第16話「信じてあげよう」
その話を聞いて僕は、汐花がこう言うことをしてしまった理由が分かってきたため確認してみる。
「ということは、つまりしおちゃんは、自分の胸を見せるためにわざとブラジャーの紐を片方外して、それを僕にゆっくりで良いから直してほしかった。そうしていくことで、しおちゃんの男ぎらいを少しずつ治していくと言うことかな」
僕がそう言うとしおちゃんは、すごく納得している表情で、ニコッとしながらもう一つのブラジャーの紐を外しながらこう言った。
「そう、そういうこと!さすがメイド長だね。話の理解が超早い!ちなみにこのひもは、下と上の紐をカチッと合わせて音がなったらそれですぐ直るから。それでどう?うちのこの大きい果物は?せっかく2人きりになったんだし、もう片方も外そう。さて、これで大きい果物が2つになったよ!本当にうちのことを高く評価してくれていて、うちのイヤな記憶を少しでも消したいと思うのなら、ちゃんとうちの両方の胸を見て、うちが良いよって言ったら両方のブラ紐をちゃんとつけてくれる?」
しおちゃんの言葉を聞いて僕は、胸を見なから顔を真っ赤にしてしまいながらも返事する。
「分かった。良いよ。しおちゃんの胸ってすごくキレイで魅力的だよね。これ以上見ていたら僕がしたくなってしまいそうだから、両方の紐つけさせてもらっても良いかな?」
僕がそう言うと、すごくしおちゃんが嬉しそうにしながらこう言ってくる。
「良いよ、つけてくれて。そこまでほめてもらえるとすごくうれしい!もっと仲良くなったら今以上の事もしていいからね。さてと。だいぶんうちの心が満足したところで、こっからどうするかだな。今はトイレに鍵をかけているから誰も入ってこないけど。あまりずっとこうしてると、また女長とかからえっちな事でもしたんでしょって言われそうだからね。」
その話を聞いて僕はすごく恥ずかしそうにしながら小さめの声で返事しなから両方のブラを直していく。
「ありがとう、それじゃさせてもらうね。今以上の事ってよく分からないけど、とりあえず僕が桜と話をつけて、残りの平井さんの服装のチェックまで終わるようになんとかするから。だからとりあえず嫌だろうけど、しおちゃんは頭を下げといてくれないかな?そうしないと桜が納得してくれないだろうから悪いけど、その作戦に協力してくれないかな?」
僕がブラ紐を両方直してから、しおちゃんにお願いすると、ニッコとしながら返事をしてくれた。
「直してくれてありがとう。仕方ないわね。本当はお嬢様である、うちが頭を下げるのはイヤだけど、メイド長のためならぜんぜん良いよ。ねぇ、これからプライベートの時は将史くんって呼んでいい?」
「しおちゃん、もちろん良いよ。僕のことは好きなように呼んでね。そうと決まれば、カギを開けてこのトラブルを解決していくぞ!」
僕がしおちゃんに笑顔で返事をしてから、気合いを入れてトイレの鍵を開けてドアを開けていくと真っ先に桜が思った通り、怒り口調でつっかかってきてしまう。
「あんた、トイレの中で汐花とえっちな事でもしてたんでしょ?汐花だと嘘を言うかもしれないからここはあんたに聞くわ!」
話の内容を聞いて僕は、桜に苦笑いしながらこう言う。
「えっちな事なんてしない。だって従業員とそういう関係になってはいけない事になってのだから。僕は
逆に上城さんにトイレの中まで連れ込んだ事について注意させてもらいました。まだ次の平井さんの服装のチェックも終わってないのに。どうしてこんな事をして、女長にあんなキツイ態度をとったんだって。だから見たら分かると思うけど、上城さんも頭を深く下げてる。」
桜は僕の話を聞いて、汐花が目の前で頭を深く下げる姿を見て、軽くため息をついてからこう言ってくれた。
「まぁ、上城家はお嬢様で汐花がここまで頭を下げていて、あんたがそこまで言うなら仕方ないから信じてあげよう。その代わり、次、またこのようなことがあったら汐花、その時は許さないんだからね!」
桜は汐花に強めの言葉で、ハッキリとそう言ってなんとかこのトラブルを解決していったのであった。




