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もしも最強の無法者が銀髪碧眼幼女になったら  作者: 東山ルイ
第九幕 我らの祖国、ロスト・エンジェルスを守れ
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うん! 胸を持ってないって意味!!

「持たざる者の会?」


 その言葉に反応したのはメントだった。彼女の胸周りを見ればなぜ反応したのかは自明だろう。


「うん! 胸を持ってないって意味!!」


 邪気を持たずに平然とそう答えるパーラ。誰か止めてやれ、と傍から見ていたメリットは思う。


「いや……もっと良い派閥名ないのか? たしかにあたしは貧乳かもしれねえけど、というか全員貧乳だけど、それでも……」

「良いじゃないか、メント。無駄に胸がデカいと戦闘で不利だぞ?」

「幼女のオマエはいくらでも成長の余地があるから、そう言えるんだよ!! こちとら17歳だぞ!?」

「そうかね? 豊胸手術だってあるだろう?」

「……。たしかに」


 なぜ納得したんだ、とメリットと同じく傍から見ていたホープは怪訝に感じる。


「ホープ、なにか言いたげだな」

「いや、豊胸したいほどに胸が小さいことに悩んでるの?」


 青髪ボブヘアで華奢な少女はそう言った。触れてしまえば壊れてしまいそうな身体つきには、当然貧乳も含まれる。彼女もまた持たざる者なのだ。


「えっ!? 逆におめーらいつかカネできたら、おっぱい大きくする手術受けるよな?」


 まさしくぽかんとした表情である、メントも周りも。ただルーシだけがニヤニヤ笑っているだけの場面だ。


「私はやらない。別に気にしてないし」


 メリットはそう答える。自分の体型なんてほどほどに筋力ついていればそれで良いくらいの考え方なのだろう。もっとも服の内部は刺青まみれだが。


「うちもやんないよ? まずご飯をたくさん食べて体重つけなきゃいけないし。それが結構時間かかりそうで、きょうもチョコバーしか食べてないもん」


 ホープもそう答える。彼女の場合まず貧乳がどうたらこうたらというより、その触れたらへし折れそうな身体付きに脂肪をつけていかなければならないのだから。


「ぱ、パーラは豊胸するよな!?」


 引きつった笑顔でメントはパーラと肩を組む。

 だが、パーラはニコッとした愛らしい笑顔で宣告する。


「おっぱいなんて大きくしないよ~。どうせそのうちある程度は大きくなるだろうし、そのときに合わせてスタイルを整えるほうが重要だもん~」


 メント、こちらを見るのはやめろ。ちょっと涙目で見てくるな。

 と思うルーシ。仕方ないのでこの場を収める言葉をひねり出す。


「まあさ。メント。男の2大フェチって知っているか?」

「フェチ? そりゃおっぱい、となんだよ?」

「尻だよ」


 メリットがすこしニヤけ始める。このやり取り、一年前にも見た。


「オマエ、ヒップのサイズは?」

「92だけど。それがどうしたってんだよ」

「モデル級じゃないか。素晴らしい! 皆さんメントに拍手」


 というわけでみんなが笑顔になって(一部は嫌味ったらしい笑みで)拍手した。


「照れるからやめろよ! なにを言いてえのか分かんねえし」

「そのケツで勝負してこいってことだよ。意中の男子はいるのかい?」

「いるよ!! だから豊胸したくて」


 言葉を遮り、「その男の耳元に小声でつぶやいてみろ。「あたしのヒップサイズ92だよ」って。後は夜の運動会だよ」とルーシは澄ました笑みを見せる。


久々ッ!! ヒップサイズ92はマジでモデル級っすね。メントちゃんの快進撃始まったり始まらなかったりしろ

いつも閲覧・ブックマーク・評価・いいね・感想をしてくださりありがとうございます。この小説は皆様のご厚意によって続いております!!

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