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第26話「えっちなことをしたいなら」

 その話を聞いて僕は、しおちゃんに優しく返事する。


 「そういってくれてありがとう。それじゃお言葉に甘えさせてもらって、しおちゃんが話してくれた形にさせてもらうね」


 こうして僕は初めて告白されたしおちゃんへの返事を近日中にさせてもらう事となり、その後は2人で普通に入浴して大きな展開はなく、ゆっくりしおちゃんのお城で生活していった。


 そして次の日の夕方、営業再開前日に僕がしおちゃんのお城で、営業再開に向けて色々自分なりに考え ていると、なぜかしおちゃんがスマートフォンのメール画面を見なから僕にこう言ってきた。


 「将史くん、今、女長の桜から何故かうちのスマホのメールに『メイド長に桜の家まで来てほしいことを本人に伝えてくれない!?急用だから』って届いてるからいってあげてくれない!?」


 その話を聞いて僕は、しおちゃんにこう言ってから急いで桜の家に走って向かう


 「え、そうなの?分かった!それじゃ今から桜の家に行ってくるよ!教えてくれてありがとう!」


「せんせん良いよ!事故らないように気をつけるんやで!!」


 そして走って桜の家があるみかん荘の307号室に辿り着く。


 ノックをしようとしたら、いきなり本人が出てきて一言声をかけてから僕の左手を強くひっぱって家の中に連れ込んでいく。


 「あ、あんた。ちょっと来て。話したいことがあるから、ついてきて!」


 「分かった!ぜんぜん良いけど、どうしたの?」


すると桜の部屋で、桜のイライラ気味の表情でこう言ってくる。


「おとといのだけど、本当にえっちなこと、小春と2人でしてないの?」


僕はまじめな表情で堂々と桜に返事をしながらしっかりと頭を下げて謝る。


「してないよ。ってかするわけないか。僕は言われた事は守ってるから、たとえ相手の人からされそうに なっても、ちゃんとラインをひいてしてるつもりだから‥。桜を不快な気持ちにさせてごめんなさい」


 すると桜が急に下を向いて泣き出しなから小さめの声でこう言った。


「ううん。あたいほうこそごめん。でもおとといの小春とあんたの姿を見てしまうと、すごくえっちな事しちゃったんだって勝手に決めつけちゃって。まぁ、別に法律上では18歳以上なら、あんたが誰とえっちなことをしようが自由って言えばそうなんだけど。でも改めて言わせて、えっちなことをしたいなら他の従業員の女性とじゃなくてあたいにしてほしい!」


 

僕は、桜の様子を見て、桜の目から出てきている涙をティッシュで、そっとさりげなく拭いてあげながら返事する。


 「そうだったんだ。分かった。えっちなことをしたくなったら桜にさせてもらうね!」


 すると桜がすごく顔を赤くなら少し大きめの声でこう言ってくる。


 「ふいてくれてありがとう!ねぇ、あたいが今、してほしい事って何か分かる?」


 僕はこの時、全く自信はなかったが自分が思う方法で、桜の唇に優しくキスをしてあげる。


 すると、桜はすごくうれしそうな表情をしなから、そのまま僕を強く抱きしめてくれて、このキスは気づけば30分くらい続いていた。


 おたがいすごく胸がドキドキした状態が続いている。


 こうして桜との関係もなんとか元の状態に戻り、これで最悪の状態は間逃れた。 


  そしていよいよ明日は僕を含め、従業員全員待ちに待っていた「メイドカフェさくら」の営業が再開されると同時に僕も本格的なメイド長としての仕事が始まっていく事となる。


 はたしてどうなっていくのだろうか‥

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