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第17話「いざ、新年度会へ」

 メイドカフェさくらの営業期間に向けて従業員の服のチェックを行っていると汐花と女長の桜との間で、トラブルが発生してしまった。


 とんでもなことになってしまったが、それをメイド長である僕がなんとか解決させることが、出来てついに平井彩さんのチェックをこれからしていくところである。


 すると平井さんがものすごく表情を曇らせて、暗い表情で、やや下をむきながら小さな声で自己紹介をしていく。


「あ、あの私は平井彩と言います。なかなかテンションが高くなれませんが、よよ、よろしくお願いします。そ、そ、それで服のほうはどうですか?」


 服装はすごくしっかりしていて体型も特に普通で問題なかったのだが、個人的にはこの暗さがどうしても気になってしまい、少し訪ねてみることにした。


「平井さんですね。よろしくお願いします。ところでお客様、ご主人様に接する時も、こんな感じなんですか?」


 僕がその質問をすると平井さんが小さな声でぼそっと返事をしてくれる。


「はは、はい。おお帰りなさいませ、ご、ご主人様って感じですね……」


 この特僕は、平井さんのキャラ設定がヤンデレタイプ、つまり常に病んでいる状態のことを表すのだが、これは、これからすごく色々悩み事を聞いてあげないといけないと強く感じた。


 そして僕は平井さんにふつうに返事をしてから新年会の話を従業員全員にしていく。


「そうなんですね。平井さん教えてくださってありがとうございます。と言うことでみなさんの服のチェックが終わりました。それではこれから近くのお店に移動しまして、新年会という会をさせていただきたいと思います。そのため皆さん荷物などを持ちまして移動の方をお願いします」


 僕がそう言うと、桜を含め荷物の中身を各自で確認してから近くのお店に移動すると、意外と小さめのお店である代わりに外であるため、1つのテーブルに6つの椅子がセットされている。


 店全体では7テーブルの42個の椅子があって、僕が入り口付近を座ろうとすると従業員皆んなが集ってきてしまい、真っ先にやってきた奈々ちゃんが笑顔でこう言ってくる。


 「それじゃ、あたしもここにしようっと。ちょっと隣、失礼します」


 すると桜がイライラの気味の表情をしなから奈々ちゃんは反対で、僕の隣にすわりなからこう言った。


 「あたいはここがいいね。奈々がそこにいるのはちょと気になるけど…」


 そして僕が左右に女性から囲まれてドキドキしてしまっていると、なかなか僕と向かい側の席に座ろうとしてこない。


 それに対して困っていると、桜が小声で僕に今の状態について教えてくれる。


 「あんた、今会議とかでもないのに、どうしてこんなに他の従業員が集って来てるのか言ってあげる。あんたのことが気になってるからだよ。だから出来るだけ、あんたから全員に話しかけてあげたほうが良いよ。」


 「そ、そうなの!?桜がそう言うなら自分なりにちょっとしてみるよ」


 僕は桜に小声で返事をしてから、とりあえず奈々ちゃんに話かけてみることにした。


「奈々ちゃんは、どの飲み物とかにするのかな?」


 すると奈々ちゃんがものすごく笑顔で話しかけてくる。


「あたしは、メロンソーダのLサイズのフロートつきにしようかなって思ってます。小川メイド長は、何にするんですか?それとも大人ですからチューハイとかビールですか?それともコーヒーとジュースとかですか?」


 僕はテーブルの上にあるメニュー表を見ながら奈々ちゃんに返事をする。

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