表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山ルイ
第九幕 我らの祖国、ロスト・エンジェルスを守れ
209/290

粛清タイム

 そんな盟友の思いを胸に、ルーシは敵性レイノルズちゃんをすべて活動停止させ、タバコを咥えていた。


「……メリット様とホープ様の魔力と魂が消滅しかけていますが?」

「娘たちよ、アイツらはこんなところでくたばるほど弱くない」

「パーラ様が助けを求めて学園内を右往左往していますが?」

「娘たちよ、アイツは私の恋人だ。よってここで拉致されるわけがない」

「それに対する確証はあるんですか?」

「ない」


 ……結局なにが言いたいんだよ、コイツ、と感じたであろうレイノルズちゃんたち3人。が、心配する必要などない。ルーシはいつでも先を見据えている。


「さて、そろそろ行こうか。はい、パーン」


 瞬間、ルーシは自身の左側に立っていたレイノルズちゃんへ発砲の意味合いがあるジェスチャーをする。


「──うッ!?」


 それだけの動作なのに、そのレイノルズちゃんは腹部を抑える。服に血がにじみ、呼吸数がまばらになっていく。


「オマエら、着いてこい」

「……なにしたんですか?」

「粛清ってヤツ。死なない程度に死んでもらった。オマエらも私と反目するのなら同じ目に遭うので、心がけておくように」


 淡々とした喋り方だが、実際ルーシのハラワタは煮えくり返っていた。まさか自分の魂が反乱を起こすとは思っていなかったし、これだけやりたい放題されている事実にも苛立つ要素はあるのだ。


 MIH学園に現れたレイノルズちゃんたちは皆強化版らしく、テレパスだかなにかで方法で連絡を取り合っている。つまりすべて筒抜けというわけだ。


 最前のメリットと交戦したレイノルズちゃんも、この3人……いまとなればふたりのクローンと常時通じ合い、魔力の察知もできないくせに状況を知れたのだろう。


 と、いう情報を全く覚えていないが連絡先に入っていた人物が教えてくれた。メッセージ文がやかましい上に絵文字だらけで解読に時間がかかったものの、これでだいたいの問題はクリアできる。


「んで、オマエらメリットとホープがやられたって言っていたよな? ただ魂は消滅していないし、魔力に至ってはすこしずつ回復している」


 魔力が感じ取れることをひた隠しにしていたルーシであったが、ここに来てそれを暴露した。


 いよいよレイノルズちゃんたちの顔が青ざめていく。オリジナルはすべて掌握していた。ここから逆らったら制裁のあと徹底的な隷属化を進められる。しっかりスレイブにならなければ、この幼女は本気で自分たちを殺す。また記憶が安定しなくなるとしても、だ。


「というわけで上へ行こうか。大丈夫、今回粛清されたのは別個体だからな……」


 学校の玄関口のひとつから、ルーシたちは天空へ舞い上がる。

 そんな中、レイノルズちゃんがルーシにあえて尋ねた。


「……。どこで反乱を起こしていると確信したんですか?」


 ルーシはニヤリと笑う。


「親に服従せざるを得ない娘たちが、冗談でも私をマスターにふさわしくないとは言わないだろ?」


タグにも入れたメインヒロイン(笑)再登場なるか!?

いつも閲覧・ブックマーク・評価・いいね・感想をしてくださりありがとうございます。この小説は皆様のご厚意によって続いております!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ