表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/25

06 私が相手です!

「アルちゃん、私には何も出来ないのですか? 彼女を助けたいのです!」

「君のその思いは本当かい?」

「もちろんです! 私に戦う力を下さい」

 すると、アルはしっぽをくるりと回してマジカルコードを出した。

「それが君の力だよ。さぁ、かなたを助けるんだ!」

「はい!」

 まひろちゃんはそう言って、マジカルコードを握りしめた。まばゆい光がまひろちゃんを包みこむ。

「なんですって?! 新たな魔法少女だと?!」

「よそ見をするなーっ!」

 私はパンチを繰り出したが、そのまま掴まれ投げ飛ばされた。

「きゃぁっ!」

 私は着地出来ず、まひろちゃんたちの近くに飛ばされた。

「いてて……」

 横を見ると、まひろちゃんが変身していた。黄色を基調とした可愛らしい衣装だった。

「まひろちゃん、そのかっこうは……」

「かなたさん、私も魔法少女になれました。見てて下さい!」

 そう言ってまひろちゃんはキラメキに向かっていった。

「今度は私が相手です!」

「何人こようが同じこと」

「はあぁっ!」

「くっ!」

 まひろちゃんの拳がキラメキに当たった。その勢いに負けてキラメキがよろける。

「先ほどの娘とは力の入り方が違うようですね」

「私は少し武術を習っているので」

「なるほど……しかし、しょせんは小娘に違いない!」

「負けません!」

 そして、まひろちゃんとキラメキはお互い拳や足技を繰り出して戦った。

「すごい。あのキラメキと互角に戦っている」

「まひろちゃん……」

 私は見ていることしか出来なかった。

「しつこいですね!」

「くっ」

 キラメキに攻撃されて、まひろちゃんはガードしたが私の所まで飛ばされた。

「お前たちの相手は、こいつらで十分です」

 そう言うと、キラメキは指をパチンと鳴らし、炎の人影を大量に出してきた。

「ま、またあの技……」

「私に任せて下さい!」

 すると、まひろちゃんは手を叩き両手に黄色い光をまとわせた。

「ミラクルチェーン!」

 まひろちゃんのかけ声とともに、黄色い光の帯が炎の人影を捕えていく。

「今です、かなたさん!」

 まひろちゃんに言われて、私はハッとする。そして私はステッキを構える。

「ライトシャワー!」

 今度は炎の人影を全部消すことに成功した。

「ちっ……今日のところは退きましょう」

 キラメキはそう言うと姿を消した。結界も解けて辺りは明るくなった。

「やばい! 人が来る前に変身解かなきゃ!」

 私たちは慌てて変身を解いた。

「ふー。これでなんとか大丈夫だよ……」

 私がほっとしていると、まひろちゃんが私の手を握る。

「では改めて、これからよろしくお願いします、かなたさん!」

「う、うん。よろしくね!」

 こうして、私には心強い仲間が出来ました。

 でも、このモヤモヤは一体なんだろう……

 私は、まひろちゃんに気づかれないように胸に手を当てた。


 キラメキは城の中を歩いていた。すると、前から紫色の髪の青年が歩いてくる。

「また失敗したようだね」

「ササヤキ……」

 ササヤキと言われた青年はくすりと笑う。

「何がおかしいのですか!」

「いいや。よく何度も失敗して戻ってこられるなーっと思ってね」

「なんですって?!」

 キラメキは怒りを露わにして、ササヤキに掴みかかる。

「僕に怒ったってしょうがないだろ? それよりも、ジャーク様がお怒りだよ」

「ちっ……」

 キラメキは手を離すと、ササヤキに背を向けた。

「キラメキ、君にはもう後がないんだよ。だから、君にいいものをあげる」

「いいもの?」

 ササヤキはキラメキに近づき黒い球のようなものを渡す。

「これはなんだ?」

「魔法少女を倒せる力だよ」

「それは本当ですか!」

「本当だよ。だから頑張ってね。ジャーク様も喜ばれるよ」

「わかりました……」

 キラメキはそう言うと、ササヤキに背を向けて歩き出した。

「いい成果を期待しているよ……」

 ササヤキは文字通り小さな声で囁いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ