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大賢者の初期魔法遊記  作者: 日向首席
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果てしない冒険の始まり


 ……この世界は、美しい。果てしなく続くこの空の下では、誰もが自由で、平等で……残酷だ。

「どーん!!」 「わっ!?」

「ぼーっとしてどうしたの?」

「う~ん……何か頭の中に変な感覚が……」

「気を付けて?傍からみたら完全に怪しい人だよ?」

「余計なお世話だし。てか今日はどうしたの?まあ、どうせまた変なゲーム見つけて来たんだろうけど。」

「へっへ~正解~!……って違うよ!これは本当にすごいの!」

 この若干バカっぽい少女は紅葉空音。どこからか謎のゲームを見つけては、何故か私を無理やり誘って一緒にやろうとする迷惑な友人である。


「この若干アホっぽい少女は藍町琴葉。いっつもローテンションで、心優しい私がゲームに誘ってあげないと大抵ぼっちな悲しい友人である」

「誰に向かって言ってんの。しかも何さらっとめちゃめちゃ失礼なこと言ってんの」

「いやあ、何だか心外な紹介をされた気がするから、やり返してやったというわけよ」

「何言ってるか全然わかんないんだけど……で、今日はどんなゲーム持ってきたの?」

「よくぞ聞いてくれたよ! 実はこれ、プレイした人が続々と行方不明になるっていう、いわばいわく付きのゲームなのだ!」

「いや何てもん持ってきてんの。私ら行方不明になっちゃったらどうすんのよ」

「大丈夫大丈夫!別に国も規制してないし!」

「いやそこは規制しろよ国。明らかにやばいゲームじゃん」

「でも不思議なのがさ、ネットでも存在は知られてるんだけど、ストーリーとか登場人物とか、ゲームに関する情報はほとんどないんだよね」

「……そんなことってある?制作会社とかは?」

「わかんない!!」

よし帰ろう。


「待って待って!やろーよお!気になるじゃん!」

「ダメに決まってるでしょ!早く捨てて!てかどっから拾ってきたのよそんなやばいゲーム!!」

……私たちが腕を引っ張り合っていると、空音が持っていたゲームが突然光り出した。


「ねえ、ちょっとちょっと!そのゲーム、何か光ってるんだけど!」

「え……?わあああああ!!」

 ……そして、私たちは教室から姿を消した。


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