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エピローグ
「同好会に入らない?」
誘われたのは翌日。帰りの片付けをしている最中だった。
「えっ?」
彩加さんのその言葉に、驚きを禁じ得なかった。
「ヒロくんなら私は入ってくれていいと思う。琴の練習ならみんなが教えてくれるから、そんなに苦労しないと思うの。部に昇格するためにヒロくんの力が欲しいな。」
先輩に目配せをした。
「私は賛成だ。新聞部の活動もそれほど忙しいものではない。いいんじゃないのか。」
「本当にいいのかな。」
「べ、別に私は止めはしないわ。」
「私も章裕君に入って欲しい。」
姫乃や弧詠にまで促された。
「じゃあ、入りますよ。」
みんなが言うのなら、入ろうと思った。それに僕もみんなと一緒に演奏がしたいと思っていた。
「やった!」「これからもよろしく。」「会員が増えて嬉しいよ。」
こうして合宿は終わった。姫乃に弧詠に彩加さん。みんなに迎えられて僕は新たな一歩を踏み出すことになった。
これで連載は終了です。
ご愛読ありがとうございました。
本当はもっといちゃいちゃさせたかったのですが経験不足でした。
先生、らぶらぶな世界を表現したいです……