表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/25

21 ササヤキも合流。これはデートですか?

 まひろちゃんはササヤキの腕を掴んで離さない。ササヤキもおかしいと思い振り向いた。

「なんのつもりだ」

 すると、まひろちゃんは笑みを浮かべた。その笑みはいたずらっ子の顔だった。

「あなたにも私たちとついてきてもらいます!」

「はぁ? 君は何を言ってるんだい?」

 ササヤキは呆気にとられていた。もちろん私たちもである。

「そ、そうだよまひろちゃん! ササヤキ困ってるよ」

 てゆーか、嫌がってるよ。私はそう言おうとしたが、まひろちゃんが先に話しだす。

「あら。せっかく出会えたのにもうお別れなのはさみしいでしょ? だから私たちのショッピングについてきて下さい」

「……」

 ササヤキはじっとまひろちゃんを見る。そしてまこちゃんに視線をうつす。

「まこは、それでいいのか?」

 言われたまこちゃんは笑顔になり頷いた。

「もちろんです! 一緒に行きましょう!」

「決まりですね。じゃぁ、行きましょうか」

 まひろちゃんは、やっぱりすごいな。私たち3人とササヤキは苦笑いを浮かべた。

 それからカフェを出て、ショッピングモールに行った。ここは私たちの街の中で1番大きな所である。

 中に入るといろんな店があり、私は皆から離れてしまいそうだったので、まひろちゃんが手をつないでくれた。

「かなたさん、興味があるのはいいですが、離れないようにして下さいね」

「う、うん。気を付けるよ」

 そして、目的地である洋服屋さんに着いた。皆それぞれ気に入った服を試着していく。

「ササヤキさん、これとこれならどっちがいいでしょうか?」

 まこちゃんは、キャラクターがのっている服と、緑のチェックの服を見せた。

「僕はそういうセンスはわからないよ」

「そうですか……」

 まこちゃんがしゅんとしていると、ササヤキが緑のチェックの方を指さす。

「でも、まこはこっちの方が似合うんじゃないかい?」

「ありがとうございます! 早速着てきますね」

 まこちゃんはササヤキが指さした方の服を持って試着室に入った。

「人間って不思議だな。こんな事で喜ぶのか」

「それは、あなたが選んでくれたからだよ」

「僕が?」

 私は2人の事が気になったので、近づいてみた。

「そうだよ。まこちゃんが出てきたら何か言ってあげてね」

「なんだそれは……」

 ササヤキは難しい顔をしてそっぽを向いた。

 あー、やっぱりまこちゃん以外はそんな態度なのね。

 私が呆れていると、まこちゃんが着替えを終えて出てきた。

「ササヤキさん、どうでしょうか……」

 まこちゃんの姿を見て、ササヤキは固まっていた。

「ササヤキさん?」

「ちょっと! 何か言いなさいよ」

 私が小声で耳打ちすると、ササヤキは我に返った。

「いいんじゃないかい? よく似合っているよ」

「本当ですか! じゃぁこれ買います」

 よかった、よかった。一時はどうなるかと思ったけど、なんとかなったみたいね。

 他の皆も気に入ったのがあったみたいで買い物を済ませていた。

「あら? かなたさんは何か選ばないんですか?」

「うーん、私はいいかな。どれがいいかわからないし」

「そんなもったいない! なら、私が選んであげます」

「えっ! いや、遠慮しとくよ」

「そうですか?」

 まひろちゃんは首を傾げていたが、私は力強く頷く。

「おーい、あたしたちは終わったぜ。まひろ、まだ行きたい所あるのか?」

「ふふふ。私の中ではこれがメインイベントみたいなものですからね」

「メイン?」

 そしてまひろちゃんは、皆に振り向き右手を前に突き出した。

「では、これから皆さんでプリクラを撮ります!」

「えーっ!」

 さすがにこれには驚きだった。あんまりないよ、プリクラ撮るの。

 私は驚きを隠せなかったが、他の皆も驚いていた。

「やはり記念に何か残したいじゃないですか。だからプリクラ撮りましょう?」

「私は別に構わないけど……」

「あたしはそういうガラじゃないからな……」

「僕も遠慮したいね」

「早乙女さん、スマホのカメラで撮るのはだめなの?」

「お、いいね。それならあたしも賛成だよ」

「まひろちゃん、今日はそれで我慢して下さいね」

 まこちゃんに言われて、まひろちゃんは思いっきり落ちこんでいた。

 なんだかかわいそうだったので、私はまひろちゃんに近づいて耳打ちした。

「まひろちゃん、今度は2人でプリクラ撮ろうね」

「かなたさん……!」

 さっきまで泣きそうだったまひろちゃんは笑顔になり私の手を握った。

「じゃぁ、そろそろいい時間だし帰ろうか」

「あっ、待って下さい。最後に行きたい所があるんです」

「なんだ、まだあるのかよ……」

「いいじゃない、結城さん。それで、早乙女さんが行きたい所ってどこなの?」

「それは……」

 それから皆で歩いていくと、目的地が見えてきた。

「神社?」

「はい。今日の事をお願いしていたので、お礼を言わないと」

「へぇー、そうだったんだ」

「それなら、皆でお願いしましょうか」

 あかりさんの言葉に全員が頷く。しかし、ササヤキは少し皆から離れた。

「ササヤキさん?」

「敵だった僕は、神に願う事なんてないよ」

「いいじゃない。今は敵も味方もないでしょ?」

 私がそう言うと、まこちゃんがササヤキの手を取って私たちの所まで連れてきた。

 そして、全員お金を入れて(ササヤキの分はまこちゃんが出してました)お願いをしました。

 今日は楽しかったな。こんな日がずっと続きますように。

 私はお願いをすませたので周りを見ると、まだ皆はお願いしていた。

 つばさちゃんはすごい祈ってたけど、一体何をお願いしているんだろう。

 私は早く終わったので、先に出口の方へ歩いていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ