表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大賢者の初期魔法遊記  作者: 日向首席
8/26

新たな仲間は……?


 えっと……?どういう状況?事案?

「え、えとお……ボクっ……わ、わたくしゅは、あなた方の……パーティーに……」

「えっ!?もしかして私たちの仲間になってくれるの!?大歓迎だよー!よろしくー!」

「え!?そ、即決ですか……!?」

「ちょっと待ったあ!まずこの娘の話を聞こ?あなたのお名前は?」

「それが……分からないんです。お、覚えてなくて……」

 ……覚えてない?


「記憶喪失ってこと?どこから来たかとか、親はいるのかとか、何も覚えてないの?」

「は、はい。まったく……」

 うーん……ちょっと怪しい。人間の姿をした魔物……魔王軍幹部が私たちを騙そうとしている可能性もある。こんな序盤からホイホイ幹部に攻めて来られても困るけど。


「そうだ、冒険者登録の時はどうしたの?」

「名前なんて無くてもいいって……こ、これ、冒険者カードです」

 見ると、名前の所が空白になっていた。これで彼女が言っている事は事実ということになる。きっと薄情で適当な受付係に当たってしまったのだろう。


「じゃあじゃあ、私が付けてあげるよ!うーん……なんか怯えてるから……オビエ!」

「いや適当過ぎるでしょ。却下よ却下」

「……!!オビエ……オビエ……いいですね!妙にしっくりきます!」

 ……ほんまかいな。


「ほんとにいいの?もっとよく考えた方が……」

「いえ、オビエがいいです!そう呼んでください!」

「そうなの?じゃあそうするよ」

 意外に自分の意思はしっかり持ち合わせているようだ。


「じゃあ、改めてよろしくね!オビエ!」

「は、はい……!よろしくお願いします!」

「違う違う!そこはよろー!って言うの!」

「純粋な女の子をチャラくさせようとすな」

「は、はい!えっと……その…………よろー!……です!」

 ……いやクッソかわいい。クッかわだわクッかわ。


 ……こうして私たちのパーティーに新しい仲間が加わった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ