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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山ルイ
第九幕 我らの祖国、ロスト・エンジェルスを守れ
199/290

ファースト・コンタクト

「みんなでお祝いしないとね!! メントちゃんがベッドで乱れることに!」

「えっ? あたしがベッドで乱れる? なんで、ヒップサイズ言っただけでそうなるんだよ?」

「というかお祝いって……」メリットが怪訝そうな顔をする。

「Hなことは悪いことじゃないもん! ねえルーちゃん!」

「……。私はオマエを抱いたのか?」

「あっ……。記憶喪失だったんだね」


 もし抱いていたとしたら、それは奇怪な体験であっただろう。金髪の猫の獣娘とやましいことをするなんて、とても不思議な話である。


「パーラ、発情期になるとオマエの名前連呼しながらひとりエッチに勤しんでたよ。ルーシ。オマエって罪な幼女だな」

「え? オマエら一緒に住んでいるのか?」


 ここでメリットがルーシの袖を掴み、彼女の耳元に小声でつぶやく。


「お姫様はご両親を亡くしてる。その話は良くない」


 ルーシはこくりと頷く。一から教えて欲しい話だが、ここでそれを訊くのは不可能だろう。


「ん? ルーちゃんとメリットちゃんどしたの?」

「なんでもない」

「そっか! でさぁ! 持たざる者の会のことなんだけどさぁ! まずルーちゃんの記憶を取り戻さないと始まんないよね!」


「クソガキの記憶を取り戻す? 頭割って電気でも流せば良いんじゃないの?」

「メリットちゃんすぐ怖いこと言う~!! そんな怖いことしなくてもなんか良い方法あるでしょ!! ねえルーちゃん!」


 なぜ記憶を失っているルーシ当人に思い出を復活させる方法を訊くのか。パーラという少女はいつもこういうヤツなのか。


「……。ひとりずつファーストコンタクトの感想を語っていくとか?」


 実際それくらいしか思い浮かばないのだから仕方ない。

 そんな一声を聞いたパーラは、特技のマシンガントークでルーシの初印象を言う。


「ルーちゃんとの初印象? 可愛い子が来たなって思った! 見た目は幼女なのに大人みたいな目つきしてて、すごく堂々としててさぁ!! 一目惚れしちゃったよ! でも私人見知りだから話しかけられないと思ったんだけど、ルーちゃんがたまたま隣に座ってきたから勇気を出して話しかけてみたんだ!! そしたらやっぱりかっこよかった!! 最初の印象はそれくらいかな!!」


 たぶんこちら側もパーラが気になったのだろうな、とルーシは感じる。そうでなければ恋する乙女みたいな目つきをしていたのであろうパーラの隣になんて座ろうとは思わなかったはずだ。


「なるほど。どうやら運命の出会いを果たしたらしいな」

「そうだよ!! 私たち運命で結ばれてるんだよ!!」


 惚気を見て気分が良くなる他人はいるのだろうか。答えはいない、だ。その証拠にメリットは禁煙の教室にてタバコを咥え始めた。


「クソガキとお姫様がとても尊い関係なのは分かった。で? 記憶戻った?」

「戻らないな。どうあがいても戻る気がしない」

「じゃあ意味がない」

「えーっ!! メリットちゃんとメントちゃんとホープちゃんも印象教えてよ~!!」


 そんなに気になるのか? どうせろくでもないヤツがろくでもないことをしていたに違いないのに。


きのう、クソ試合を見てしまったので風邪みたいな症状が出ています!!

いつも閲覧・ブックマーク・評価・いいね・感想をしてくださりありがとうございます。この小説は皆様のご厚意によって続いております!!

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