる。
ここまでは大丈夫だな?」
サタンはベリアルとアスタロトが頷くのを確認し話を続ける
「これを打破する為にお前達には寂しい思いをさせてしまうが・・・・
俺自身が下界に行き、まとめあげようかと思う」
サタンはベリアルとアスタロトにそう告げた
「お、お待ちください!サタン様が直接行く必要はありません!!
サタン様はこの魔界の支配者なのですから
ここを離れて行動するのは賛成できません!!
他の者を派遣するべきです!!」
ベリアルは興奮して顔を赤くしながらサタンに訴えた
「確かにベリアルの言いたい事は分かる。
だが、他の者を前線から下ろす事はできん。
少なくなった前線の勢力では神達を支えきれないだろうし、
それを利用して神達が勢いをましてしまうだろう。
ならば、後方にいる余が一人で下界へ行くのが順当だ。
ここで戦争を続けてもなんら変わらん。
この永久に続く戦争を変革させる為に余が下界に行き、
神どもに終わりをしらしめてやる」
サタンはベリアルに諭すように答える
「し、しかし・・・サタン様と離れるのは・・・・」
ベリアルはサタンにすがる様に話す
「ベリアルは寂しがりやだな。安心しろ。
ちゃんと通信は出来るようにする。
それに転生するわけではないんだ。
緊急事態にはちゃんとこちらに戻ってくるようにする」
サタンはベリアルに優しく話しかけ頭をなでた
「サ、サタン様・・・わ、分かりました。
サタン様のおっしゃる通りにします」
ベリアルは赤面をしながら嬉しそうに答えた
「うむ、ベリアルは賛成してくれたか。
アスタロトはどうだ?賛成か?」
サタンはアスタロトにたずねた
「うーーん、賛成はできないかな。
現在の前線での戦いは均衡しているけど
サタン様が抜けて、その情報が神達に漏れたら
神達が勢いを増して、攻撃が苛烈になると思うしね。
そうなると、こっちの被害が大きくなるかもしれないし
なによりも、リーダーが抜けちゃうとまずいしね。
だから、アタイは反対かな」
アスタロトがサタンの質問に答えた
「確かに余がいなくなる事により、戦況が変わるかもしれない。
だが、このまま戦争を続けてもなにも変わらない。
新しく何か手を打たなければ戦争を永久に続けなくてはならない。
まあ・・・ただ、余も同胞の被害が大きくなるのは困る。
そこで、余は神達に大打撃を与えるべく策は考えてある」
サタンはアスタロトの質問に答えた
「その策ってなに?もし、神達に大打撃を与えられるなら
サタン様が下界しても問題はないよ。
もちろん、本当に大打撃が与えられるならだけどね」
アスタロトはサタンに試すように言う
「な!アスタロト!サタン様にそのような言い方はいけません!!」
ベリアルはアスタロトを攻めるように言う
「でもさ、サタン様が下界に行って、こっちの戦争で負けたら
意味がないからさ。ちゃんとした策がないと認めることは出来ないよ」
アスタロトはベリアルに答えた
「そ、それはそうですが・・・サタン様にその様に言うのは・・・」
ベリアルは動揺しながら言う
「ベリアルよ、余は気分を害したりしていない。
お前の気持ちは嬉しいが、心配しなくても余は大丈夫だ。
確かにアスタロトの言うことはわかる。
神達に大打撃を与える策の詳細を
話したいと思うがよろしいか?」
サタンはベリアルとアスタロトが頷くのを確認し話を続ける
「実は大打撃を与えるのは簡単なことだ。
まずは、わが軍の攻撃を前線に集中させる。
これにより、神達の目を中央に集中させ事ができる。
この攻撃は出来るだけ苛烈にしてもらえると
作戦は成功しやすくなるだろう。
前線での攻撃が行われている隙に余が単身で
神達の宝物庫に侵入し全ての宝物を影にて回収する。
全ての宝物の回収後に
余の限界まで高めた魔力で大爆発を起こす。
大爆発により、神の城やその周辺を全て焦土にする事が可能だ。
神達は宝物もなくなり、大爆発での復興をする為に、
大規模な戦闘を行う事ができなくなるだろう。
余が下界で行動する為の時間は多く稼げるはずだ」
サタンはベリアルとアスタロトにそう告げた
「確かに、それをやれば大打撃は与えられるね。
ただ、なぜ宝物を回収するのかな?
それに大爆発を起こしたらサタン様が
脱出できなくないんじゃないかな?」
アスタロトがサタンに尋ねた
「アスタロトが余を心配してくれるとはな」
サタンはアスタロトに嬉しそうに話しかけ頭をなでた
「ふふふ、アタイだってサタン様を心配するよ。
当たり前じゃないか」
アスタロトは赤面をしながら嬉しそうに答えた
「そうか。アスタロト、ありがとうな」
サタンはアスタロトに嬉しそうに答えた
「わ、私もサタン様が心配です!!単身で神の城に行くなんて!
私もついていきます!!!」
ベリアルは興奮して顔を赤くしながらサタンに訴えた
「ベリアルもありがとう。
お前達が余を心配してくれるのは大変嬉しく思うぞ。
ただ、単身で行かないといけない理由がある。
順番に話すとしよう。
まずは、アスタロトがいっている宝物庫に関してだが、
あそこには神達が集めた神器がたくさんあるそうだ。
武器や防具、乗り物など全てを回収することにより
戦力低下を行う事ができる。
では、なぜ単身でいかないといけないかという理由だが
余の限界まで高めた魔力を放出した後に
そのまま下界に下りようかと考えている。
余の安全も確保でき、大爆破を起こす事ができので
一石二鳥というわけだな。
ただ、単身でいかなければついてきたものが
帰れなくなってしまうのでな。それでは余が心配で
計画を正確に進める事ができない」
サタンはベリアルとアスタロトにそう告げた
「なるほど、そういう理由で宝物を回収するのか。
確かに納得できるね。単身でいく理由も筋が通ってる」
アスタロトは納得するように答えた
「でも・・・単身でサタン様が行くのは心配です・・・」
ベリアルは不安そうにサタンに答える
「ベリアルよ・・・分かった。では、無事に下界した後に
こちらから、通信を送ろう。余も地上での使える戦力の
確認を行いたいからな。ベリアル、それでどうだろうか?」
サタンはベリアルにそう提案をした
「分かりました。絶対に下界に降り立った際に通信を
頂けます様、よろしくお願いいたします。
それまでに、地上でのサタン様が使える戦力を整えておきます」
ベリアルはサタンにそう答えた
「うむ、ベリアル、よろしく頼む。
アスタロト、計画はこれで行きたいと思うが問題ないか?」
サタンはベリアルとアスタロトにそう告げた
「了解、問題ないよ。前線の指示はアタイがやっとくね。
でも、リリス様はどうするんい?」
アスタロトはサタンに尋ねた
「リリスか・・・悲しむだろうがこちらにはいつでも帰ってこれる。
戦いに変革を促すためにお願いするしかないだろうな・・
ということで、どうだろうか?リリス、
ドアから覗いていないで入って来い」
サタンはドアに目を向けて話しかけた。
ベリアルとアスタロトはまったく気がついていなかったらしく
サタンの目を向けたドアに急いで目を向けた
「あらあら・・気がついていましたの?いやですわ」
優しい笑みを浮かべながら金髪のすごくスタイルの良い女性
リリスがドアを開け、室内に入ってきた。
「お前の気配に気がつかないはずないだろ?
余とお前は何万年、一緒にいると思っているんだ」
サタンは笑顔でリリスに話しかけた
「ふふふ、そうですわね。何万年でしょうね・・本当に
長いですわね・・・この戦争がはじまってからは
一緒にいられる時間が減って寂しく思いますわ」
リリスは寂しそうに答えた
「確かにな・・・だが、今回の計画で戦争を終わらせる事が
できるかもしれない。寂しい思いをさせて申し訳ないが
この計画を実行させてほしい」
サタンはリリスを抱き寄せながら話しかけた
「サタン様が決めたことですもの、反対なんていたしませんわ。
ただ、あまり長い間、離れないでくださいましね」
リリスは嬉しそうにサタンに答えた
「分かっている。通信はとるつもりだし、
下界には転生したわけではないのでいつでも帰ってこれる。
まあ、できるだけ下界で戦力を作らないといけないがな」
サタンはリリスの抱きしめながら答えた
「分かりました。サタン様、いってらっしゃいませ。
いつまでもお待ちしておりますわ」
リリスはサタンに笑顔で答えた
「ありがとう、リリス。では、計画を実行しようと思う。
ベリアルは今の下界の勢力がどれぐらいなのかと
集められるだけ集めてほしい。時間がないから
あまり集めることが出来ないだろうがよろしく頼む」
サタンはベリアルに目を向けて命令をした
「は!了解しました。下界の戦力と、部下集めを行っておきます」
ベリアルはサタンに目を向けて答え、会議室を出て行った
「アスタロトは前線の戦力の集中と
部下達に計画を理解させて当たらせるように頼む。
どれだけ、苛烈に攻撃できるかに掛かっているからな」
サタンはアスタロトに目を向けて命令をした
「了解!じゃあ、アタイは前線に向かってくるね」
アスタロトはサタンに目を向けて答え、会議室を出て行った
「では、リリス。いってくる。なにかあればすぐに駆けつける。
あまり、無理をしないようにな」
サタンはリリスをもう一度、抱きしめてから答えた
「はい、いってらっしゃいませ。いつまでもお待ちしておりますわ」
リリスはサタンに抱きしめられたまま、答えた
「ありがとう・・・では、余も準備をするか」
サタンはリリスから離れ会議室をでていった
「無事に帰ってきてくださいましね・・・サタン様・・」
リリスはサタンが出て行った会議室のドアを見つめながら
つぶやくようにそう話した・・・
どうだったでしょうか?
感想を頂けるとモチベーションがあがるので
お願いいたします。
また、モンスターの進化形を募集します。
例
①ゴブリン→②ボブゴブリン→③グーラ(男はグール)→④ハーフヴァンパイア→⑤ヴァンパイア→⑥ヴァンパイアロード
進化系は6段階でお願いします。
よろしくお願いいします!!設定を作るのに時間がかかっているため
でき次第あげたいと思います。
切実に進化系がほしいので採用されやすいかと思います。
よろしくお願いします