プロローグ
どうも初めましての方は初めまして。
恋愛系は初挑戦なので、ちゃんとした形になるかは分かりませんが、それでも構わないという方はどうぞ読んでやって下さい。
感想等お待ちしております。
今、僕の家には同居人がいます。
学生にしては大きな下宿先で暮らしているので、喋り相手がいるのはとても喜ばしいことです。
ここで、一癖も二癖もあるその同居人を紹介しようと思います。
まず、女の子です。
その時点で何とも危ない雰囲気かと思われるかもしれませんが、ある意味危険なので同居をせざるを得ない事情があるのです。
その生態(?)とは――
「ねぇ、遥明。 携帯貸して?」
「ダメだってば。 また襲いに行く気でしょ?」
「大丈夫。 段階は踏んでいる」
「いやいや、どんどん近付いているのを知らされるのは相手の恐怖を増長させるだけだから!」
今のやりとりでお分かり頂けなかった方への正解発表をしますと、彼女は和製メリーさんです。
ある出来事があって以来、彼女は僕と一緒に暮らすことになり、明日に高校の入学式を控えています。
「……遥明が嫌なら止める」
「うん、嫌だから止めてね? あと、絶対明日携帯貸してとか言わないでね?」
「……分かった」
和製メリーさんは納得したようで、一つ小さく頷いてくれた。
見た目は大人しめの美人なのだが、困った行動がずばりメリーさんだ。
要するに、気に食わない人を見てはその夜、凶器片手に携帯電話で相手を恐怖に陥れながら近付い行き、最後に後ろからその人を殺害する。
有名な都市伝説だが、僕も実在するとは思ってもみなかった。
あの冬の日に、あんな事件が起こったのも、まだ現実味が湧いていない。
目の前の少女が、真夜中の道で紅に染まったナイフを握っていたなんて……。
ここまでよくぞ辿り着いて下さいましてありがとうございます。
更新は不定期になりますが、それでも読んで下さる方がおりましたらどうぞよろしくお願い致します。