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大賢者の初期魔法遊記  作者: 日向首席
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やっぱり無理ゲー?


 ……お姉さんの話はこうだった。

 魔王軍幹部の1人、アクアスは、半年ほど前にここ王都ストラストのすぐ近くの町を滅ぼし、新たな拠点とした。 その圧倒的な強さには王都の精鋭冒険者でもことごとく返り討ちにされ、現在討伐は難航中らしい。 その強さの理由は彼が持つ特殊能力にある。アクアスは液状化能力を持っており、物理攻撃がほとんど通らない。なら魔法で攻撃すればと思ったが、現在王都の魔術師達は遠征に向かっていて、こちらに戻って来る事が出来ない。魔王軍も闇雲に攻めてきた訳では無いようだ。


 ……そして今、私たちはというと。

「わ~い!フカフカのベットだ~!」

 ひとまず案内された宿で休んでいた。


「ふぅ~今日だけでいろんなことあり過ぎて疲れちゃったよ。空音はやばいクエスト受けるし……」

「いいじゃん!これぐらいやらないと勇者になれないよ」

「別に勇者になるつもりないんだけど……」

「そっか!琴葉は魔法使いだから賢者だよね!」

「問題そこじゃないし……てか誰か仲間になってくれるかな~?」

「だいじょぶだいじょぶ!」

 私たちはあの後、仲間を集めるために貼り紙をしたのだ。


「私だったらこんなやべーやついるパーティーになんて入りたく無いけど」

「なんだとー!しばいちゃうぞマッハで!」

「攻撃力50にしばかれても怖くないわ。」

「うけてみよー!我が絶技!マッハ・パンチ!」

「わっ!ちょっ、待って!私が悪かったから暴れな」

「おりゃー!!!」




 ……乱闘があった翌日の朝。

 私たちはギルド中から避けられていた。

やはり昨日あんな宣言しちゃった私たちの仲間にはなりたくないらしい。どうしたものか……。

「あ……あのっ……あのっ!わひゃっ!?」

 うーん……。やっぱりあのクエストは無理ゲーだよな。今からでも取り消してもらった方が……。

「琴葉、足もと足もと!」

「……え?わっ?!」

 ……足もとを見ると、下手したら小学生にも見えるくらいの小さな女の子がうずくまっていた。

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